山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

桃の節句のからすみ

2009-04-04 | 山里
からすみ。黒砂糖と、桜。桜の塩・酢漬けが細かく刻んで入れてある。ちょっと塩気があって、とってもおいしい。
しっとりして、本当に上手にできたからすみだった。作りたてだったし。

木曽から中津川、恵那にかけて、からすみを作り、お雛様に供える。
がんどうち、という行事は、桃の節句に、子ども達が集まって、お雛さま見せてー、といいながらからすみを集めて回るもの。

これをつくった上矢作のおばあちゃんたちの話では、子どもの頃そうして、どこのうちのがおいしいとか、いい合っていたそうだ。
子どももすみにおけない。

からすみは家々で主婦が趣向を凝らしていろいろなものを入れるという。
白・黒・抹茶・小豆・コーヒー・柚子・桜、というのはどこぞのういろうの種類だけど、ほぼそんな感じ。コーヒーからすみはいまだ聞いたことがないが、くるみ、ごま、よもぎ、梅なんかよく見かける。

やし砂糖を入れたらどんなもんだろう、と、上矢作の縁側から山を見ながら、ふと思った。