山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ジャワ人になぐさめられる

2009-04-06 | 山里
本日は篠島の聞き書きの第3回聞き書き塾でした。
もうこれで執筆前の聞き書き塾は終わりです。
みんなでやる聞き書きプロジェクトはこれで4つ目。つまり聞き書き塾も4クール目。毎回やり方が変わり、進化しています。
また新しい聞き書き塾スタイルができました。
今回は実習は少ないけど、かなり細かいことを丁寧にやっています。
そうしないと後で自分が苦しくなることが分かったからです。


久しぶりにジョグジャカルタの知り合いに電話した。
先日本を出して、今また新しい本を作りかけていると話したら、
「あなたの成功を聞いてうれしいよ」といわれた。

こっちはうまくない英語で、しかも聞き取りにくい電話で、細かい説明ができない。
「本を出したことは確かに小さな成功といえるかもしれないけど
経済的には全然成功してない!」
というと、
「ハハハ……ッ! お金なんか二の次だよ!
その仕事で周りの人や友達を幸せにできれば、それでいいんだよ~」
と。

思いっきりなぐさめられた。
しみじみ~、しみじみ~、と、じわりときた。
(私、相当疲れてるのか……?)

そう、そう思えば、幸せが感じられる。
たしかに、大部分の人は喜んでくれてる(ように思う)。
結局私はもうかりもしないのに、
人のために講座やワークショップの場づくりばっかりやってる。
なんでなんだろう、とわれながら不思議だけど
きっとみんなが喜んだり学んだりするということが
私の喜びになっているのだろう。と少々納得した。

それにしても、経済的には決して豊かとはいえないかもしれないインドネシア人になぐさめられるなんて。すごいことだと思う。
そのこと自体に幸せのあり場所みたいなものを感じる。

日本人にたかることしか考えない人も多い中で、ジョグジャカルタの彼らとの出会いは私には衝撃的だった。
私の知っているその人たちは、かなり精神的に進化している人々な気がする。