山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ヤシ砂糖

2009-04-07 | 植物利用
前の記事の彼らは、ヤシ砂糖の商人。
商人というと、金持ちみたいだが、まだ商売を始めたばかりで、ギリギリのところで頑張っている。薄利だという。
聞けば、1日13時間ぐらいは働いている。
インドネシア人はヒマでゆったりしている、と思っていたので、すごく驚いた。
夕方、車で1時間以上離れた海辺の村にヤシ砂糖を仕入れに行き、夜帰ってきてからそれを袋詰めする。11時頃寝て、朝の3時から市場に売りに行き、昼に帰ってくる。
この袋に入った砂糖は5キロで、たしか、生産農家からの仕入れが80000ルピア(700円ぐらい)。
家々を回って、この大きさの袋詰めを仕入れ、次々にトラックに積んでいく。

仕入れは毎日行くわけではない。でも競争で、直前に違うバイヤーが来ていると、せっかく村に行っても手に入らず無駄足となる。
ヤシ砂糖を仕入れ、売るという仕事はやはり重労働のようで、腰を痛めて寝ていることもあると聞いた。

でも彼らはいつも楽しそうである。
そして、いつも、ビジネスをどう成功させようか、考えている。



ちなみに、このヤシ砂糖の味は、なぜか「みたらし」の味。
塩を入れているとは聞いていないけれど、塩気があって、焦げた味と香りがする。
そのまま割って食べるとおいしい。
ジャワ人は、砂糖は、さとうきびの砂糖も最近はあるけれど、基本的には今もヤシ砂糖。ジャワティーにも入っている。

心豊かなジャワ人

2009-04-07 | 山里
心豊かなジャワの人たち。ジョグジャカルタの隣のバントゥルという静かできれいな村で。
スラウェシと比べて、ジョグジャカルタの人たちは、ずっと話がしやすい。というか、話が通じる感じがする。
考え方などが進歩的で、自分で考え、創造し、努力する、という習慣があるように感じる。