山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

クリスマス、椎葉村の神楽

2009-12-24 | 山里
キリスト教徒でもないのにこんなにクリスマスで大騒ぎするのって、日本以外にあるのだろうか。
クリスマスをあおりすぎ。毎年少々不愉快である。違和感がある。

子どもの頃、「ここは日本だからサンタクロースは来ない」と両親から教えられていた。お年玉があるのだからうちにはクリスマスプレゼントはないとも。
だから両親からクリスマスプレゼントをもらったことは一度もない。
それはとても正しい教えだと思う。良識ある両親に感謝している。
……でもクリスマスケーキだけは買ってもらって、とってもうれしかった。矛盾?

冬至=クリスマス=お正月であり
私が生まれる前の旧暦だったころには、立春=お正月だった。
今はお正月が冬至になったのだから、クリスマスとお正月の両方を盛大に祝わなくていい(断言)。
というか、日本のクリスマスは祝うものではなくただのイベントですが。
まあ、日本はそれだけヘーワでヒマでゆとりがあるということか。

目新しいものをどんどん日本化して取り入れてしまうことを、悪いことだとは言わない。それがありのままの日本人というものなのであって、どうしようもない。
でも、冬至の頃の「新年」の気持ちをクリスマスとお正月の2つに分散させてしまっている。1つに集中する方がいい。なんだかお正月よりクリスマスの方が派手になっている。日本人として、そんなことでいいのか!(怒)


ところで、冬至にかぼちゃを食べゆず湯に入ると体にいいというが、実行した割りに体調が悪い。以前、「柿が赤くなると医者が青くなる」というほど柿は風邪の予防にいいと言われてせっせと食べた年、いつになく風邪を引いた。
柿もゆずもかぼちゃも、ちゃんと仕事をしてください。


写真は椎葉村の神楽の祭壇と飾りつけ。
お祭りには紅白の飾りをするのが多いと思うけど、椎葉には緑が加わる。
クリスマスっぽいともいえる。
緑は永遠性を表すのだろうか。
これは嶽之枝尾という集落の神楽で、太陽と月の再生を祝う祭りだった。
最後に太陽と月をかたどった丸い板をみんなで手で上に上げるのが、
三河湾の神島のゲーター祭に通じる感じがした。
赤と白と緑の組み合わせは、生気を感じさせると思う。