山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

遅めのクロッカス

2010-03-03 | 植物
毎年決まって節分前後にクロッカスが咲く。
節分といえば、一番寒い頃。
まだまだ冬だと思っているとき、とつぜん玄関の前で黄色い灯りみたいに花開いて、
いつもびっくりしてしまうのだけど。

今年は全然咲かないので、なくなってしまったのかと思ったら、先週になってやっと咲き出した。
どうしてこんなに遅れたのでしょうか。
でも、咲いてくれて、よかったよかった。

このクロッカスは不思議で、全然増えもしなければ、減りもしない。
どういうつもりで生きているのだろう。

今年はなぜか、2株あるうちの1株が、いつもある場所より50センチぐらい移動して、
とんでもない通路のところで咲いた。
掘り返した覚えはないけど……
ただの私の物忘れか。

来年はもっとたくさん植えてみたい。


春になってきて
ラナンキュラスを買いにいきたくなった。

猫の枕

2010-03-03 | 山里
岩合光昭さんの猫カレンダーが壁に貼ってある。「のら」っていうカレンダー。
2月の猫がかわいくて、3月に進めなくて困っている。
むしろの上で、ニコニコしながら寝ている猫に、やわらかい陽が当たっている。
その猫が枕にしているのは槌(つち)。
丸太の片方を細くして柄にして、もう片方が太くなっているタイプの。
豆のさやをたたいて実を出すときに使う。
または、わらをやわらかくするためにたたくときに使う。
田舎のそういう光景を見たことない人にはわかんないだろう。

豆を干すのはおばあちゃんの仕事。
よく乾いた天気のいい日に、むしろの上に、大豆とか、ささげとか、小豆とか、収穫した豆のさやを広げて、干す。
午後になって、よく乾いたら、それを槌でトントンたたいて、さやを弾けさせる。
で、それを広いざるに入れて、トントントンとゆすって、乾いたさやだけ吹き飛ばし、豆だけ残す。

豆を買ってくるとそういう手間は分からないけど、
農作物って、収穫してから食べるまでの間にすごい手間がかかっている。

で、ここの家のおばあちゃんは、豆をたたいている途中で、槌をむしろの上において、ちょっとどこかへ行ってしまった。
そこへ、おばあちゃんの可愛がっているタマがやってきて、おばあちゃんの座っていたところで、眠ってしまったのです。

猫の安心感とシアワセーな感じが、伝わってくる写真。

岩合さんの猫はほんとにいい。
どんなに遠くに猫がいても見つけることができるらしい。
まあ、鳥の愛好家にとっては、それほど驚くことでもあるまいが。

猫の写真を撮ることが生業になるんだから、すごい。