
長年の念願だった沈丁花の苗木をついに買いました。
花びらの外側の赤紫のはっきりした赤花と、真っ白の白花があって、どっちつかずの全体的にピンクで中途半端な感じのを買ってきた。
近くに園芸店があります。
そこは花木の苗を中心に、草花もちょっと売っているところ。
ホームセンターの草花苗は、見た目はいいけど、季節はずれのものを売っている。
早くも咲いているマリーゴールドとか。咲くには2カ月ぐらい早いでしょうが。
それも、スーパーの規格野菜みたいに(あるいは工業製品みたいに)傷ひとつなくて、こんなデリケートなものうちに持って帰ってきて大丈夫なのだろうかと思ってしまう。
そういう非現実的な売り方をしないのがこの店のいいところ。
かなりワイルドに並べてしっかりその店で育てながら売っている。
花木は今、枝垂桜や花カイドウ、枝垂桃など春の花が満開で、いろいろな種類のがぎっしりと詰め詰めに並んでいて、苗木展示兼育ててるところの猫が通るような細道を歩いているだけで、くらくらしそうなぐらい楽しい。
沈丁花も何本もあって、入り口に行っただけですごく香るのです。
わずか13歳という幼少のころからわたくしは沈丁花に惹かれておりました。
山際に住む(今となっては住宅地の小幡緑地の東のはずれですが)友達の家に遊びに行くときに、シデコブシと沈丁花が咲いている家があって、ショーゲキを受けたのでした。
(当時はシデコブシにそれほど親しんでいなかった。今思うと、さすが小幡緑地!です。小幡緑地にはマメナシもあります。あのときのシデコブシが私の今を暗示していたかのようです。「新田」と名の付く平地に住んでいた私には、小幡緑地あたりは憧れの山岳地方でした。)
以来、春といえば沈丁花がなくてはならない花なのです。
20歳ぐらいまでの実家には玄関の横に沈丁花がありましたが、それ以後は、自宅に沈丁花がない人生に転落してしまいました。
今の我が家の玄関の前には、初め八重椿があったのですが
よく茂って剪定が大変なのと、出入りするときに下手に触ったりするとチャドクガにやられることがあるので、切ってしまったのです。
八重椿はほかにもう一本かなりの大木があるし。
それから早6年ぐらい。
椿の跡地に沈丁花を植えようという作戦。
楽しみです。考えただけでうっとり~。
買ってきた苗木、せっかくだから明日の植え付けまで家の中に入れてある。
すごくいい香りです。