山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

植物の分類が変わる

2010-09-14 | 植物
ずっと続いてきた植物の分類体系が大きく変わるらしい。
まあ、急にはみんな対応できないので完全に変わるにはかなり年月がかかる(図鑑の対応とか)ようだけど。
植物の分類は、学者によって微妙に違っていたり、時代によって少し変わったり(おおむね科が増える傾向にあったと思う)する。
例えば、ヤマシャクヤクは昔キンポウゲ科だったらしいけど今はボタン科だし、アサ(大麻)は昔クワ科だったけど今はアサ科になっていることが多い。

これから変わるという内容には、なるほどその方が分かりやすいという部分と、むむむむむ……な部分がある。
生きている化石といわれているシデコブシが含まれるモクレンの仲間は、単子葉植物の後にできたとされる双子葉植物から分かれて、原始的双子葉類として、ちゃんと、単子葉植物より前にできたという位置になる。

アジサイがユキノシタ科から分かれてアジサイ科になるのは、なるほどユキノシタとアジサイはずいぶん違った見た目なのでいいと思う。そもそもユキノシタ科にはいろんな形のものがありすぎる。

オオイヌノフグリとヨツバシオガマは、見た目が全く違うけど今までは一つのゴマノハグサ科だった。これが別々になるのはいいとして、オオイヌノフグリがオオバコ科になるのは、どうなの??
ヨツバシオガマよりももっと似てないと思うんだけど。

でもって、カエデとトチノキが一緒になってムクロジ科に入ってしまうらしい。
カエデとトチノキをどうやったら同じ科だと思えるのだろう……
花も葉も全然違うし、カエデの実はプロペラ型で飛ぶタイプだけど、トチノキの実は果肉がついて団子みたいになっているのですが。