山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

蒸したご飯とお湯かけご飯

2012-01-12 | たべもの・台所
電子レンジを使わずに、冷たいごはんを温めるには、「蒸す」のがよい。

冷たいご飯の食べ方というテーマで、1カ月ほど前、ネット上の何かの記事があったけど……。

考えてみれば25年近く前まで電子レンジなんて持っていなかった。
ごはんを電子レンジであたためようなどと、考えたこともなかったわけである。

電子レンジを捨ててみて「昔に戻っただけ」と思うわけで、真剣にごはんの食べ方を論じるほどのことでもないのですよ、おばさんは。

で、子供の頃は、冷たいごはんは
①冷たいまま食べる
②お茶漬けにする
③チャーハンにする
のどれかだった。

だから「お茶漬けのり」というふりかけが大いにヒットしたと思うけど、今、昔ほど売れないのでしょうね。シンプル「お茶漬けのり」の後、「鮭茶漬け」や「梅茶漬け」も生まれたりして。それにお茶の味にもずいぶんこだわった。子供のくせに。

母の作るチャーハンはご飯がパラパラですごくおいしかった。あの味は出せない。

木で出来た「茶だんす」の引き戸をススーッと開けると、いつも決まった場所に冷やご飯が入っていたものである。

で、「電子レンジ捨て後」時代の私がしばらくやっていたのは、蒸す方法。
蒸すというのは、現代の台所で最も失われた調理法である。

本当は蒸すというのは原始的な由緒正しき加熱方法で、伝統料理には蒸すものが多い。
南の島ではバナナの葉に食べ物を包んで蒸し焼きにしている。
もち米は蒸さなきゃいかんのです。でも今は炊飯器のもち米コースで炊いてもいいです。

ご飯を蒸すのは一見面倒そうだけど、実はすごく簡単。
ご飯1杯蒸すのなら、小鍋に1センチぐらいお湯をはり、ご飯を入れたお茶碗を入れて、お鍋のふたをして5分も加熱すればよい。

野菜を蒸すなら、お茶碗でなくステンレスか竹のざるに野菜を入れればよい。

電子レンジ時代の名残で、「ご飯は炊き立てのような状態にして食べねばならぬ」と思い込んでいたので、しばらく蒸していたのだけど、
そんなことをしなくても、熱湯をかけて食べれば十分おいしいことに気づいた。
炊き立てのご飯とは違うおいしさが出たりする。
今はそれが気に入っているところ。
日本の水はおいしいから、お湯かけご飯最高。