山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

リンゴのような「すなし」

2015-11-18 | 植物利用

信州の山で、オオウラジロノキの実が大量に落ちていました。
林道にゴロゴロあるのです。
わずかに10個ぐらい拾ったけれど、もっと大量に拾って来ればよかったと後悔しています。
そのつもりじゃないとき落ちていると、たじろいでしまうものです。

一緒に行った人に「すなし」だと教えてもらいました。
山里の人から時々聞く名前です。
高原のむらに住むその人のお父さんは焼酎に漬けているそうです。
中津川の人がオオズミと呼んでいるのもこの実だと思います。

直径3~4㎝。山で採れる食べられる木の実の中ではかなり大きい。
見た通り、りんごの味がしますが、渋みがあります。
それでもおいしいものです。

この実を初めて知ったのは愛知県の設楽(したら)の森でした。
わずかに2、3個落ちていただけでした。大きさももっと小さかった。
その後、この木を見ることはめったになかったのです。
高原に行かないとないようです。
なので、今年この実を大量に見たときは驚き、喜んだものです。

日本のリンゴは欧米のリンゴを改良したものだと青森県のHPに書いてありますが、
どうしてこの実を改良してりんごを作らなかったのか不思議です。
この実は小さなりんごそのものです。葉もりんごにそっくりです。
もちろん科も属も同じです。
もともと日本にある木でりんごを作れば、農薬もそんなに要らなかったのではないかと思います。
今からでも遅くないかも。

写真/オオウラジロノキの実 2015年秋

にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 緑の暮らしへ にほんブログ村 地域生活(街) その他ブログ 全国地域情報へにほんブログ村

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 柿とトタンとガラス窓 | TOP | 乳酸発酵をうながす すなし »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 植物利用