山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

乳酸発酵をうながす すなし

2015-11-19 | 山里

山に落ちていたすなし(昨日の記事参照)。
現在、このすなしを使った豆乳ヨーグルトづくりを進行中。
結構苦戦しています。一応固まってはいるけど、できるだけおいしくしたい。

すなしヨーグルトを思いついたのは、この実が木曽地方のお漬物「すんき」に入れられるから。
すんき漬けは御嶽山麓の長野県側、開田高原あたりの独特のお漬物で、塩を使わず乳酸発酵させる。
厳寒地だからこそできるお漬物です。
前の年のすんき漬けをちょっと入れて、今年のすんきを漬けるらしい。つまり、乳酸の種を毎年引き継いで増やしているということ。
漬けるのは野沢菜のような菜っ葉ですが、漬けるときにオオウラジロノキの実(すなし)を入れるとよく漬かるということを、その土地の人に聞いたことがあったのです。

りんごの仲間で乳酸や酵母がよく作れるようですので、すなしでなくてもリンゴでもいいのかもしれませんが、すなしは地元の山に自然にあるものですから、きっと昔から使われてきたのだと思います。

というわけで、信州の山に行った思い出の実でヨーグルトを作り、その種をできるだけ長く培養しようと思っています。
何十年も育てるぬかみそみたいになったらいいのですが。
でも、実はあまり成功する自信がありません。

写真/長野県旧上村 2015年10月

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