山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

タネツケバナ

2013-02-09 | 植物

今日もいい天気。朝の明るさが春の明るさ。けど霜がびっしりついています。冷え込みました。

10日ほど前、しばらく食べてなかった青菜が食べたくて、セリを採ってこようと、近くの生え場に行ったのだけど、水の中でわずかにちょろちょろへなへなしているばかりで、食べられるようなものはなかった。キツネノボタンがあって間違えそうでした。

けれどその水辺に、タネツケバナがいい感じで生い茂っているのです。このような寒い時期に、しっかり葉を茂らせているのですね。
咲きかけている花もありました。

タネツケバナは街の中でも見られて、やっぱり冬に目立ちます。ほかの植物があまりないのにこれはちょこちょこ生えているので、目立つのです。小さな葉は形がすごくかわいらしい。

で、タネツケバナはクレソンを小型にしたようなもので、タネツケバナからクレソンまで、ほとんど連続的なんじゃないかと思うほど種、変種、雑種が多い。
というわけで、ちゃんと食べられます。生のまま葉をかみしめると、最初味がないのですが、次第にピリッとしてくる。そのあたりはワサビと似ています。
ワサビの葉も根も、そのままではピリッとしなくて、もんだりたたいたりすりおろしたりすることで植物体を破壊すると辛味が出てくるのです。
ワサビもタネツケバナやクレソンと同じアブラナ科です。

タネツケバナを食べようと思ったらゆでておひたしにすればいいので、
セリの代わりに食べてやろうと思って採ってきた。

……けど、結局食べませんでした。
少しだけ葉を取って、刻んで、おうどんの薬味にしましたが、全然味を感じないまま飲み込んでしまいました(笑)。

探せばこの時期に青いものが結構あるものです。
けれど、あっという間に春が来て、ワラビだのなんだの出てくるんでしょう。


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2 Comments

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Unknown (saijikisitara)
2013-02-11 19:32:34
種漬花、そんな時季になりましたね。子どもの頃、田んぼがこの花で真っ白になっていたのを思い出します。今は田んぼが少なくなってしまい。珍しい景色となってしまいました。当地の今朝は春の雪で真っ白でしたが、種漬花がどこかで見られると思いますので探してみます。
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Unknown (清藤奈津子)
2013-03-26 20:27:48
タネツケバナで田んぼが真っ白という光景は昔からあるんですね。うちの方では今でもちょくちょく見かけます。あまりにも見事なので、肥料袋かなんかに種でも入っているのかと思っていました。
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