山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

広いガーデンに似合うルドベキアは山野で野生化している

2021-07-30 | 植物

田んぼや畑のあぜ道にもよく咲いているアラゲハンゴンソウ(ルドベキア)。茎に白い毛が密生していて触るとごわごわする。

花びらのオレンジ色と真ん中の濃茶色部分のコントラストが強く、色鮮やか過ぎて、日本の野山の淡い色合いの中ではちょっとけばけばしいともいえるのだが、なぜかいい雰囲気をかもしだしていて、この花があるとつい写真を撮ってしまう。

この花の面白さは、群れ咲くさまに「動き」があるところ。茎がさまざまな角度に傾いて動きを出している。群れで咲いていて初めて面白さが出る。

もう一つの面白さは、真中の茶色いところ。ここは管状花(筒状花)の集まっているところで、周りのオレンジ色のものは花びら一つ一つが舌状花である。ヒマワリや百日草もこの構造をしている。この茶色いところが、花が咲き進むとともに上に盛り上がってきて、その玉のようなものがリズムを醸し出す。

この仲間では、秋になって舌状花が干からびて目立たなくなっても、この茶色のところだけが残って、それが絵になるものも多い。ポールスミザーさんが設計した軽井沢のピクチャレスクガーデン(絵本の森)では、入口にこの花が群れ咲いていてとてもいい感じだった。(記事下部にリンク掲載)

群れを楽しむものなので、広い庭で大型の草っぽい花を咲き乱れさせて野原感を出すのに使うといい。田舎道で良く見るのだけど、花壇や庭で栽培されているのはあまり見ない。外来種なのであまり野生化してほしくはないと思う。

この仲間のオオハンゴンソウは環境省指定の特定外来植物に指定されていて、高原では駆除対象になっている。冷涼なところに生育するもので、中部地方では標高700mぐらいでは見ることがない。御嶽や乗鞍の周り(岐阜県、長野県)では道路わきにたくさん生えている。

アラゲハンゴンソウもオオキンケイギクと比べれば冷涼なところを好むと思う。どちらも、ルドベキア属(オオハンゴンソウ属)で北アメリカ原産とのこと。

 

※軽井沢ピクチャレスクガーデンのルドベキア

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動画あります

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