山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

原点へ やませみの鳴く谷・内山節さん

2009-07-19 | 山里
昨日、棚田学会全国大会のシンポに参加
毎年案内は来るけど今年初めて行ったのは、内山節さんの講演があったから。
先日の農文協主催の講演には応募者が殺到し行けなかった。

15年ぐらい前に内山さんの本にはまって、
「やませみの鳴く谷」に始まり、「山里の釣りから」「自然と労働」「自然・労働・協同社会の理論」などの当時における過去の本や、「時間をめぐる12章」「森へかよう道」などを読んだ。
そのうち「自然と労働」「自然・労働・協同社会の理論」は農文協の本だったことをさっき知った。なるほど、としみじみ思うような内容のものだった。
「貨幣の思想史」で挫折したが、その後の本でも読みやすいものは少しだけ読んでいる。

内山さんにお目にかかったのは2回目だけど、今回講演を聞いて、今もう一度内山さんの著作を読み15年前の気持ちに立ち返ってみたい気がする。
さまざまな外的な力や流れの中で、自分の直感を信じ、自分にとってのゆるぎない大切なものを大切にしなければならないことを思い出させてくれる。

外的な事柄は次々に移り変わっていき、それらはなくてはならないもの、そのときどきでした方がよいことだが、それとは別に、変わってはいけないものがあるということ。内側と外側。

ここ数年読書量がものすごく落ちている。改善せねばならないとひしひしと思う。
けれども、やりたいことが山のようにある。それらのうち何かをそぎ落とさねばならないということ。すべてをやることはできない。あきらめが必要だということ。
本当に必要なものはなんなのだろう。
人生にはやりたいことをやる時間しかないのだと、改めて思う。

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