山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

狭い土地を利用する固い意思 飯田のまち

2015-04-07 | 山里

長野県飯田市。
前の前の記事で掲載した写真再掲。

この家の足元には川が流れています。画面左端(下の方)、木の葉の茂みの下の暗いところが川。それに途中でふたをして、茶色のトタンの家の前では川は暗渠となっています。
その川のふたの上に土を盛ったのか、完全に畑になっています。
涙ぐましい努力。というか、ちゃっかりしてるというか。本来この土地はだれのもの?
そんなことはいいです、耕してください。



この家も崖のハラに建っている。左側に、階段。そしてこの無理な斜面に、掛家で家を建て、さらにそれで余った小さな隙間に、何が何でも建物建ててやろうという固い意思。不思議な角度の壁と屋根。おそらくことは農地だったのでしょう。きちんと石積みやらコンクリートの土止めやらがしてあります。そこに、必要が生じて倉庫のようなものを建てた。下の2枚のテラス(農地)は今は使ってないようですが、除草はしてあります。何かのステージにできそう。あるいはガーデンにしたらかっこいい。


そもそも飯田の人たちはどうして崖にまで家を建てているのだろう。
そんなに土地が狭い? とも思いません。
例えば神戸なんかに行くと、海と山にはさまれて本当に狭い所にたくさんの人がぎっしり住んでいる。
一戸建てでも敷地30坪以下の家はいっぱいあって、まるで細く切ったケーキのように家が立ち並んでいる。もちろん傾斜地を利用しています。

けれど飯田はもっとゆったりしています。人口が少ないのだから。
一番オーソドックスな考え方としては、平らなところ、緩傾斜のところは農地として利用したいから、家は厳しい条件のところに建てたということ。
たとえば山間地の空の狭い所では、日当たりのいいところを農地にして、日陰に家を建てているのがよく見られます。
それにしても、こんな崖に家を建てるかな?????と不思議に思っています。


写真/長野県飯田市 2015年3月

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