熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

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作品 文章 写真 販売品

これは何だか

2009-07-03 02:56:39 | 文章
7月3日(金)、天気不明。

昨日、整理していると、こんな物が出てきました。
何だか分りますか。
8年ほど前のもの。その一部です。

写真のみ掲載してまた眠りました。


これは8年余り前、「大局将棋駒」の製作に当たって作成した導入見本です。
「大局将棋」の駒数は全部で804枚ですが、種類数は確か200種類以上。
それを作るに当たって、試作前段階の実物大見本です。

横36枡、それが彼我それぞれに12段。
左右同じものは片方を省略し、1段は凡そ20種類、その1段分を1つの輪っかに整理してまとめたものです。

一番上の段が「仲人(ちゅううにん)」。その下が「歩兵」。
それらは3段目の輪っかと一緒にまとめているので、このような輪っかが10個出来たわけです。

駒の大きさは自分で決めました。
一番大きい「玉将」から、一番小さい「仲人」まで、6通りか7通りの大きさに試行錯誤して、最後は「エイヤー」と決めて、それにあった文字を紙に墨書して、駒木地に貼りつけました。

全体の見た感じ、文字の太さ・大きさをこれで最終的に決めるわけです。
気に入らない文字は書き直して貼り直してバランスを確かめる。
白い紙を貼り付けても違和感が無いように、木地も白塗りしています。

表の文字は楷書。裏の文字は行書でやや小さく細く書きました。
中にある駒は、その出来上がりの「撥ね品」や「試作品」です。
例えば「狛犬(びゃっけん・はっけん)」は2枚で良いものを4枚作ってしまいました。これはそのときの余分駒です。

出来上がった804枚の駒一式は、2000年12月に大阪商業大学に収めました。
現在は、同大学のアミューズメント産業研究所の常設展示室に展示してあります。
盤も自作しました。
盤の大きさは140センチx130センチほど。
これでは、納品時に車に乗らないので、縦に3つに分解できるようにしました。

駒の素材は「薩摩ツゲ」です。

5年くらい前のことですが、テレビ「トリビアの泉」で、伊藤六段と安用寺四段が有馬の旅館で、三日掛かりで対局しましたが、中々終わりそうにも無いので、最後は、無理やり決着をつけたようです。

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今日は、昨日よりさらに涼しい1日でした。
盛り上げは「古水無瀬」の裏文字と、「峰」を少々でした。


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駒の写真集

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