熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

博物館でのこと

2012-04-03 05:16:26 | 文章
4月3日(火)、曇り。

昨日は暖か。

ソレニシテモ、ネット上で競っていた駒。
良い値段になりました。
先日どなたからか「知っていることを教えて」というコメントがありました。
値段の決着が着く前はと、控えておりましたが、昨夜遅く決着が着きましたのでお答えします。

あれは昭和57年でしたか、大阪に関西将棋会館が建ちました。
4階フロアーに「将棋博物館」がオープン。
初代の館長が、大山名人。
副館長が、木村義徳八段。
学芸員が、小泉信吾さん。

その記念のイベントとして「将棋展」が開かれました。
小生は、外部協力者として企画段階から参加。
将棋の歴史や文化が分かるもので、見どころは、やはり「駒」。
駒は、棋士が所蔵しているものや、出土駒を含め30組ほどあったでしょうか。
中でも、大橋家に伝わり木村名人が譲り受けた「伝・後水尾天皇宸筆駒」、「伝・豊臣秀次愛用の駒」、「伝・お城将棋の駒」が勢揃い。
「伝」とあるのは、確実な証拠はないが「その由緒で伝わっている」の意味。
後でハッキリしたのは、いずれも水無瀬兼成筆の駒。
その他、柳沢伯爵家に伝わり木村名人に渡った「俊光」の駒なども。
オープン当時の展示品や、展示計画リストなど、詳しいことは「駒づくりを楽しむ会・会報」にも、展示配置図入りでレポートしています。

展初日でした。
奈良県のある方から電話が入りました。
「今、昼のNHKニュースで見た駒とそっくりなのもを持っている。持って行くから見て欲しい」。
「分かりました。お待ちしています」。
と言うことで、夕刻に親子らしい2人が駒を持って会場に来られました。

それは、一見して相当古い黄楊駒。
銘は「安清(花押)」。
文字の雰囲気は水無瀬。
小生の頭の中は「うーん」と、ぐるぐる回転。
中々興味ある駒なので、急遽、期間中お預かりして、展示品として加えることになりました。

この続きは、また。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726