8月11日(水)、晴れのち曇り。
今朝、仕事に取り掛かり始めたとき「ああ、またやってしまった」事態に気づきました。
昨日、使っていた漆筆をそのままに放置していて、穂先が漆で固まりかけていたのです。穂先には明らかに漆がこべりついていて、このままだと筆は使い物になりません。もったいないチョンボ。
昨日、仕事を終えたのが18時少し前。それから14時間が経っています。
だが僅かな望みは、漆はまだ完全には固まっていない時間だということ。
上手く漆をとかせれば元に戻る。
その望みがある今なら、助かるかもしれない。
ここで、慌ててはいけません。無理やり漆をはがそうとすると、筆の先の水毛が無くなってしまう。ジックリゆっくり、時間をかけて固まりかけている漆をとかせれば助かるのです。
ということで、テレピン油に筆先を浸しました。結果は、成功。
10分後には漆が緩んで、元の筆に戻すことができました。
やれやれ、数年に一回はうっかり、このようなチョンボをしているのです。
今日はその筆を使って「香車」の盛上げをしました。
で、本日の映像は先日、盛上げた「歩兵」たち。