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巻菱湖、駒書体の「ヒゲ」

2022-05-18 18:44:45 | 文章

5月18日(水)、晴れ。

初夏真っ盛りの陽気でした。
本日のテーマは、先日コメントがあった「巻菱湖のヒゲ」について。
そもそも、巻菱湖の駒文字は、本人の菱湖が、駒の文字として書いたものではなく、
大正5年ごろ、将棋五段の高浜禎が考え出したもので、高浜禎の記録「萬(よろず)おぼえ帳」によれば、高浜が風邪で臥せっていた時、幕末の書家・巻菱湖(まきのりょうこ)の書道手本から文字を拾って駒の文字を作り出し、それで豊島龍山に駒を作らせたとあり、映像は、そのページです。

ところで、今回のテーマは、香車・桂馬・銀将の裏文字と、龍王
の最終画についているヒゲのこと。

一般的に市販されている駒には、ヒゲが付けられているモノが多いようですが、小生の場合は、少々の違和感があって、付けないことにしていて、先日のコメントは、そのことについてのお尋ねでありました。
以下は、そのことについての検証と、考え方であります。
そもそもの「ヒゲ」は、行書・草書の連綿体に付けられている文字と文字との連結画で、下の文字に繋げる筆の動きで自然に生じるモノなのですが、駒の文字としては、一文字、あるいは二文字の最終画で、それに続く文字はないのですね。
このことを、どう考えるかです。

記述が長くなりましたので、今日はここまでにしておきます。
ですが、この問題については、近々、もう少し掘り下げたいと思っています。

では、また。

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