熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

土曜日

2009-03-07 07:08:27 | 文章
3月7日(土)、雲厚けれど、ほぼ一日中晴。

4月9日から12日にかけて、名古屋で開催される将棋イベント「アクティブシニア・フェア」のチケットを尾崎さんからいただきました。
1日目は、佐藤棋王・鈴木女流・熊倉女流。
2日目は、深浦王位・鈴木女流・熊倉女流。
3日目は、木村八段・鈴木女流。
4日目は、久保八段。が招待棋士として来られます。
そのほか、日によっては中田章道七段・神谷七段・杉本七段・村田顕四段・堀川四段・室田女流が、そして4日間を通じて神吉六段・中山六段が総合調整役を務められます。

また、神田和徳さんの「いろいろな素材で作った駒」の展示、そのほか各種の催しが予定されているとのことです。

小生は、1日目あたりに行けそうなので、ドライブを兼ねて行ってこようと思っています。

本日の駒づくり。
「古水無瀬」への漆塗り込みです。これはいよいよ終わり段階に近づきました。
そのほかのことは、確定申告の作業を優先するので、今日は棚上げにしました。

昨日いただいた2通の手紙。1通は一昨日の西村さん。もう1通は、荒川君のお母さんからのご丁寧な礼状です。
今日は返事を書けなかったので、明日にでも書くつもりです。


関西将棋会館。
1階のショウウインドウに修復が成った「武者人形駒」が飾られています。
40個の人形の内、2つが去年小生が修復したものです。
遠眼には他と区別がつき難いものの、よく見ればわかるでしょうね。
小生にとって人形づくりは初めてですが、まずまずの出来栄えです。
ひょっとすれば人形師の素質もあるかも。いやいや、これは口が滑りました。
いつまで飾られるかは聞いておりませんが、是非、ご覧いただければと思います。


「駒づくり教室」を開催するに当たり、1階の販売店舗に駒木地を置いていただくことになりました。
小生が成型したものです。
スペースの関係で常時沢山は置けませんが、お値打ち品です。
将棋会館に行かれたときは、覗いてみてください。







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レストイラン「イレブン」

2009-03-06 19:16:39 | 文章
3月6日(金)、雨。

お昼から15時頃まで、日本将棋連盟関西本部に行ってきました。

主な用事は3つ。
「駒づくり教室」の件。「販売部との打ち合わせ」。「谷川先生に箱書きのお願い」。以上でした。

昼食は、将棋会館の1階のレストラン「イレブン」。
メニュは、ビーフシチュウ、フィレカツ、ハヤシライス、エビフライなどもあるのですが、今日は、「一口カツ」が定食とのことで、それを注文しました。
お客が来てからマスターが目の前で揚げてくれるし、とにかく旨いのです。

営業は将棋会館ができたときからです。
その頃は、将棋博物館の特別展示会の手伝いやらで、大山先生、木村義徳先生、有吉先生に連れられて、何度か食事した記憶がよみがえります。

最近は、偶にしか行かないのですが、マスターは小生のことを覚えてくれて、同じマンションに住まう「相馬先生はお元気ですか」とか、声をかけてくれます。

1階の売店では、「将棋ヨーロッパに行く」を見つけて買いました。
昔は、強くなろうと「戦法」の本も読んだのですが、今は読まなくなり、専らエッセイや戦法から離れた内容の本を好んで買って読んでいます。

この本は、面白そうだと思ったこともありますが、「田辺忠幸著」という文字に引かれて買った部分もあります。
昨年の正月、急逝されましたが、田辺忠幸さんからは、その一日か二日前に見慣れた文字で「この正月は、熊澤さんの駒で棋譜を並べて楽しんでいます」という年賀状をいただいておりました。

にもかかわらず、1月6日、共同通信の後輩にあたる小林さんから、田辺さんのことを聞いて「ええっ」と本当にびっくりしました。

実は一昨年春の終わり頃に、小林さんから「忠幸さんが、以前から熊澤さんが作った原田先生筆跡の駒を欲しがっておられる」ということを聞いて、ご予算の範囲内で駒を作り、買っていただいて、まだ半年ほどしか経っていませんでした。

お葬式には参列できませんでしたが、奥様と小林さんから、祭壇の脇には日ごろ愛用されていた品の一つとして「原田泰夫書」の駒が並べられていたことを聞きました。

将棋界のご意見番を自負し、いろいろな提言をされています。本の「田辺忠幸著」の文字に、思わず本を手にとって、中をパラパラと見て、「やまと」ちゃんこと高橋和さん、写真師こと弦巻勝さんの名前も見えて、面白そうだと買うことにしました。

谷川浩司先生は、いつものように自然体で穏やかでにこやかでした。
今日のことは、大阪の連盟ですることもあるのでと、昨日、急遽決めていただきましたが、半分は、当方のために、わざわざ出てきていただいたように思います。

5階では、有吉九段対脇八段、神崎七段対神吉六段の公式戦が行われて、3階の奥の部屋では、畠山鎮七段、阪口四段、村田顕四段、西川四段らがそれぞれ練習試合をしていました。


工房への帰着は17時。
留守中に、4本の電話をいただいていました。
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風音強し

2009-03-06 02:10:52 | 文章
3月6日(金)、只今風音強く天気不明。

テレビの音で、先ほど目が覚めました。外は風が強いようです。
何をやっているかとチャンネルを回すと、民放は相変わらず通販と安物の漫才ばかり。NHKはもう少しましな内容だったと思うのですが、何だったか忘れました。

BSは「英国のサッカー」と、「美の壷」。
「美の壷」は江戸時代に流行った「雪輪模様」や「雪華」。
「雪輪模様」は、雪の降るさまを丸い図案にしたもの。「雪華」は雪の結晶模様です。
江戸時代の関東地方のナントかと言うお殿様が、ドイツ製の顕微鏡で雪のさまざまな結晶を観察して、「○○図説」だったかの本に纏めたのがきっかけで、結晶模様が着物などに取り入れられて流行ったそうです。

教育テレビは秋山仁さんが講師の高校数学。
内容は、整数の和について。
たとえば、[1・2・3・4・・・・n]の合計をの値を、求める一般式の考え方とか、三角数とか四角数という用語が出ていました。

そして、ガバッと起きて、このブログを書いています。
明日は「駒づくり教室」のことで、将棋連盟に行きます。
19日は、連盟で開かれる「囲碁将棋記者会」で、PRさせていただこうと思っています。

では、また。お休みなさい。




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駒づくり教室

2009-03-05 18:22:39 | 文章
3月5日(木)、朝快晴、午後曇り、夜は雨かも。

午前中、「古水無瀬」の漆塗り込みと、「チェスト」の梱包、手紙を2通。
午後からは、いよいよ残り日数が10日になったので、確定申告のための伝票類整理を開始するが、現在時点では未了。

関西将棋会館で開催予定の「駒づくり教室」。
PR不足のためでしょうか、今のところ反応がいまいちです。
あと一月余りに迫りましたので、何とかPRに努めようと思っています。

このブログを見られた方へのお願い

[駒づくり教室]の開催について。
このほど、日本将棋連盟の肝いりで、初心者のための「将棋駒づくり教室」を開くことになりました。
お知り合いで、駒づくりをしたい方がおられましたら、呼びかけていただければ大変うれしく思います。

開催日は、4月11日、25日、5月9日、23日、6月6日の隔週土曜日。
時間は、Aグループが、9時30分より12時30分までの3時間。
    Bグループが、12時30分より16時30分までの3時間。
延べ15時間で、とにかく彫り駒を一組、彫り終えようというわけです。

場所は、関西将棋会館。
募集人員は、教室の関係で、各グループ8名、16人限定です。
費用は、延べ5回の受講料が2万円。道具代・材料費が1万5千円です。
受講者には、練習用のツゲ木地セット1組をプレゼントします。

詳しいことのお尋ねと申し込みは、0774-76-5911 熊澤まで。
定員になり次第、締め切りますので、ご了承ください。

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決まりました

2009-03-04 07:21:46 | 文章
3月4日(水)、曇り。

決まりました。名人戦挑戦者が決まりました。
郷田真隆九段が名人挑戦者に決まりましたね。おめでとうございます。
将棋界一番長い日が終わり、来期の順位も決まりました。

それにしても、残留と陥落、結果がすべての厳しい世界ですね。
たまたま最終局で対戦した若い鈴木大介八段には申し訳ないですが、A級最年長者・谷川浩司九段の頑張りに、心の中で応援する人も多かったのではないでしょうか。

静岡県から中学2年生の荒川君がやって来ました。
修学旅行で、昨日と今日は京都泊まりとのこと。今日の半日は「総合科目」の授業として、思い思いのところを訪ねるのだそうだ。

荒川君は、小学校へ入学したころから父親に将棋を習い、最初は駒を全部取られてしまった。それで、メラメラと闘争心が沸いて強くなろうと、のめり込んだ。
やがて、駒にも興味が湧き、「近代将棋」の小生のコラムも毎回読んでいたそうです。

付き添いの西村さんは、大阪の羽曳野市の人。
2ヶ月ほど前に突然、荒川君の今日のことを依頼するために工房を訪ね来られたが、今日も一緒に来られた。
頭が下がるのは、二人の関係は親戚でもないところ。奇特な人です。
荒川君のお母さんの友達というか以前職場が同じだったのが、西村さんの奥様。
「友達の友達は、また友達」みたいな関係です。

荒川君には、聞きたいことを聞いてもらうようにしました。
「どうして駒を作るようになったのですか」とか、
「今の目標は何ですか」とか、
「どういう気持ちで駒を作っているのですか」とか、
「駒を作る上でこうあるべきだとか、拘りは、どういうことですか」などなどです。

その小生の答えは「こうあるべきだとかの拘りは特にありません。ただ、いつも繰り返しのようですが、常に思っているのは、いいものを作りたいということ。いつも、作りながらどうしたら良いものが作れるだろうかと、何か工夫するようにしています」。「惰性でするより、この方が面白いですから」。

荒川君は、2組の駒を持ってきて見せてくれました。
1組は、天童製「光花」と読める彫り駒。

もう1組はお爺ちゃんが昔、愛用していた「金龍」の銘があるツゲ駒。
文字は大阪彫り独特の略字体でも、駒としては断然こちらがよい。
思わず「これは大事にしなさい」と、口幅ったいことを言ってしまった。

荒川君は、小さいときから書道を習っているのだそうです。
「それは駒づくりにも大変いいことです。出来上がった駒を見る人が見れば、作者が文字の勉強をした人かどうかが判ります。書の感性は大切なことです」。
荒川君には、彫っているところの実演のほか、字母紙セット、彫り台、駒木地などをプレゼントしました。







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長い日

2009-03-03 19:03:37 | 文章
3月3日(火)、曇りのち雨。

本日も雑用がちで、朝、「古水無瀬」の漆塗り込みをした後、チェストの発送や手紙書きをするなどし、前年度の集計作業は午後にずれ込みました。

名古屋の中島さんから電話があり、午前中もBS放送でA級順位戦があり、15時からも続きが放送されることを教えてもらったので、早速それを見ながら伝票整理することにしました。

ということで、今日も雑用がちに1日が過ぎようとしています。
夜も23時から放送を見なくっちゃあー。

明日は、静岡から中学2年生の荒川君が10時に来ます。



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塩井さんのチェストと花活け

2009-03-02 20:15:45 | 文章
3月2日(月)、風寒く晴れ。

今しがた、珠洲市の塩井さんから写真が届きました。
早速、掲載します。
右が「将棋チェスト」、左が「花活け」です。

「将棋チェスト」は、一昨年、塩井さんが塗装なしの白木で購入したものを、輪島の塗師に拭き漆を特注して、1年以上掛かって、先日、出来上がったばかりの「チェスト」です。

「将棋チェスト」は、10年ぐらい前に160台製作したのですが、実は、そのうち4台だけを塗装せず白木のままで作り、そのうち手が空けば、自分で漆拭きしようと思いながら、何年も保管しておりました。

「何時、それが実現するか分からない」と、2年前に塩井さんに話したところ、
同じ石川県の山中か、輪島の職人さんに漆塗りを依頼するからと所望されたので、その内の1台をお譲りしました。

それがこの「漆拭きのチェスト」です。
拭き漆は、生漆(キウルシ)を何回も何回も擦り込んで塗装する技法です。
私はまだ現品を見ていないので、どのような出来栄えかと、写真を送ってもらいました。
チェストの蓋の天板、向こうの床の間の掛け軸が映っています。

左の「孟宗竹の花活け」。
これは、昨年、このブログで少し触れた小生自作の花活けです。
駒作りの合間の手慰みに、直径17センチほどの大きな竹の切り株を、内外、裏側すべてを漆塗りしたものですが、これも「是非」と言うことで、塩井さんに進呈しました。

塩井さんは、その花活けの内側の器を、銅版細工人に特注して、より本格的な花活けにしてくれました。
自分で言うのもなんですが、白い椿が良く映えています。

そのうち機会を見て「拭き漆の将棋チェスト」と「孟宗竹の花活け」を拝見できればと思っています。

えっ、あとの「白木のチェスト」ですか。
3台は、今も工房の倉庫に残ったままです。自分で拭き漆するつもりには変わりはありません。
そのうちにやります。やりかけたら直ぐに出来るのですが、あわてない、あわてない、というところです。


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3月です

2009-03-01 09:12:35 | 文章
3月1日(日)、快晴・暖か。

今日は昼ごろに、四日市の尾崎さんが「将棋チェスト」を受け取りに来てくれることになっています。

11時30分過ぎ、尾崎さんが奥様とともに来訪。
奥様とは電話で話をすることがあっても、お会いするのは初めて。
ご夫婦で月ヶ瀬へ梅見に来たついでに、足をのばしていただきました。

少し休んでいただいて、最近できたイタリアンレストランへ。
名人戦のこと、棋聖戦のことなどが話題に上る。

「第1局目の熊本城の名人戦に行きませんか」と誘われる。
自動車で行くので、こちらに立ち寄ってくれるとのことです。
「うーん。熊本は遠いね。少なくとも6時間は掛かるでしょう」。
「いや、10時間」。
「うーん。行きたいけど、考えてしまいますね」。などなど。



「チェストは、外注ですか」のお尋ねがありましたので、補足説明いたします。

小生は、昔からいろいろ考えて物を作るのが好きで、将棋グッズも20年以上前から駒以外にもいろいろ設計したり、試作したりしていました。
将棋チェストはその延長線で、10年少し前に考案試作し、小生の思い通り作
ってくれるところを探し出して作らせたところ、これなら良いだろうと、「将棋チェスト」とネーミングして商品化しました。

そのときも特に広告はせず、日ごろ手紙とか、年賀状を交換している方々約700人ぐらいにDMで案内したところ、プロ棋士の先生(14台)・観戦記者(5台)・タイトル戦の宿(1台)を含め、百数十台の注文をいただきました。

その後、東京あたりの店売りでも、ボツボツと売れましたが、店売りですと、どうしても高価になりますし、店に陳列しておくとキズが付いたりで、ダイレクトにお渡しするのが、小生としても責任が持てるので、店売りはしなくなりました。

PRらしい宣伝はしないまま、多少の在庫は持っていて、問い合わせがあれば応じていたのですが、その在庫もなくなりましたので、ブログを活用して希望者を募り、注文数を製作することにしました。

 ということで、小生は設計とプロデユサー、製作は外注です。
ただし、ややこしい駒台の取り付けは、小生の受け持ちです。

 今回も予備的に在庫は少し持っていますが、場所をとるので極力押さえました。
もし周りの人で、欲しい方がおられましたら、早い目にお問い合わせください。

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駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726