魚の名にも同じゴンズイというのがあります。
獲ってもすぐ捨ててしまうほど使い道のない魚だそうです。
この木も薪にする以外使い道がないので,
魚のゴンズイから引用されて権萃(ゴンズイ)名がつけられたといわれています。
ミツバウツギ科の落葉小高木で,
福島県以西の本州,四国,九州の温暖な二次林や林縁に生育し,
5~6月に黄白色の誰も見向きもしない小さな花をつけます。
しかし,秋になると,赤い果実が割れて,中から光沢のある黒い種実がのぞき,
人目を引く美しい姿を見せます(写真10/27)。
真弓(マユミ)も同じ頃,うす緑色の目立たない花をつけ,
秋になると果実が紅色に染まり,人目を引くようになります(写真10/30)。
実が割れ,こちらは真紅の種が顔を出しています。
よくみると,うす緑色のカメムシが数匹,この実についています。
実が割れるときに蜜が出るのでしょうか。
権萃や紅の実割れて種黒き