行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヤブガラシの花で

2024-10-05 20:00:52 | 花と虫
7月中旬の林縁道、
ヤブガラシ(薮枯)の花にオオチャバネセセリ、クロハネツリアブなど、
小型の虫たちが来ていました。


7月15日の林縁道散歩、
ヤブガラシの花にセセリチョウが翅を広げていました。


翅裏の白斑紋が大きくて不揃い、オオチャバネセセリです。
ヤブガラシはブドウ科ヤブカラシ属のつる性の多年生草本、
道端、空き地、林縁の草原などいろんな場所に見られるいわゆる雑草です。


ヤブガラシの花期は6~8月、
葉腋から花柄を伸ばして集散花序をつけ、多数の小花を徐々に咲かせます。
花は薄緑色の花弁4枚と雄蕊が4本に雌蕊が1本、
花弁と雄蕊は開花後半日ほどで散り、その後は花盤に雌蕊が1本だけ残ります。
上写真はちょうど昼時のヤブガラシの花序、
花弁が散り、雄しべと成熟前の雌しべが残る橙色の花盤の花と、
雄しべも散り、成熟した雌しべだけとなったピンク色の花盤の花の両方がついていました。
1日花で夕方には雌しべも落ちてしまいます。


ヤブガラシの花盤は蜜が豊富で、蝶、蜂などの昆虫がよく集まります。
虻、クロバネツリアブがいました。


クロバネツリアブはツリアブ科、
翅が黒く、腹部の白帯が特徴です。


これもクロバネツリアブかと思いましたが、
腹部には白帯ではなく、2本の白縞模様があります。
図鑑で該当するものを探して見ると、キングチバチ科オオハヤバチと思われます。
ヤブガラシの花の上を飛び回っていました。


黒光りした体色に頭部と腹部に橙色の斑紋のある蜂もヤブガラシの花にいました。
調べて見ると、ツチバチ科の一種、アカスジツチバチです。


ツチバチはコガネムシやクワガタムシの幼虫に寄生する寄生蜂、
それらの幼虫に毒針を刺して麻痺させ、卵を産み付けます。
孵化したツチバチはそれらの幼虫を餌にして育ちます。
アカスジツチバチは主にクワガタムシ類の幼虫に寄生するようです。
コメント
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