行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

暖冬・ボケの花

2015-12-21 20:00:07 | 花,植物
今年の12月、
歴史的ともいえる暖さのようです。
その暖かさにボケたのか、
いくつかの木瓜が季節はずれの花を咲かせています。


バラ科ボケ属の落葉小高木、
普通は春に咲くこの紅いボケ、
落葉の茶色を背景にいくつか花をつけていました


葉も新鮮、
一度落葉した後に出た新葉のように思われます。


剪定された枝に一輪、
とても鮮やかそして形もよい真っ赤なボケです。


白と桃の混色のボケ、
秋にも花が咲いていました。


冬に咲き、
これで春も咲くとなるとまるで四季咲きです。


その秋に咲いた花がこんな青い実となっていました。
はたして、これから寒くなり、
この実はどこまで育つのでしょうか、
ときどき見守ることにしましょう。


クサボケ(草木瓜)、別名シドミ。
笹藪の中に一輪、二輪と花を咲かせていました。
草の名がついていますが
調べてみると、これもバラ科ボケ属の低木、木本です。
山野の日当たりのよい場所に自生し、
これも4月ごろ朱赤色の花をつけます。


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椋の実、柿の実を食べるツグミ

2015-12-20 20:00:35 | 
12月になり、
ツグミの姿が里山に見られるようになりました。


ヒタキ科ツグミ。
10月ごろ、シベリアなどから渡ってくる冬鳥、
渡来当初は群れで山地の木の実などを食べて生活してますが、
山の木の実が少なくなって来ると次第に平地に下りてきます。


平地に下りても木の実が残るうちは
やはり木の実が好き、木の実に来るようです。
残り柿は大好物、毎年12月は柿の実を食べているのを見ます。


里に下りてきて間もなくは警戒心が強く、
周囲をうかがい、人が近よると直ぐ逃げていきます。
真冬になりいよいよ木の実がなくなると、
地上に下り、人馴れもして、
枯れ葉の下などの虫やミミズを餌にするようです。


甘い果実がお好みなのでしょうか、
まだ、たくさんの実を残すムクノキに
ツグミが数羽でやってきました。


なぜか足元ではなく、
少し離れた果実をねらうツグミです。
しかし、嘴を伸ばしてもとどきません。


やっと果実にありつけました。
こんな細枝では、
バランスを保つのがたいへんです。


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チョウゲンボウ

2015-12-19 20:00:47 | 
ニュータウンに囲まれた稲城上谷戸、
そこには新しい住宅とともに屋敷林を有す旧家が数軒あり、
小規模ながら里山の様子をとどめています。


その里山の小さな水田と畑の横、
街灯の上にチョウゲンボウの雌を見つけました。


そっと近づいて見ましたが逃げる気配がありません。
ちょうどよい場所にニュウタウンにつながる階段があります。
そこに上り、チョウゲンボウとほぼ同じ目線からレンズを向けてみました。


この場所でときどき見るチョウゲンボウですが
いつもは高い樹の上や橋げた、
下から見上げて撮ることになります。
こんな近く、こんなポジションで撮れることはめったにありません。
黄色の足、猛禽類らしい鋭い爪がよくわかります。


今度は水田横に数本が
ならんで植えられている柿の木にとまりました。






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シメとアオジ

2015-12-18 20:00:43 | 
12月、
蝶や蜻蛉はすっかり見られなくなりましたが、
小鳥が北の国から、冬の山から平地に姿を現します。


アトリ科シメ。
北海道などで繁殖し、
冬になると本州の林縁などに見られるようになります。


全体的に淡い茶の体色、雌の個体です。
まだやって来たばかり、
この冬の生活拠点をどこにしようか考えているのでしょうか、
住宅地近くの桜の木に長い間とまり、
周囲を観察しているようです。


ほぼ真下に移動、
青空を背景にして見ましたが
PLフィルターの効かせすぎ、
不自然な青色となってしまいました。


これもほぼ真下から、
太い嘴とでっぷりとした体型がよくわかります。
もうこの時期、桜の花芽ができています。


ホオジロ科アオジ
この鳥も北海道や本州中部以北の山地で繁殖し、
秋冬は暖い平地に移動してきます。
落ち葉の上に姿を現したのは頭部が緑灰色、
オスのようです。


この時期はまだ警戒心が強く、
藪の中などでツッツッと鳴き声がしたり、
藪陰にちらっと姿を見のですがすぐに隠れてしまい、
なかなか写真を撮らせてくれません。
こちらは頭部が茶色、メスの個体です。
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茅葺屋根と紅葉

2015-12-17 20:00:52 | 風景
池の鴨、できたらカワセミでもと思い、
町田の薬師池公園に行って見ました(12/10)。
しかし、池は水質改善工事中、
水がすっかり抜かれ、
キャタピラーつきの大型掘削機が汚れた低質を取りのぞいていました。
この掘削機、キャタピラー部分に浮袋がついていて、
泥の上でも沈まずに作業ができる優れもののようです。
この後、浄化装置を取り換えるなど、工事は来年3月まで続くとのこと、
ここに来る鴨たちは、今年は新しい越冬地を見つける必要がありそうです。


そんなわけで池はあきらめて、
高台の林間を歩いて見ると、
茅葺屋根を囲む美しい紅葉の里山風景、
多摩丘陵の原景とも思える佇まいです。


この茅葺屋根の建物、
江戸時代に建てられた古民家を薬師池公園に移築復元したもの、
ちょうど30年ぶりに屋根が葺き替えられたばかり、
今も内部の改修工事が行われています。
紅葉に囲まれ、新しい屋根が黄金色に見えました。


茅葺と藁葺の違い、
よくは知りませんでしたが
茅はチガヤ・スゲ・ススキなどのイネ科草本の総称、
最も多く屋根に用いられるのがチガヤだそうです。
藁葺は文字通り稲や麦の藁を用いたもの、
この両者、茅葺の方が耐久性がはるかに優れていて高品質のようです。
ホームページで調べてみると、
この屋根はまぎれもなく茅葺です。


薬師池公園の梅林、
ウグイスの笹鳴きも聞こえましたが姿を見せません。
尾を振り、モズが梅の木にとまりました。


過眼線が薄い茶色、雌モズです。
よく見ると、
梅の花芽ももううっすらとピンク色がかかっています。
コメント (2)
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ヒカサキとメジロそしてサカキ

2015-12-16 20:00:11 | 花,植物
12月5日の新宿御苑にて。


ヒカサキの木に数羽のメジロがやってきました。
枝にびっしりとついた果実が目的のようです。


こんなこともと思い持参した望遠ズームがやっと役に立ちます。
葉陰を動くメジロの白い眼をとらえました。


ちょうど木の隙間、
ヒサカキの実をくわえ、
海老反りになったメジロ、
どこかうれしそうな表情に見えます。


サカキ科ヒサカキ、
東日本ではサカキが少ないので
神前に供えるなどその代用として使われています。
雌雄異株ですので、
これは雌株、枝に沿うようにびっしりと実がついています。


同じく新宿御苑、
サカキの木がありました。
葉はよく似ています実のつき方が違います。
実の熟す時期もヒサカキより若干早いようです。
果実にならんで、細く尖った冬芽ができています。
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12月初旬、樹の紅い実

2015-12-15 20:00:41 | 花,植物
12月初旬、たわわになった樹の紅い実を写して見ました。


ニシキギ科ツルウメモドキ。
落葉蔓性樹木、
葉が落ち、左右に長く伸びた蔓木に
仮種皮に包まれた紅い実が驚くほどたくさん付いていました。


モチノキ科ウメモドキ。
野鳥が好むと書かれていますが
すっかり葉が落ちても
なぜか、果実はまだたくさん残っています。
冬の食糧となるのでしょうか。


モチノキ科クロガネモチ。
ウメモドキと同じモチノキ科ですがこちらは常緑樹、
たくさんの紅い実と葉の濃緑色のコントラストが鮮やかです。


これもモチノキ科の常緑樹ソヨゴ、
紅い実がサクランボのようにぶら下がる様に
趣を感じます。


カナメモチ。
名前からこれもモチノキ科と思いがちですが
バラ科なのです。
ノイバラのような紅い実がたくさんついていました。


ヤナギ科イイギリ、
房状の果実、紅い葡萄の実のようです。
イイギリ(飯桐)の名は、
この大きな葉に握り飯などを包んだからといわれています。

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師走に咲いた野の花

2015-12-14 20:00:19 | 花,植物
今年はやはり暖冬、
まだなのかもうなのか12月に
いろいろな野草に花が見られます。


野菜畑の畦に
春の七草の一つナズナが群生し、
もう花を咲かせていました。
よく見ると、ベニシジミが吸蜜しています。
この景色は春です。


タンポポ、
萼片が反り返っているのでセイヨウタンポポの蕾が開きかかっています。
その花にやはりベニシジミそしてヒラタアブの姿が見られます。


ハルノノゲシ、
春に咲くのでこの名がありますが
晩秋ら初冬にも花をつけるようです。


オニノゲシ、
ハルノノゲシに似ていますが、
葉に光沢があり、鋭い棘があります。
図鑑を見るとほぼ1年中花が見られるようです。


ハキダメギク、
白い3裂した舌状花が特徴の夏から秋にかけて見られるキク科の雑草です。
これも温室や市街地など冬でも暖かい場所では
1年中発生するとあります。


ベニバナボロギク、
伐採地や山林火災の跡に突然出現し、
夏から秋にボロギクに似た紅色の花を下向きに付けます。


ナス科のイヌホオズキ、
同じナス科のヒヨドリジョウゴに似た花、果実をつけます
花が薄紫色になるのはアメリカイヌホオズキ、
果実もイヌホオズキに比べて艶があります。







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ヒイラギ、ヒイラギモクセイ、ギンモクセイ

2015-12-13 20:00:20 | 花,植物
11月が暖かったせいか、
今年は12月になってもヒイラギが花をつけていました。

ヒイラギ、ヒイラギモクセイそしてギンモクセイ、
いずれもモクセイ科モクセイ属、
秋に白い小さな花を咲かせるなどよく似ています。
勉強を兼ね、その3種の花と葉を比較して見ました。


盛りは過ぎた様子ですが
12月の青空の下のヒイラギの花(12/4)。
ほとんどの葉にヒイラギの代名詞である葉の縁の鋭い尖がり(棘)が見られません。
調べてみるとこの尖がり、
若い木に見られるもので老木になると角が取れて
丸みのある全縁のなめらかな葉が多くなるそうです。
まるで人間の性格のようです。


11月中旬に撮ったヒイラギ、
今あらためてみると、
尖がりのある葉と丸みのある全縁の葉が
約半分の割合で見られます。


これも11月中旬に写したヒイラギ、
若木だったようで尖がりのある葉がほとんどです。
花は枝にくっつくように咲き、
雄蕊が長く、発達しています。


我が家の庭に10月中旬に咲いた花です。
昨年までヒイラギと思っていましたが
ヒイラギとは雄蕊の様子など、花が違います。
ヒイラギモクセイのようです。


葉も尖がり小さく、
その数が多いなど注意して見ればヒイラギとは違います。
ヒイラギモクセイはヒイラギとギンモクセイの雑種とのことです。


こちらは、11月下旬、道端の植え込みに見つけ、
何だろうと思い撮ったもの。
葉に尖り(棘)がなく、
キンモクセイを白くしたような花です。
ギンモクセイにしては遅い花ですがギンモクセイです。

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初冬、春の花が芽生えています。

2015-12-12 20:00:22 | 花,植物
12月初旬、
春に咲く木々が早くも蕾(花芽)を見せ、
膨らませています。


ロウバイ、
1~2月、早春というより真冬に
黄色の透明感のある花びらをつけます。
そのころには葉はすっかり落ちているはずですが
この個体はまだたくさんの葉がついています。


急遽、飛び入り参加です。
早くも花開いたロウバイを見つけました(12/10)。
暖冬のせいでしょうか、
あまりの早さに狼狽してしまいます。


5月の連休のころに花を咲かせる桐(キリ)、
紅葉モミジに並び、蕾をつけています。
半年近く、じっくりと蕾を膨らませます。


春、先ず花をつけることからマンサク、
黄色くなった葉と裂開した果実に加え、
来春の花芽ができています。


春黄金花(ハルコガネバナ)の名もあるミズキ科サンシュユ、
赤い果実がまだ残り、
その上に花芽ができています。


モクレン科モクレン、
産毛に包まれた蕾がどれもほぼ上向きについています。


モクレン科コブシ、
モクレンに似たモクレンより小型の蕾、
上、横、下といろいろな方向を向いています。


これも同時期のコブシ、
黄葉した葉がまだたくさんついています。



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