五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

イスズ BELLETT R6

2011年11月29日 | ミニカー
甲府市内のミニカー・ショップにあるミニカーを買いにいったのですが、残念ながら買うことができず、「せっかく来たのだから」と代わりに買ってきたのがこれ。

1969年の日本グランプリ(日本GP)に出場したいすゞ自動車の「BELLETT R6」。
イスズ・ベレットといえば「羊の皮をかぶったオオカミ」というキャッチフレーズのベレット1600GTが有名ですが、このマシンはやはりいすゞ自動車の名車「117クーペ」のエンジンをチューンアップしたものを使って作ったプロトタイプ・レーシングカーです。

普通に見て格好いいスタイルだと思います。
リアから見た流れるようなラインがたまりません。
それにインパクトのあるブルーのカラーがとてもマッチしています。
トヨタ7やポルシェ917が好きな私ですが、実はこの「BELLETT R6」も大好きクルマのひとつです。



この年の日本GPは各チームとも大排気量のマシンが大量に投入されてました。
ニッサンR382(6リッター)、トヨタ7(5リッター)、ポルシェ917(4.5リッター)、ローラT160(何と7.6リッター)。

いすゞ自動車もこの年、シヴォレーの5リッターエンジンを積んだ「ISUZU R7」というグループ7マシンを作って参戦しましたが、下位クラスの優勝を狙って2台の「BELLETT R6」をエントリーさせたのでした。

トヨタやニッサンとは違い、「一部メーカー有志とクラブ員(当時のAUTOSPORT誌)」で作ったマシンだそうなのでそれなりの苦労があったことでしょう。
残念ながら成績もそれほど良くはなく、カーナンバー28のR6は予選・決勝とも19位、29のR6は予選20位、決勝はバッテリートラブルで34周目にリタイヤしています。



ドライバーは#28が米村太刀夫/粕谷純一郎、#29が大森祥吾/浅岡重輝。
事情が事情だけに、このマシンは他のレースに出ることはなかったようです。
もっと色々なレースで見たかったなと思っています。

そんな「BELLETT R6」ですが、ミニカーとして人気がないのかというとそんなことはなく、メーカー在庫はすでにないのだそうです。ディープなファンがいるんですね(と、ひとごとのように)。

ミニカーはエブロ製、1/43スケール。