新聞のお悔やみ欄で、仲間の死を知らされました。
私よりも若く、まだグループに加わってから二年ちょっとの方でした。
いかにも、大手の企業でそれなりのポジションにいた方の雰囲気を持っていました。
温和でありながら、確固とした信念を持ちあわせているようで。
会社の歯車の一つでしかなかった私などが到底及ばないような...。
私と同じ病気を持ち、なおかつ私よりも少し重い症状のようで心配はしていたのですが。
定年後故郷に戻り、ある企業から重役待遇で迎えられ、新しい事業をまかされました。
その事業もやっと軌道に乗り、さあこれからという矢先の突然の訃報でした。
ここから先、少し微妙な内容で、誤解されないようにと思いますが...。
きっかけは新型コロナワクチンの接種だったそうです。
接種後の体調が思わしくなく、病院で検査を受けたところ、別の病気が見つかりました。
ステージ4。
なかなか見つかりにくい部位の病巣だったそうです(知人から聴いた話)。
どのくらい入院していたのかわかりませんが、病院から自宅に戻り、その後容体が急変したそうで、三日ほど前に帰らぬ人となりました。
結果として、ワクチンが病気を顕在化した形になりました。
接種をしたから病が進行した、とは思いたくありませんが...。
事情を知る共通の知人によると、新しい事業の先にある様々な展開を描いていたそうです。
一か月ほど前に会った時には、「いろいろと夢を語っていた」とのこと。
まだまだ先のある人生のはずだったのに、本人の無念さはいかほどであったのか。
今夜、焼香に行ってきました。
少し離れた町のセレモニーホール。私たちから供えた生花が、他の花と並んで飾られていました。
以前は時間にならないと始まらなかった焼香も、できるだけ3密を避けるためなのでしょう、30分も早く始まっていました。
早く出かけて行ったのに、ご家族の方に挨拶をすることもできなかったのが残念と言えば残念でした。
焼香後、駐車場の整理人たちにせかされるように場外へ出て、帰宅しました。
電話で連絡を取り合った仲間たちとも合えずじまいでした。