松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

過呼吸の陰がチラリ

2012-05-03 | 日常雑記-暮らしの逸話(エピソード)-
じつは先月後半あたりから
過呼吸症候群の気配がちらついてました。
発作は起こしてませんが
あの、いや~な感じが
何となく忍び寄ってきているような
ひっそりと張り付いてるような…
もう随分長いこと
発作のことは忘れてたのですが、
この感じ、発作の前兆に似た感じを
久しぶりに思い出しました。
記憶とか体感って、
いずれは消えてしまうものかと思ってましたが
そうとは限らないものみたい。



緊張にもいろいろなタイプがあって
その解き方もいろいろなのだろうと思います。
たとえば過呼吸の発作などは
体自身による自動調整法みたいなもので、
緊張の限界にまでいって
一気に解放するようなやり方です。
ただこの自動調整法もできることならば、
なるべく穏やかにと願いたい。
緊張から解放への振り幅は
小さいに越したことはないと思います。

若い頃ならいざ知らず、中年以上の場合は
エネルギーの産生量が減少する上に
消耗しやすく回復に時間がかかります。
発作を起こすにも回復するのにも
それなりの体力気力が必要なんですから。
だから過呼吸の発作は
若い人が起こしやすいのですが、
中高年以降から起こす人もいるのだそうです。
思春期も更年期も
心身ともに大きく変動する時期、
バランスを崩しやすい時期であることには
相違ありません。

正直いまでも発作は怖いです。
あの極限の緊張感と発作の苦しさと
その後の虚脱感。
死にいたらない発作とはいっても
死にそうなくらいの思いはしたりもするわけで。
そういう爆弾抱えているとの自覚が
つい身構えるというか、
これが緊張の素になっているのでしょう。
緊張しやすいことは仕方ないと認めた上で
なるべく負担をかけない緊張の解き方を
探っているわけです。