25・26日で“山の会”の仲間N川さん、T藤さん、Y田夫妻、(若)Y田さん、
Mさん、I津さん+僕の8人で涸沢・北穂高岳へ紅葉を見に行きました。
≪一日目≫
県庁を朝4時出発、まだ日が出ておらず真っ暗です。
3時間半程で平湯の“あかんだなP”に到着。
準備をして上高地行のバスに乗ります。
上高地までは30分程、あかんだなPを出ると平湯温泉BTに停まりますが、
お客さんはそれほど並んではおらず、殆どが“あかんだなP”からお客さんです。
上高地に着いたら横尾までは殆ど標高を稼がない林道歩きです。
初めの頃は雲が低く垂れこめていて山々の上の方が見えませんでしたが、
晴れ男N川さんのお陰なのか雲が徐々に取れ青空が広がります。
残念ながら?ここら辺は紅葉はまだまだの様子、
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これからぐんぐんと標高を稼いでいきますので上の方は少しくらいは色づいているかもしれません。
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(上高地BTから梓川沿いの遊歩道を歩く、奥の吊橋は有名な河童橋)
明神館、徳沢園を過ぎ、横尾からはいよいよ登山道となります。
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(河童橋をすぎてスグの小梨平、キャンプ場があります)
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(何を撮ってるのかな?)
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(対岸の山を撮ってました)
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(徳沢園名物のソフトクリーム、帰りにも寄って食べちゃいました)
横尾でハプニング。
先週の“わるあがき”ではK山市内の立ち寄り温泉施設で財布を落としてしまい、
気が付いたとたん構内放送で呼ばれ(心やさしき方が拾ってくれました。
財布に入っていた免許証が確認の決め手となりました)事なきを得ましたが、
今度はなんとGPSを落としてしまいました。
諭吉さん10枚程する高価なもの、もう頭の中真っ白です。
とりあえず横尾山荘に届けをだしにいきます。
そーしたらですね、ななななんと、
心やさしき登山者が拾ってくれてまして横尾山荘へ届けてくれたそうです。
もう感激です。こんな事ってあるのですね。
お礼を言いたかったのですが拾ってくれた方はすでに行ってしまったとのこと。
名前と電話番号を書き残していかれたそうで、後日その電話番号先へ電話して
お礼を言いました。
一人で生きてるんじゃないね、皆に支えられて生きているんだねと思いました。
横尾からは横尾谷の左岸を本谷橋を渡って右岸へ、ココから徐々に標高を上げて行きます。
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(横尾大橋を渡って涸沢へと続く登山道へ)
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(左手に見えるは屏風岩、国内最大級の岩とのこと)
(登攀する人いるのかな?)
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(本谷橋、渡ったところ(右岸)は休憩している登山者がいっぱい)
横尾谷はやがて水が無くなりガレガレの川となります。
前方にハッキリと吹き流しが見えたら涸沢ヒュッテまではもう少し!!頑張ります。
涸沢ヒュッテは広いテラスが目玉!?テーブルと長椅子がいくつも並べらています。
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(初!!涸沢ヒュッテ、おっきいですね)
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テラスからの眺めはサイコー、前穂、奥穂、北穂に囲まれていてまるでヨーロッパアルプスに居るよう(行ったことないですけどね)
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(広いテラス)
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(左が涸沢岳、とんがった山が涸沢槍、右が明日登る北穂高岳)
テラスの席を確保したら僕と(若)Y田さんはラーメンで、
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(¥800ナリ、うまそーでしょ?)
他の皆さんは涸沢ヒュッテ名物おでんと生中で祝杯をあげました。
ここのラーメンは生麺!!肉っぽいチャーシューとメンマ、コーン、わかめ、海苔、ネギが載っていて美味しい!!
感じとしては家の近所にありそうな大衆食堂的ラーメン屋のラーメン。
鏡平山荘のラーメンは揚げ麺を使っていて、スープももろカップ麺だったので、
これは感動ものです(もちろん山の上としてですよ?)。
感動はいいんですが第二のハプニングです。
眼鏡をテーブルに置いたら、あれあれ?分解しちゃった。
ひんじ部分の止めネジが見当たりません、ということは元に戻りません。
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仕方ないのでレッツ工作!!
材料は3mmの細引きとテーピング、そして道具はナイフとライター。
すべて何かあった時にために救急袋に入れてあります。
あーしてぇー、こーしてぇー・・・で、こうなりました。
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なかなか掛けごこちは良いです。下を向いても落ちません。
とりあえず二日間持ってくれればいいですが、ちゃんと持ってくれました。
祝杯をあげ終わったら涸沢ヒュッテと涸沢小屋の間にあるテント場に移動してテントの設営。
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(涸沢のテント場、向こうに見える小屋は涸沢小屋)
6人用を一張りと2人用を二張り、飲んだ人たちは動きがちょっと怪しいぞ。
涸沢の西側を囲むように穂高の山がありますので日が沈むのも早い気がします。
テント場が影に入るとみるみる気温が下がっていき、寒くて寒くて仕方ありません。
僕は寒がりなので特にですね、中厚手アンダーとフリースに雨具を着こんで
防寒対策ばっちりです。え?着過ぎ??
時間は四時半を過ぎたところですが、夕飯にしてもらいます。
お腹も空きましたが、寒い中ぶるぶる震えながら食べるのも参っちゃいますので。
今夜のご飯は、飛騨牛のすき焼きと飛騨牛の焼き肉です。
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(飛騨ぎゅーのすき焼き 霜降なのがわかります(嬉))
(飛騨ぎゅーの焼き肉 ニンニクが食欲をそそります)
もちろん鍋もフライパンも肉も何もかも運び上げてきたのですが、
山の上で飛騨牛のすき焼きと焼き肉ですよ?周囲の視線がちょっと痛かったっす。
すき焼きといったら生卵、割れないように気を付けて運びあげました。
飛騨牛はやっぱ柔らかかったっす、卵に付けて食べるもよし、
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白いご飯の上に載せて食べるもよし。
お肉に方はすき焼き用が1kg、焼き肉用は何グラムか忘れましたが
これじゃ8人ではちょっと少ないのでは?と思ってましたがいやいや、
すき焼きを食べ終わった時点でかなり満腹になってしまいました。
やはり霜降りは適度に脂身も入っているのでお腹が膨れてしまうのでしょうかね。
もう食えませんでしたが催促されましたので焼き肉2切れだけ頂きました。
うーん柔らかい。
今回も、あかんだなPまでドライバーでしたが(避けられぬ運命!?)、
前日あまり寝てない+運転+7時間程の行動で体力も限界、
猛烈な睡魔に襲われ一番にテントの中へ。
シュラフに入ったらあっという間に意識が飛んでしまいました。
夜10時過ぎ、トイレに起きました。
テントから出て見ると満天の星、満月に近い月が出ているので明るすぎて
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天の川までは肉眼で見ることができませんでしたが目が慣れてくると星の数が増えて行きました。
テントに戻ってデジイチと三脚を取り出して再び外へ出ます。
Mさんもちょうど外に居ましたので、星と星座の説明を受けました。
星を見る&撮るのは好きですが星や星座には詳しくありません。
色々教えてもらいましたが…木星の位置と大三角形、すばるは覚え…たつもりです。
Mさんはちょっとしたらテントに戻られましたが、僕は暫く星空撮影を続けました。
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(涸沢カールに降る星)
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(奥穂高岳に降る星)
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(大三角形、うっすらと天の川が見えます)
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(北穂高岳に降る星)
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(北極星を中心に円を描く星)
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(屏風の頭に降る星、真ん中が”すばる”、右上は月明り)
星が線を描くものは↑のモノだと一枚10分掛かります。
ということは一時間ほど空を見上げてボーッと。
もちろん、身体は完全に冷え切ってしまいました。
≪二日目≫
朝四時起床、月は奥穂の上にあり結局今回は天の川を見ること出来ずじまい。
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(夜明け前、奥穂の上のオリオン)
女性陣が朝ご飯に味噌雑炊を作ってくれる、ありがとうございます。
せっかく作っていただいたのに、朝っぱらからお腹がゆるゆる。
一杯だけ頂いてから、下痢止めを飲んでトイレへ。
戻ってきてさすがに一杯だけでは腹が減るだろうと思ってお代りをしようと思い
鍋を見たらもう空っぽ ヽ(´ヘ`)ノ
菓子パンを幾つか持ってきているのでひとつ腹に入れる。
東の空が段々と明るくなってくる、涸沢岳が少しづつ色づいてきた。
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(明るいのは月です)
今日は涸沢から北穂へ上がる、Y田夫妻と(若)Y田さん“←家族ではない”は
足の調子が良くないそうなので残りの5人(自分含め)で北穂に上がることにした。
Y田さん達は先に徳沢へ降りることとなった。
北穂高へは比較的簡単な岩稜歩き(登り)、途中鎖場やハシゴ等あったが
安全に通過することが出来た。
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(一番長かった鎖場、下からよりも上から覗き込んだ方がスリルあり)
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(上が一番長いハシゴ場、ラクショー!?)
涸沢から登り始めてそれ程経ってないところ日の出を拝むことが出来た。
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(赤く染まる涸沢岳)
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(赤く染まる奥穂高岳)
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(日の出)
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(朝日に赤く染まる霜柱、夕方から朝方にかけ冷え込んだ)
肝心の紅葉の方は、まーだまだ。
たまーに赤くなってるやつもあるけど、殆どが緑のまんまだ。
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(ちょこっとだけ赤い)
ナナカマドも実は赤くなってるけど殆ど葉っぱは緑のまんま。
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(ここまでくれば山頂まではあと少し)
涸沢テント場から2時間半ほどで北穂高岳山頂。
これだけ急峻な山の割には山頂部はちょっと広い。
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今日も天候がよく(午後からは崩れる予報)360°大パノラマ、
北には大キレットの向こうに南岳と槍ヶ岳、
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(山をやらなくても知っている!?槍ヶ岳)
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槍ヶ岳からは東へ大天井岳へと尾根が、西は双六岳へと尾根が続いている。
奥には薬師岳や鷲羽岳、水晶岳といった黒部の山々も見える。
西を見ると目の前に笠ヶ岳、ずーっと奥へ眼をやるとなだらかな白山。
南はすぐ涸沢岳、奥穂高岳、そしてジャンダルムへと道が続いている。
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視点をやや東の奥にやると、この夏長期縦走した南アルプス。
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(山頂よりやや下で撮ったもの)
先々週登った富士山が甲斐駒ケ岳の左側に見える。
東は常念岳に蝶ヶ岳、遠くに煙を上げているように見える浅間山?が見える。
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(これも山頂よりやや下で撮ったもの、噴煙をあげているように見えるのは浅間山??)
日本の高い山々が大集合、まさにTop of the worldである。
記念撮影をして、あんぱんを一つ食べたらそれ程長居もせずすぐ下山に掛かる。
下りは登りよりもかなり慎重に、足元が固い石なので膝にくる。
一番長い鎖場が下りではちょっとてこずった。
一番先を行くのはN川さんとI津さん、N川さんが強靭な肉体と脚力を
持っているのは知っていたが軽い足取りのI津さんにもびっくり。
登りはともかく下りではN川さんとともにかなり引き離されてしまった。
“山の会”に新たな健脚山レディ誕生ですか??
涸沢に着いたらY田さん達はもう居なくて、下った模様。
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(涸沢のテント場に到着)
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(撤収前のテント)
僕たち5人も一旦徳沢に下って上高地を目指すためにそそくさとテントを撤収し
再パッキングしてテント場を後に。
涸沢ヒュッテで荷の軽量化のため?パンやらカップラーメン(←これは買った)を食べる。
惜しむように穂高の山々を眺める、もう下ってしまうのはホントに惜しい…。
涸沢ヒュッテにしか売ってないワインを買うか買わまいか迷いつつ、結局買わずに下山開始。
行きは横尾から横尾谷沿いの道を涸沢まで登ったが、帰りは涸沢から横尾を経由せず
屏風のコルを越えて徳沢へ降りる“パノラマコース”を歩いた。
距離的にはこっちの方が徳沢までは近い。
だけど、危険個所が多いそうで、分岐の案内板には健脚者向きと書いてあった。
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N川さん、I津さん向きかぁ…。
屏風コルまでは右に山を見ながらのトラバース路、
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(入口はこんなんですが…)
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(こんなところや)
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(こーんなところや)
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(こーーんなところや)
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(こんなところがあったりします)
だけどかなり登ったり下ったりで結局は涸沢から標高を上げる。
ただ“パノラマコース”のうたい文句に間違いはなし、穂高と槍ヶ岳がばっちり見えました。
屏風のコルからは梓川がよく見える、もちろん穂高と槍ヶ岳も。
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(屏風のコルで休憩中の団体さん)
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(パノラマコースに偽りなし!!でも道がちょっと危険)
コルを過ぎると殆ど登り返すことなく下っていく。
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最後は梓川の右岸林道に出て、ちょこと歩いて吊橋を渡って左岸へ。
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(林道に出ました)
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(大嫌いな吊橋を渡って)
さらにちょこっと歩いて徳沢へ。
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あとは上高地BTまでほとんど平坦な林道歩き。
上高地BT発の最終バスまでにあと2時間半ほど。
残り7km程あるがなんとか頑張って歩いた。雲行きがだんだん怪しくなってくる。
予報では午後から崩れるとのことだったがまさに予報通り。
BTまで持ってほしかったが小梨平の手前でパラパラと降りだします。
河童橋まで来たら一時的に止みました。
なんとか最終バス30分前に到着、満員のバスに乗り込んだ。
あかんだなPに着いたら、もうやれやれ、これ以上歩かなくていいことに喜ぶ。
帰りに平湯温泉BT3階の温泉に入って汗を流し、
高山市内の大衆食堂的な中華料理屋で夕飯を食べてから岐路に着いた。
疲れはピークに達し、帰りの運転は居眠り運転ちょっと手前。
県庁に着いた時は“よくやったぞ!!”と自分を褒めてあげたい衝動に駆られた。
紅葉を見に涸沢・北穂高岳へ行きましたがちょっと早すぎました。
これから見頃になるのでどっと人が押し寄せてくるでしょう。
涸沢、いいところでした。また行きたいですね。
かわいい山ガールも沢山いましたね。
うちの“山の会”にもぜひぜひ入会してほしいです。
Mさん、I津さん+僕の8人で涸沢・北穂高岳へ紅葉を見に行きました。
≪一日目≫
県庁を朝4時出発、まだ日が出ておらず真っ暗です。
3時間半程で平湯の“あかんだなP”に到着。
準備をして上高地行のバスに乗ります。
上高地までは30分程、あかんだなPを出ると平湯温泉BTに停まりますが、
お客さんはそれほど並んではおらず、殆どが“あかんだなP”からお客さんです。
上高地に着いたら横尾までは殆ど標高を稼がない林道歩きです。
初めの頃は雲が低く垂れこめていて山々の上の方が見えませんでしたが、
晴れ男N川さんのお陰なのか雲が徐々に取れ青空が広がります。
残念ながら?ここら辺は紅葉はまだまだの様子、
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これからぐんぐんと標高を稼いでいきますので上の方は少しくらいは色づいているかもしれません。
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(上高地BTから梓川沿いの遊歩道を歩く、奥の吊橋は有名な河童橋)
明神館、徳沢園を過ぎ、横尾からはいよいよ登山道となります。
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(河童橋をすぎてスグの小梨平、キャンプ場があります)
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(何を撮ってるのかな?)
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(対岸の山を撮ってました)
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(徳沢園名物のソフトクリーム、帰りにも寄って食べちゃいました)
横尾でハプニング。
先週の“わるあがき”ではK山市内の立ち寄り温泉施設で財布を落としてしまい、
気が付いたとたん構内放送で呼ばれ(心やさしき方が拾ってくれました。
財布に入っていた免許証が確認の決め手となりました)事なきを得ましたが、
今度はなんとGPSを落としてしまいました。
諭吉さん10枚程する高価なもの、もう頭の中真っ白です。
とりあえず横尾山荘に届けをだしにいきます。
そーしたらですね、ななななんと、
心やさしき登山者が拾ってくれてまして横尾山荘へ届けてくれたそうです。
もう感激です。こんな事ってあるのですね。
お礼を言いたかったのですが拾ってくれた方はすでに行ってしまったとのこと。
名前と電話番号を書き残していかれたそうで、後日その電話番号先へ電話して
お礼を言いました。
一人で生きてるんじゃないね、皆に支えられて生きているんだねと思いました。
横尾からは横尾谷の左岸を本谷橋を渡って右岸へ、ココから徐々に標高を上げて行きます。
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(横尾大橋を渡って涸沢へと続く登山道へ)
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(左手に見えるは屏風岩、国内最大級の岩とのこと)
(登攀する人いるのかな?)
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(本谷橋、渡ったところ(右岸)は休憩している登山者がいっぱい)
横尾谷はやがて水が無くなりガレガレの川となります。
前方にハッキリと吹き流しが見えたら涸沢ヒュッテまではもう少し!!頑張ります。
涸沢ヒュッテは広いテラスが目玉!?テーブルと長椅子がいくつも並べらています。
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(初!!涸沢ヒュッテ、おっきいですね)
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テラスからの眺めはサイコー、前穂、奥穂、北穂に囲まれていてまるでヨーロッパアルプスに居るよう(行ったことないですけどね)
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(広いテラス)
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(左が涸沢岳、とんがった山が涸沢槍、右が明日登る北穂高岳)
テラスの席を確保したら僕と(若)Y田さんはラーメンで、
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(¥800ナリ、うまそーでしょ?)
他の皆さんは涸沢ヒュッテ名物おでんと生中で祝杯をあげました。
ここのラーメンは生麺!!肉っぽいチャーシューとメンマ、コーン、わかめ、海苔、ネギが載っていて美味しい!!
感じとしては家の近所にありそうな大衆食堂的ラーメン屋のラーメン。
鏡平山荘のラーメンは揚げ麺を使っていて、スープももろカップ麺だったので、
これは感動ものです(もちろん山の上としてですよ?)。
感動はいいんですが第二のハプニングです。
眼鏡をテーブルに置いたら、あれあれ?分解しちゃった。
ひんじ部分の止めネジが見当たりません、ということは元に戻りません。
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仕方ないのでレッツ工作!!
材料は3mmの細引きとテーピング、そして道具はナイフとライター。
すべて何かあった時にために救急袋に入れてあります。
あーしてぇー、こーしてぇー・・・で、こうなりました。
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なかなか掛けごこちは良いです。下を向いても落ちません。
とりあえず二日間持ってくれればいいですが、ちゃんと持ってくれました。
祝杯をあげ終わったら涸沢ヒュッテと涸沢小屋の間にあるテント場に移動してテントの設営。
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(涸沢のテント場、向こうに見える小屋は涸沢小屋)
6人用を一張りと2人用を二張り、飲んだ人たちは動きがちょっと怪しいぞ。
涸沢の西側を囲むように穂高の山がありますので日が沈むのも早い気がします。
テント場が影に入るとみるみる気温が下がっていき、寒くて寒くて仕方ありません。
僕は寒がりなので特にですね、中厚手アンダーとフリースに雨具を着こんで
防寒対策ばっちりです。え?着過ぎ??
時間は四時半を過ぎたところですが、夕飯にしてもらいます。
お腹も空きましたが、寒い中ぶるぶる震えながら食べるのも参っちゃいますので。
今夜のご飯は、飛騨牛のすき焼きと飛騨牛の焼き肉です。
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(飛騨ぎゅーのすき焼き 霜降なのがわかります(嬉))
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(飛騨ぎゅーの焼き肉 ニンニクが食欲をそそります)
もちろん鍋もフライパンも肉も何もかも運び上げてきたのですが、
山の上で飛騨牛のすき焼きと焼き肉ですよ?周囲の視線がちょっと痛かったっす。
すき焼きといったら生卵、割れないように気を付けて運びあげました。
飛騨牛はやっぱ柔らかかったっす、卵に付けて食べるもよし、
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白いご飯の上に載せて食べるもよし。
お肉に方はすき焼き用が1kg、焼き肉用は何グラムか忘れましたが
これじゃ8人ではちょっと少ないのでは?と思ってましたがいやいや、
すき焼きを食べ終わった時点でかなり満腹になってしまいました。
やはり霜降りは適度に脂身も入っているのでお腹が膨れてしまうのでしょうかね。
もう食えませんでしたが催促されましたので焼き肉2切れだけ頂きました。
うーん柔らかい。
今回も、あかんだなPまでドライバーでしたが(避けられぬ運命!?)、
前日あまり寝てない+運転+7時間程の行動で体力も限界、
猛烈な睡魔に襲われ一番にテントの中へ。
シュラフに入ったらあっという間に意識が飛んでしまいました。
夜10時過ぎ、トイレに起きました。
テントから出て見ると満天の星、満月に近い月が出ているので明るすぎて
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天の川までは肉眼で見ることができませんでしたが目が慣れてくると星の数が増えて行きました。
テントに戻ってデジイチと三脚を取り出して再び外へ出ます。
Mさんもちょうど外に居ましたので、星と星座の説明を受けました。
星を見る&撮るのは好きですが星や星座には詳しくありません。
色々教えてもらいましたが…木星の位置と大三角形、すばるは覚え…たつもりです。
Mさんはちょっとしたらテントに戻られましたが、僕は暫く星空撮影を続けました。
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(涸沢カールに降る星)
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(奥穂高岳に降る星)
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(大三角形、うっすらと天の川が見えます)
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(北穂高岳に降る星)
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(北極星を中心に円を描く星)
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(屏風の頭に降る星、真ん中が”すばる”、右上は月明り)
星が線を描くものは↑のモノだと一枚10分掛かります。
ということは一時間ほど空を見上げてボーッと。
もちろん、身体は完全に冷え切ってしまいました。
≪二日目≫
朝四時起床、月は奥穂の上にあり結局今回は天の川を見ること出来ずじまい。
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(夜明け前、奥穂の上のオリオン)
女性陣が朝ご飯に味噌雑炊を作ってくれる、ありがとうございます。
せっかく作っていただいたのに、朝っぱらからお腹がゆるゆる。
一杯だけ頂いてから、下痢止めを飲んでトイレへ。
戻ってきてさすがに一杯だけでは腹が減るだろうと思ってお代りをしようと思い
鍋を見たらもう空っぽ ヽ(´ヘ`)ノ
菓子パンを幾つか持ってきているのでひとつ腹に入れる。
東の空が段々と明るくなってくる、涸沢岳が少しづつ色づいてきた。
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(明るいのは月です)
今日は涸沢から北穂へ上がる、Y田夫妻と(若)Y田さん“←家族ではない”は
足の調子が良くないそうなので残りの5人(自分含め)で北穂に上がることにした。
Y田さん達は先に徳沢へ降りることとなった。
北穂高へは比較的簡単な岩稜歩き(登り)、途中鎖場やハシゴ等あったが
安全に通過することが出来た。
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(一番長かった鎖場、下からよりも上から覗き込んだ方がスリルあり)
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(上が一番長いハシゴ場、ラクショー!?)
涸沢から登り始めてそれ程経ってないところ日の出を拝むことが出来た。
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(赤く染まる涸沢岳)
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(赤く染まる奥穂高岳)
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(日の出)
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(朝日に赤く染まる霜柱、夕方から朝方にかけ冷え込んだ)
肝心の紅葉の方は、まーだまだ。
たまーに赤くなってるやつもあるけど、殆どが緑のまんまだ。
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(ちょこっとだけ赤い)
ナナカマドも実は赤くなってるけど殆ど葉っぱは緑のまんま。
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(ここまでくれば山頂まではあと少し)
涸沢テント場から2時間半ほどで北穂高岳山頂。
これだけ急峻な山の割には山頂部はちょっと広い。
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今日も天候がよく(午後からは崩れる予報)360°大パノラマ、
北には大キレットの向こうに南岳と槍ヶ岳、
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(山をやらなくても知っている!?槍ヶ岳)
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槍ヶ岳からは東へ大天井岳へと尾根が、西は双六岳へと尾根が続いている。
奥には薬師岳や鷲羽岳、水晶岳といった黒部の山々も見える。
西を見ると目の前に笠ヶ岳、ずーっと奥へ眼をやるとなだらかな白山。
南はすぐ涸沢岳、奥穂高岳、そしてジャンダルムへと道が続いている。
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視点をやや東の奥にやると、この夏長期縦走した南アルプス。
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(山頂よりやや下で撮ったもの)
先々週登った富士山が甲斐駒ケ岳の左側に見える。
東は常念岳に蝶ヶ岳、遠くに煙を上げているように見える浅間山?が見える。
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(これも山頂よりやや下で撮ったもの、噴煙をあげているように見えるのは浅間山??)
日本の高い山々が大集合、まさにTop of the worldである。
記念撮影をして、あんぱんを一つ食べたらそれ程長居もせずすぐ下山に掛かる。
下りは登りよりもかなり慎重に、足元が固い石なので膝にくる。
一番長い鎖場が下りではちょっとてこずった。
一番先を行くのはN川さんとI津さん、N川さんが強靭な肉体と脚力を
持っているのは知っていたが軽い足取りのI津さんにもびっくり。
登りはともかく下りではN川さんとともにかなり引き離されてしまった。
“山の会”に新たな健脚山レディ誕生ですか??
涸沢に着いたらY田さん達はもう居なくて、下った模様。
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(涸沢のテント場に到着)
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(撤収前のテント)
僕たち5人も一旦徳沢に下って上高地を目指すためにそそくさとテントを撤収し
再パッキングしてテント場を後に。
涸沢ヒュッテで荷の軽量化のため?パンやらカップラーメン(←これは買った)を食べる。
惜しむように穂高の山々を眺める、もう下ってしまうのはホントに惜しい…。
涸沢ヒュッテにしか売ってないワインを買うか買わまいか迷いつつ、結局買わずに下山開始。
行きは横尾から横尾谷沿いの道を涸沢まで登ったが、帰りは涸沢から横尾を経由せず
屏風のコルを越えて徳沢へ降りる“パノラマコース”を歩いた。
距離的にはこっちの方が徳沢までは近い。
だけど、危険個所が多いそうで、分岐の案内板には健脚者向きと書いてあった。
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N川さん、I津さん向きかぁ…。
屏風コルまでは右に山を見ながらのトラバース路、
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(入口はこんなんですが…)
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(こんなところや)
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(こーんなところや)
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(こーーんなところや)
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(こんなところがあったりします)
だけどかなり登ったり下ったりで結局は涸沢から標高を上げる。
ただ“パノラマコース”のうたい文句に間違いはなし、穂高と槍ヶ岳がばっちり見えました。
屏風のコルからは梓川がよく見える、もちろん穂高と槍ヶ岳も。
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(屏風のコルで休憩中の団体さん)
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(パノラマコースに偽りなし!!でも道がちょっと危険)
コルを過ぎると殆ど登り返すことなく下っていく。
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最後は梓川の右岸林道に出て、ちょこと歩いて吊橋を渡って左岸へ。
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(林道に出ました)
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(大嫌いな吊橋を渡って)
さらにちょこっと歩いて徳沢へ。
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あとは上高地BTまでほとんど平坦な林道歩き。
上高地BT発の最終バスまでにあと2時間半ほど。
残り7km程あるがなんとか頑張って歩いた。雲行きがだんだん怪しくなってくる。
予報では午後から崩れるとのことだったがまさに予報通り。
BTまで持ってほしかったが小梨平の手前でパラパラと降りだします。
河童橋まで来たら一時的に止みました。
なんとか最終バス30分前に到着、満員のバスに乗り込んだ。
あかんだなPに着いたら、もうやれやれ、これ以上歩かなくていいことに喜ぶ。
帰りに平湯温泉BT3階の温泉に入って汗を流し、
高山市内の大衆食堂的な中華料理屋で夕飯を食べてから岐路に着いた。
疲れはピークに達し、帰りの運転は居眠り運転ちょっと手前。
県庁に着いた時は“よくやったぞ!!”と自分を褒めてあげたい衝動に駆られた。
紅葉を見に涸沢・北穂高岳へ行きましたがちょっと早すぎました。
これから見頃になるのでどっと人が押し寄せてくるでしょう。
涸沢、いいところでした。また行きたいですね。
かわいい山ガールも沢山いましたね。
うちの“山の会”にもぜひぜひ入会してほしいです。
来年チャレンジしてみたいと思います