UMA君のお部屋

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天空遊歩道

2010-09-29 21:03:08 | 山歩き…飛騨の山
単独で位(くらい)山・川上(かおれ)岳へ行ってきました。

タイトルの”天空遊歩道”とは位山から川上岳までの縦走路に付けられた名前です。

位山と川上岳、近くの船山には伝説がありまして、

男神の位山をめぐって女神の川上岳と女神の船山が競い合い女神の川上岳が勝ったという伝説です。

結ばれた男神(位山)と女神(川上岳)は尾根で繋がり、

女神(船山)は男神(位山)との間に無数河川を作った…とのことです。

いくら神といえども争うのですね、女って恐いなぁ~。

CTはこんな感じです。天気は晴れのちくも

自宅7:00=各務原IC=高山IC=ダナ平登山口9:55~10:02…

位山10:35…川上岳12:32~13:20…位山15:12…天の泉15:16~15:21…

ダナ平登山口15:53~16:00=高山IC=各務原IC=自宅19:00

ダナ平登山口⇒位山1.5km、位山⇒川上岳7.4kmありますので往復約17.8km程です。

メンバ2人以上で車2台あれば縦走もできますが、単独車一台だったのでピストンしました。

なかなか歩きごたえありましたね。

今日は珍しく寝坊。

目覚まし時計を朝4時にセットしたのですが、

4時にアラームが鳴ったのかどうかわからぬまま起きたら6時半過ぎでした。

目ざまし時計を見たらセットしてあったのを確認したので、

4時に鳴ったことは鳴ったのでしょう…でも起きなかった自分。疲れてましたか?>自分

自宅から登山口まで片道3時間程、

登山口⇔川上岳CT6時間強なので行くか行かないか躊躇しましたが決行。

前日にパッキングは済ませているので急いで着替えて7時に出発。

途中でコンビニと松屋に寄って昼飯とスポーツドリンクを買い、朝飯を食う。

高速はSAにも寄らず高山ICで降りたらR41を南下。

モンデウススキー場脇のダナ林道を終点まで進み登山口に10時前に着いた。

登山口は車数台が置けるスペースと展望台(東屋)とトイレがあります。

すでに3台停まっていました。位山までかな?川上岳まで足を伸ばしたのかな?

(林道ドンツキの登山口駐車場)


(左の階段を上ると両脇に狛犬ならぬ人の顔をした龍が2体、奥に銀色の球体神殿がある)


(凄く浮いて見える銀色球体神殿 人の顔した龍は気持ち悪かったので撮らず)

登山口から暫くは急登、木の根っこの自然階段と木の階段が続く。


最初の休憩スペースまでは頑張りどころだ。

登山道沿いには大きな岩が転がっており、それぞれ名前が付けられているようだ。

(巨岩群の一つ)

位山頂上までの間いくつか名前が付けられた岩があったが由来は今一わからない。

最初の休憩スペースを過ぎると坂も緩やかになる。

(丸太を並べた木道、よく滑ります)


(位山の登山道はぬかるんでいるところが多い、水捌けが悪いってこと?)

暫く行くとモンデウススキー場からの道と合流する。

またしばらく行くと道が分かれる。

右の道は白山眺望ポイントを過ぎると途中川上岳への道と別れ位山へ至る。

左の道御岳及び乗鞍眺望ポイントを過ぎ位山へ至る。途中トイレ・天の泉(水場)へと別れる道もある。

どちらもそう大して変わらなさそうだが楽しみ(天の泉とか)は後にして右の道にした。

山頂付近は道が幾つかにわかれているが、案内板が充実しているので迷うことはない。


しばらく進むと白山眺望ポイント、開けた場所に丸太のベンチ。



(白山アップで)

西側には白山連峰がハッキリ見える。

白山眺望ポイントを過ぎると川上岳への分岐。


川上岳は後にしてとりあえず位山頂上へ向かう。

位山の頂は台の様に上が平ら、離れた所から見るとどこが一番高い所なのかよく解らない。

ある意味、池田山みたいだ。

位山頂上は木々に囲まれたところにあった。


なぜかグラグラする標柱と三等三角点があるのみ、眺望は全くなし。

川上岳への分岐、標識には7.4kmとある。往復で15km弱、結構な距離だ。

天空遊歩道と名が付いた縦走路、とても楽しみだ。

天空遊歩道は、稜線に作られた切り開きの道。

両側が笹で、足元は刈られているところが結構ある。


ただ踏まれているだけの道ではなくて、しっかり草刈り(維持)をしないと笹で埋もれてしまいそうな道だ。

笹は人丈ほどに伸びており展望が利くと感じではない。

川上岳まで展望が続くスカイラインかと想像していたがちょっと期待外れだった。

それでも時折見える眺望は素晴らしい。

西側には白山、東側には御岳、乗鞍、振り返れば北アルプスの笠ヶ岳、穂高に槍ヶ岳まで見える。

(天空遊歩道から見えた御岳)


(振り返れば北アルプス)

道は、笹の原の中ばかりを行くわけではない。殆どが混成林だ。


縦走路なので、名もないピークの登ったり下ったりが続くが、

それほど大きく標高を稼いだり失ったりすることはなく

比較的緩やかな登ったり下ったりが続いている。

位山から1時間ほどで1443.7ピーク、大体半分くらいまで来た。


暫く行くと川上岳らしき山が前方に見えだした。

川上岳山頂手前2km地点で宮大イチイへの道と別れる。

1443.7ピークからさらに1時間ほどで川上岳頂上。



(川上岳の一等三角点)

道はさらに南に延びている。西及び東側は背の低い笹に覆われていて眺望が素晴らしい。

西は白山連峰、荒島岳らしき山も見える。



(うっすらと見える荒島岳らしき山)

東は御岳、そのまま北へ乗鞍、北アルプスの笠ヶ岳、穂高に槍ヶ岳と続いている。


周りには川上岳より高い山がないためほぼ360°眺望がよい。

ここまでに2夫婦と1グループとすれ違ったが、川上岳頂上は誰も居ない。

山頂もこの眺望も全部僕が独り占めだ。

今日は朝から天気が良く殆ど雲がない。たまに遠くに山に雲がかかる程度だ。

頂上で昼飯にする。

お日様の光は丸当りだが、すっかり秋めいて気温も高くなく風も涼しい。

夏ならうっとおしい虫もあまりいなく、じっとしていても不快にはならない。

”山の会”のK女史が行きたがっていたが(平日だったし誘わなかった)ぜひ行って欲しいと思った。

これ程眺望が優れた低山はあまりないのではないかとさえ思った。

白山連峰、御岳、乗鞍がかなりハッキリ大きく見える、北アルプスもしっかり見える。

(川上岳頂上から見えた笠ヶ岳・槍ヶ岳)

天気が良くて空気が澄んでいたらサイコーの低山だと思った。

新緑の季節、もう1・2か月ほどすれば紅葉の季節になるが

その頃はまた違った良さがあるんじゃないでしょうか。

今度来るなら新緑か紅葉の季節だな。

う~ん、これは”僕(UMA)百名山”の一つに入れてもいいかな?

昼食を終えたらダナ平登山口へ戻る。

ピストンなので川上岳で行程半分、残り半分ある。

縦走路なのでこの先も登ったり下ったりあり、まだまだ先は長い。

同じ道でも行きと帰りでは見える景色が違って見える。

行きに通ったはずなのに帰りに新たな発見をすることもあったりする。

(倒木の根っこの壁、一瞬何かと思った)


(おいしそうな?キノコ)


(表面トゲトゲキノコ)


(半透明のキノコ)


(頭がまあるいキノコ)

だからかピストンは楽しかったりする。

朝寝坊して2時間遅れで出発となったが、

位山⇔川上岳予想CTより1時間近く短縮出来きそうなので思ったより早く下山できそうだ。

復路は位山まで1時間50分ほどで到着した。

往路は白山眺望ポイントを通る道を使ったが、

復路は天の泉へまず行き、乗鞍&御岳眺望ポイントを通る道を使った。

今日2度目の位山のピークを踏み天の泉へ

トイレを通り過ぎちょっと行くと天の泉(水場)があった。


結構立派な水場である。

屋根が取り付けられて、竹の水口から落ちる湧水は刳り抜かれた木の水槽に落ちる構造だ。


屋根の内側には”位山 御神水”と書かれた木の板、お札が上げられていた。

水は冷たくておいしい。

持ってきてたプラティパス水筒の水(自宅水道水)をすべて捨て湧水を入れて持って帰ることにした。

家に帰ってコーヒーとお茶に使ってみたが、コーヒーは苦味が強く出た。

ミネラル分が多いということなのかな??

天の泉から少し戻ったところにあるトイレ、とても立派である。


まだ比較的新しい、屋根には太陽電池、男女共用の洋式が一つ。しかもバイオ式だ。


外には雨水を利用したタンクがあり、飲むことはできないが手を洗うことができる。


こんなにお金の掛かったものがあるのは凄い、しかもチップ制というわけでもない。

位山は昔から信仰のある山なのでひょっとかしたら信者か町が管理しているのだろうか。

登山者としては凄く有り難い。

登山者としてできることは山を大事にすることだろうか。

トイレは見ただけで使わず先を急ぐことにする。

乗鞍&御岳眺望ポイントは白山眺望ポイントと違って広場はない。

標識が立っていて、乗鞍&御岳が見える方が切り開きになっている。

眺望ポイントを過ぎ少し行くと往路の道と合流した。

後は知った道を下山するだけ。

夕方4時前にはダナ平登山口に降り立った。

すでに他の3台の車はいなくて自分の車一台だけであった。


自宅には7時前に着き、外食することなく自宅で夕食を取ることができた。

位山も川上岳もそれほど興味なかったが、天空遊歩道に惹かれた今山行。

天空遊歩道はトレッキングにいい感じ、川上岳は眺望の良いいい山であった。

惹かれなくても、行ってみると案外良かったりするかも…そんな考え方ができる山行であった。


早すぎた紅葉

2010-09-26 22:34:59 | 山歩き…アルプスの山
25・26日で“山の会”の仲間N川さん、T藤さん、Y田夫妻、(若)Y田さん、

Mさん、I津さん+僕の8人で涸沢・北穂高岳へ紅葉を見に行きました。

≪一日目≫
県庁を朝4時出発、まだ日が出ておらず真っ暗です。

3時間半程で平湯の“あかんだなP”に到着。

準備をして上高地行のバスに乗ります。

上高地までは30分程、あかんだなPを出ると平湯温泉BTに停まりますが、

お客さんはそれほど並んではおらず、殆どが“あかんだなP”からお客さんです。

上高地に着いたら横尾までは殆ど標高を稼がない林道歩きです。

初めの頃は雲が低く垂れこめていて山々の上の方が見えませんでしたが、

晴れ男N川さんのお陰なのか雲が徐々に取れ青空が広がります。

残念ながら?ここら辺は紅葉はまだまだの様子、


これからぐんぐんと標高を稼いでいきますので上の方は少しくらいは色づいているかもしれません。


(上高地BTから梓川沿いの遊歩道を歩く、奥の吊橋は有名な河童橋)

明神館、徳沢園を過ぎ、横尾からはいよいよ登山道となります。


(河童橋をすぎてスグの小梨平、キャンプ場があります)


(何を撮ってるのかな?)


(対岸の山を撮ってました)


(徳沢園名物のソフトクリーム、帰りにも寄って食べちゃいました)

横尾でハプニング。

先週の“わるあがき”ではK山市内の立ち寄り温泉施設で財布を落としてしまい、

気が付いたとたん構内放送で呼ばれ(心やさしき方が拾ってくれました。

財布に入っていた免許証が確認の決め手となりました)事なきを得ましたが、

今度はなんとGPSを落としてしまいました。

諭吉さん10枚程する高価なもの、もう頭の中真っ白です。

とりあえず横尾山荘に届けをだしにいきます。

そーしたらですね、ななななんと、

心やさしき登山者が拾ってくれてまして横尾山荘へ届けてくれたそうです。

もう感激です。こんな事ってあるのですね。

お礼を言いたかったのですが拾ってくれた方はすでに行ってしまったとのこと。

名前と電話番号を書き残していかれたそうで、後日その電話番号先へ電話して

お礼を言いました。

一人で生きてるんじゃないね、皆に支えられて生きているんだねと思いました。

横尾からは横尾谷の左岸を本谷橋を渡って右岸へ、ココから徐々に標高を上げて行きます。

(横尾大橋を渡って涸沢へと続く登山道へ)


(左手に見えるは屏風岩、国内最大級の岩とのこと)
(登攀する人いるのかな?)


(本谷橋、渡ったところ(右岸)は休憩している登山者がいっぱい)

横尾谷はやがて水が無くなりガレガレの川となります。

前方にハッキリと吹き流しが見えたら涸沢ヒュッテまではもう少し!!頑張ります。

涸沢ヒュッテは広いテラスが目玉!?テーブルと長椅子がいくつも並べらています。

(初!!涸沢ヒュッテ、おっきいですね)



テラスからの眺めはサイコー、前穂、奥穂、北穂に囲まれていてまるでヨーロッパアルプスに居るよう(行ったことないですけどね)

(広いテラス)


(左が涸沢岳、とんがった山が涸沢槍、右が明日登る北穂高岳)

テラスの席を確保したら僕と(若)Y田さんはラーメンで、

(¥800ナリ、うまそーでしょ?)

他の皆さんは涸沢ヒュッテ名物おでんと生中で祝杯をあげました。

ここのラーメンは生麺!!肉っぽいチャーシューとメンマ、コーン、わかめ、海苔、ネギが載っていて美味しい!!

感じとしては家の近所にありそうな大衆食堂的ラーメン屋のラーメン。

鏡平山荘のラーメンは揚げ麺を使っていて、スープももろカップ麺だったので、

これは感動ものです(もちろん山の上としてですよ?)。

感動はいいんですが第二のハプニングです。

眼鏡をテーブルに置いたら、あれあれ?分解しちゃった。

ひんじ部分の止めネジが見当たりません、ということは元に戻りません。


仕方ないのでレッツ工作!!

材料は3mmの細引きとテーピング、そして道具はナイフとライター。

すべて何かあった時にために救急袋に入れてあります。

あーしてぇー、こーしてぇー・・・で、こうなりました。


なかなか掛けごこちは良いです。下を向いても落ちません。

とりあえず二日間持ってくれればいいですが、ちゃんと持ってくれました。

祝杯をあげ終わったら涸沢ヒュッテと涸沢小屋の間にあるテント場に移動してテントの設営。

(涸沢のテント場、向こうに見える小屋は涸沢小屋)

6人用を一張りと2人用を二張り、飲んだ人たちは動きがちょっと怪しいぞ。

涸沢の西側を囲むように穂高の山がありますので日が沈むのも早い気がします。

テント場が影に入るとみるみる気温が下がっていき、寒くて寒くて仕方ありません。

僕は寒がりなので特にですね、中厚手アンダーとフリースに雨具を着こんで

防寒対策ばっちりです。え?着過ぎ??

時間は四時半を過ぎたところですが、夕飯にしてもらいます。

お腹も空きましたが、寒い中ぶるぶる震えながら食べるのも参っちゃいますので。

今夜のご飯は、飛騨牛のすき焼きと飛騨牛の焼き肉です。

(飛騨ぎゅーのすき焼き 霜降なのがわかります(嬉))


(飛騨ぎゅーの焼き肉 ニンニクが食欲をそそります)

もちろん鍋もフライパンも肉も何もかも運び上げてきたのですが、

山の上で飛騨牛のすき焼きと焼き肉ですよ?周囲の視線がちょっと痛かったっす。

すき焼きといったら生卵、割れないように気を付けて運びあげました。

飛騨牛はやっぱ柔らかかったっす、卵に付けて食べるもよし、


白いご飯の上に載せて食べるもよし。

お肉に方はすき焼き用が1kg、焼き肉用は何グラムか忘れましたが

これじゃ8人ではちょっと少ないのでは?と思ってましたがいやいや、

すき焼きを食べ終わった時点でかなり満腹になってしまいました。

やはり霜降りは適度に脂身も入っているのでお腹が膨れてしまうのでしょうかね。

もう食えませんでしたが催促されましたので焼き肉2切れだけ頂きました。

うーん柔らかい。

今回も、あかんだなPまでドライバーでしたが(避けられぬ運命!?)、

前日あまり寝てない+運転+7時間程の行動で体力も限界、

猛烈な睡魔に襲われ一番にテントの中へ。

シュラフに入ったらあっという間に意識が飛んでしまいました。

夜10時過ぎ、トイレに起きました。

テントから出て見ると満天の星、満月に近い月が出ているので明るすぎて


天の川までは肉眼で見ることができませんでしたが目が慣れてくると星の数が増えて行きました。

テントに戻ってデジイチと三脚を取り出して再び外へ出ます。

Mさんもちょうど外に居ましたので、星と星座の説明を受けました。

星を見る&撮るのは好きですが星や星座には詳しくありません。

色々教えてもらいましたが…木星の位置と大三角形、すばるは覚え…たつもりです。

Mさんはちょっとしたらテントに戻られましたが、僕は暫く星空撮影を続けました。

(涸沢カールに降る星)


(奥穂高岳に降る星)


(大三角形、うっすらと天の川が見えます)


(北穂高岳に降る星)


(北極星を中心に円を描く星)


(屏風の頭に降る星、真ん中が”すばる”、右上は月明り)

星が線を描くものは↑のモノだと一枚10分掛かります。

ということは一時間ほど空を見上げてボーッと。

もちろん、身体は完全に冷え切ってしまいました。

≪二日目≫
朝四時起床、月は奥穂の上にあり結局今回は天の川を見ること出来ずじまい。

(夜明け前、奥穂の上のオリオン)

女性陣が朝ご飯に味噌雑炊を作ってくれる、ありがとうございます。

せっかく作っていただいたのに、朝っぱらからお腹がゆるゆる。

一杯だけ頂いてから、下痢止めを飲んでトイレへ。

戻ってきてさすがに一杯だけでは腹が減るだろうと思ってお代りをしようと思い

鍋を見たらもう空っぽ ヽ(´ヘ`)ノ

菓子パンを幾つか持ってきているのでひとつ腹に入れる。

東の空が段々と明るくなってくる、涸沢岳が少しづつ色づいてきた。

(明るいのは月です)

今日は涸沢から北穂へ上がる、Y田夫妻と(若)Y田さん“←家族ではない”は

足の調子が良くないそうなので残りの5人(自分含め)で北穂に上がることにした。

Y田さん達は先に徳沢へ降りることとなった。

北穂高へは比較的簡単な岩稜歩き(登り)、途中鎖場やハシゴ等あったが

安全に通過することが出来た。



(一番長かった鎖場、下からよりも上から覗き込んだ方がスリルあり)


(上が一番長いハシゴ場、ラクショー!?)

涸沢から登り始めてそれ程経ってないところ日の出を拝むことが出来た。

(赤く染まる涸沢岳)


(赤く染まる奥穂高岳)


(日の出)


(朝日に赤く染まる霜柱、夕方から朝方にかけ冷え込んだ)

肝心の紅葉の方は、まーだまだ。

たまーに赤くなってるやつもあるけど、殆どが緑のまんまだ。

(ちょこっとだけ赤い)

ナナカマドも実は赤くなってるけど殆ど葉っぱは緑のまんま。



(ここまでくれば山頂まではあと少し)

涸沢テント場から2時間半ほどで北穂高岳山頂。

これだけ急峻な山の割には山頂部はちょっと広い。


今日も天候がよく(午後からは崩れる予報)360°大パノラマ、

北には大キレットの向こうに南岳と槍ヶ岳、

(山をやらなくても知っている!?槍ヶ岳)



槍ヶ岳からは東へ大天井岳へと尾根が、西は双六岳へと尾根が続いている。

奥には薬師岳や鷲羽岳、水晶岳といった黒部の山々も見える。

西を見ると目の前に笠ヶ岳、ずーっと奥へ眼をやるとなだらかな白山。

南はすぐ涸沢岳、奥穂高岳、そしてジャンダルムへと道が続いている。


視点をやや東の奥にやると、この夏長期縦走した南アルプス。

(山頂よりやや下で撮ったもの)

先々週登った富士山が甲斐駒ケ岳の左側に見える。

東は常念岳に蝶ヶ岳、遠くに煙を上げているように見える浅間山?が見える。

(これも山頂よりやや下で撮ったもの、噴煙をあげているように見えるのは浅間山??)

日本の高い山々が大集合、まさにTop of the worldである。

記念撮影をして、あんぱんを一つ食べたらそれ程長居もせずすぐ下山に掛かる。

下りは登りよりもかなり慎重に、足元が固い石なので膝にくる。

一番長い鎖場が下りではちょっとてこずった。

一番先を行くのはN川さんとI津さん、N川さんが強靭な肉体と脚力を

持っているのは知っていたが軽い足取りのI津さんにもびっくり。

登りはともかく下りではN川さんとともにかなり引き離されてしまった。

“山の会”に新たな健脚山レディ誕生ですか??

涸沢に着いたらY田さん達はもう居なくて、下った模様。

(涸沢のテント場に到着)


(撤収前のテント)

僕たち5人も一旦徳沢に下って上高地を目指すためにそそくさとテントを撤収し

再パッキングしてテント場を後に。

涸沢ヒュッテで荷の軽量化のため?パンやらカップラーメン(←これは買った)を食べる。

惜しむように穂高の山々を眺める、もう下ってしまうのはホントに惜しい…。

涸沢ヒュッテにしか売ってないワインを買うか買わまいか迷いつつ、結局買わずに下山開始。

行きは横尾から横尾谷沿いの道を涸沢まで登ったが、帰りは涸沢から横尾を経由せず

屏風のコルを越えて徳沢へ降りる“パノラマコース”を歩いた。

距離的にはこっちの方が徳沢までは近い。

だけど、危険個所が多いそうで、分岐の案内板には健脚者向きと書いてあった。


N川さん、I津さん向きかぁ…。

屏風コルまでは右に山を見ながらのトラバース路、

(入口はこんなんですが…)


(こんなところや)


(こーんなところや)


(こーーんなところや)


(こんなところがあったりします)

だけどかなり登ったり下ったりで結局は涸沢から標高を上げる。

ただ“パノラマコース”のうたい文句に間違いはなし、穂高と槍ヶ岳がばっちり見えました。

屏風のコルからは梓川がよく見える、もちろん穂高と槍ヶ岳も。

(屏風のコルで休憩中の団体さん)


(パノラマコースに偽りなし!!でも道がちょっと危険)

コルを過ぎると殆ど登り返すことなく下っていく。


最後は梓川の右岸林道に出て、ちょこと歩いて吊橋を渡って左岸へ。

(林道に出ました)


(大嫌いな吊橋を渡って)

さらにちょこっと歩いて徳沢へ。


あとは上高地BTまでほとんど平坦な林道歩き。

上高地BT発の最終バスまでにあと2時間半ほど。

残り7km程あるがなんとか頑張って歩いた。雲行きがだんだん怪しくなってくる。

予報では午後から崩れるとのことだったがまさに予報通り。

BTまで持ってほしかったが小梨平の手前でパラパラと降りだします。

河童橋まで来たら一時的に止みました。

なんとか最終バス30分前に到着、満員のバスに乗り込んだ。

あかんだなPに着いたら、もうやれやれ、これ以上歩かなくていいことに喜ぶ。

帰りに平湯温泉BT3階の温泉に入って汗を流し、

高山市内の大衆食堂的な中華料理屋で夕飯を食べてから岐路に着いた。

疲れはピークに達し、帰りの運転は居眠り運転ちょっと手前。

県庁に着いた時は“よくやったぞ!!”と自分を褒めてあげたい衝動に駆られた。

紅葉を見に涸沢・北穂高岳へ行きましたがちょっと早すぎました。

これから見頃になるのでどっと人が押し寄せてくるでしょう。

涸沢、いいところでした。また行きたいですね。

かわいい山ガールも沢山いましたね。

うちの“山の会”にもぜひぜひ入会してほしいです。


わるあがき

2010-09-20 18:12:13 | 釣行記
禁漁まで半月を切りました

18~20日で北陸へ”わるあがき”という名の遠征に行ってまいりましたよ

参加者はosugichanさん、amaちゃん、nakajimanさん、僕の四人

台風9号の影響で?川は増水、魚の方はサッパリでしたが

福井県内でいい居酒屋を見つけて2日間入り浸りました(笑)

”う”の付くお魚しか釣れませんでしたが楽しい遠征となりました

まだ禁漁まで10日あるので地元でお魚にお魚に遊んでもらおうと思ってます

浅間神社から(吉田ルート)富士山へ

2010-09-15 22:54:27 | 山歩き…その他の山
14・15日で、“山の会”のK本さんと富士山に登ってきました。

K本さんから誘われたんですが、最初は富士宮か富士吉田の五合目からと思ってました。

で、そのつもりでいたんですが浅間神社から登るよと言われ、え?という感じ。

まさか一番下から登るなんてね、ちょっと不安(体力的に)でしたがOKしました。

昨年も富士山にはチャレンジしてますが天候不良で八合目敗退。

富士吉田五合目からでしたが今回は浅間神社からですので登頂出来たらすんごいです。

今回も僕が車出しましたが(なんか山の会の山行に参加すると

車出し頼まれることが多い気がする、クーペに乗り換えようかしらん、

次はFT-86かコンパクトHVCの予定(笑))片道4時間ですからね、

登り始める前に疲労がたまってしまう気がします。

≪一日目≫晴れ時々曇り
各務原ICから入って東海北陸・東名を走ります。

御殿場ICで降りR138を富士五湖方面へ、途中“東富士五湖道路”を

通りますが現在無料実験中なのでタダです。

再びR138へ降りて西へ進むと浅間神社です。

4時間程の運転ですが、疲労度の方は大したことありませんでした…!?でも帰りが心配。

今回は短期で大物に立ち向かう感じなので

一眼も三脚もナシ(軽量化のため)でオスプレイの60Lで16kgといったところです。

荷物の中で一番重いのは水、富士山は水場が全く期待できませんので2日分5Lを担ぎあげます。

浅間神社前の無料駐車場(pa16:00~am9:00まで施錠)からR138を渡って浅間神社へ入っていきます。


両側に石の灯篭、苔蒸していて、一部は崩れていて歴史を感じさせます。


その周りの木々も幹が太く、これまたいい感じ。

何が一番いいかって平日だからか人がほとんどいないんだよねー。

これまた歴史を感じさせる社で安全登山祈願してから吉田ルートへ向かいます。

(社とK本さん、左のオネーサンは無関係)

神社から吉田ルートへはどう行くのかちょっと迷って境内を掃除中の巫女さんに聞きます。

掃除をしていた巫女さん、めっちゃ童顔で可愛かったけど(K本さんも絶賛してました)

ホウキじゃなくてモップであちこち掃除(室内でなく外です!!)してました。

なんかカルチャーショックを受けましたね、やっぱ竹ボウキでしょ?

境内を抜けて一旦舗装路に出ますが吉田ルートの看板をすぐ見つけそっちの方へ歩いていきます。

“馬返”までは舗装路が伸びていますが、並走するように吉田口遊歩道というのがあります。

(吉田口遊歩道入口)

人ひとりの幅から車がすれ違えるほどの幅までさまざまですが、

ほとんど標高を上げることなく8.5Km程つづいています。

もうこれが結構やんなっちゃいます。

(速足でも2時間これだとやんなります)

ほとんど平坦ということは自然とスピードアップしてしまいますが…

こういうのはあまり良くないんだろうな、今日の終盤にそれらしき影響が出ます。

吉田口遊歩道入口から馬返しのほぼ中間地点に“中の茶屋”。

(開いてなかった)



今も茶屋らしき店が一店あります。この日はお休みだったのか(時間的に早かったのか)開いていませんでした。

お茶とお団子を頂きたかったのになぁ~(お前はハ○ベエか!!)

頑張って頑張って歩いたので浅間神社から馬返までCTより1時間程早く着きます。

(ちょっとドキッとしました)

馬返の駐車場にはマイクロバス2台と車が数台といったところ。

大休止をしてから先へ進みます。

ここまでは遊歩道でしたが、ここからは歴史を感じさせる登山道が続いています。

(登山道上にいくつもある穴、砂防堰堤の役割をしているそうです)


(一合目の鈴原天照大神)


(二合目の御室浅間神社、かなり古いもので中は空ですが外壁だけで持ってる感じでした)


(三合目の三軒茶屋、昔から二軒しかなかったけど三軒茶屋と呼ぶそうです…なぜ!?)


(木のベンチがあります 休憩にもってこい)


(四合目の大黒天、建物は完全に朽ちてました)

大昔から山梨側富士山登山のメインルートだったようですが、

スバルラインができてから五合目からの登山者が増え荒廃が進んだようです。

しかし麓から続くただ一つの歴史ある登山道ということで

再び脚光を浴びて手入れがされ今でも問題なく歩けるまでに復元されたようです。

一般的な五合目からの富士登山だと、何にもない、

植生といってもオンタデくらいしかないところを歩きますが、

下から五合目まであたりは植生も豊富。

混生樹林で、トリカブトなどお花もいくつか見ることが出来ました。


ピークハントや御来光を目指さない富士山登山orトレッキングなら

下から五合目までを歩くだけでもアリかと思いました。

現に馬返に停めてあったマイクロバス二台のお客さんは五合目まで歩くトレッキングツアーの方でした。

五合目までは植生だけでなく、昔の登山小屋(今現在は朽ちかけている)、

神社などもあり富士登山の歴史を垣間見ることが出来る。

馬返しから2時間半ほどで佐藤小屋。


ここは以前NHKの冬富士のドキュメンタリー番組で出ていました。

中に入ってみると温かみのある生活感漂う?(笑)感じの小屋です。

メニューにはありませんでしたがリンゴが置いてあったので¥200で売ってもらいます。

丸かじり、ジューシーで美味しいです。

南アルプスの横窪沢小屋でリンゴの丸かじりを覚えてしまってからは、

リンゴが置いてあるとつい買ってしまいます。

小屋番さんにNHKの冬富士の番組のことを話し、

冬富士に興味あるんですと話したら、登りに行った人の半分は帰ってきませんと言われました。

冬の富士が厳しいのは予想できましたがまさかそこまでとは…。

今の僕には冬の富士は無理でしょう…しかし。

体力があるうち、冬の技術をある程度身につけたらいつか行ってみたいと…ま、夢でもいいですけどね。

五合目あたりから霧が出てきました。正確には雲が麓から上がってきています。

佐藤小屋から里見平★星観荘を過ぎて暫く行くと右手からスバルラインからの登山道が見えてきます。

安全指導センターのところでスバルラインからの道と合流、ジグザグに上がっていきます。

(スバルラインからの道と合流するところ)


(影富士を見ることができました)


(影の境界線はこんな感じ)

六合目を過ぎたあたりで異変、左膝の上あたりの筋に違和感、ちょっとづつ痛みに変わる。

朝の浅間神社から馬返しまでを飛ばし過ぎたせいか、それとももう下から2000m以上標高を稼いでいるからか。

今までの登山で一日の累積標高は最高で2000mいくかいかないかで、それ以上は未知の領域だった。

さすがに2000mを越えた登りは相当負担が掛かってくるのだろうか。

予定では八合五勺の予定だったもう足が限界だった。

K本さんも厳しいと判断したようで、八合目の白雲荘で手を打った。

白雲荘、ここは去年の富士登山でもお世話になった山小屋だ。

(またお世話になりますm(__)m )

去年は7月下旬の富士登山真っ盛りの時に泊まったので、超満員。

布団は隣の人と肩が触れ合うくらいであった。

今回は富士登山も落ち着いた9月、お一人様幅1mくらいは当てられてかなり快適に睡眠をとることが出来た。

夕朝のご飯は自炊のつもりでいたので寒いけど外だなと思っていたら、

小屋のオニーサンにお客さん少ないので中でどーぞと言われ、テーブルも使わせてもらえた。

ありがたく夕・朝は自炊したのだが、小屋泊まりするなら今度からは小屋頼りの方がいいなとも思った。

夕食後早めに布団に入ったが、2時間程してトイレに起きた。

食堂兼談話室で一つのグループ(の一部、4人程)が楽しそうに会話していたので

仲間に入れてもらおうと話しかけてみた。

すんなりと仲間に入れてもらうことが出来た。

どちらから?と聞いてみると愛知の方々だった。

初老の一人の男性は豊橋山協に所属してみえる方で精力的に山に登っているようで、

話を聞くうちに脚の方もかなり立派であることが判明した。

電話番号交換して、お互いブログをやっているということでブログ名交換もした。

グループ全員山協の方と思いきやそういうわけではないようだった(山の会を越えた山仲間?)。

その場にいた女性の一人は山小屋に働いていたこともあり今でも手伝いに行くことがあるという、

今月の終わりに涸沢へ行くということで僕も行きますまた会えるといいですねとお話しした。

面白い話が次から次へと出てくる、ただ山をなぞっている人ではこうも話は出てこない。

まだまだ一杯話はしたかったが、小屋の人に団体さんが到着しますので

お開きにしてくださいみたいなことを言われたのでしぶしぶ布団に戻ることにする。

山で布団に入るのはやはり去年の富士登山振り、やはりシュラフより布団の方がいい。

混んでいないのであれば小屋泊まりで布団で寝るのもまたありかと思った。

≪二日目≫朝方雨のち晴れのち雨
山頂で御来光目当ての登山客が起きて出て行く、2時頃か、

ほとんどの登山客がそうなので騒がしくて起きてしまう。

二度寝して起きたのは2時間くらい後の4時頃、K本さんの声で起きた。

あたりはもぬけの殻といった感じ、僕が寝ていた2階部分は自分とK本さん以外はあと一人が寝ていただけだった。

僕らは御来光目的ではない、登頂を果たし余裕があればお鉢周りをするだけだ。

ザックと登山靴を持って食堂へ降りる、こちらも殆ど人がいない。

寝ぼけ眼、自炊の用意に取り掛かる。

朝飯はコーヒーにα山菜おこわと卵スープ。

コーヒーと卵スープは飲みこめた、山菜おこわは身体が受け付けない。

別に嫌いというわけではないのに。

山での朝ご飯は結構困る、下界だったら何でも食べられるのに山だとなかなか喉を通らない。

もったいないけど山菜おこわは半分残した。

山人の朝ご飯が雑炊やラーメンなのはわかる気がする。

食欲が湧かない山の上で朝一番のエネルギーを摂取したい時になにがなんでも腹に入れるのだ。

流しこめるような食べ物がいい、それだと汁物の食べ物は理にかなっている。

雑炊はなかなか喉を通らないと南アルプスで経験済みなので今度ラーメンを試してみようと思う。

テキトーに朝食を済ませたらさっさと準備をして外に出る。

最初に起きた時、屋根に当たる雨粒の音で雨が降っていることがわかったが、

外に出た時やや霧がかってはいたが雨は止んでいる、空を見上げたら星を確認できた。

ヘッドライトを点けて進む、地面はやや湿り気を帯びている。

風が吹いてもあまりほこりが立たない様な気がするのである意味お湿り程度の雨は良いような気がする。

徐々に明るくなってくる。

八合目より下は雲の中、日が上がる方にはもくもくっとした雲が湧きおこっている。

これでは御来光は見られないであろう。

(焼けた雲は思いのほか綺麗でした)

ゆっくりゆっくり登っていく、昨日浅間神社を出発した時とは比べ物にならないゆっくりさで。

3000mをゆうに超す場所、ここでは空気の薄さを肌身を(呼吸でか)感じて分かる、

なかなか足が上がらない、摂取できる酸素の量は下界の2/3、当然瞬間的な動作はできなくなる。

九合目にさしかかった頃か、日がもくもくっとした雲の頭頂部から出た。


これじゃ御来光ではなく日の出だが…素晴らしい、この一言に尽きる。

日が当って身体がきもち暖められたような気がした。

吉田ルートの山頂部が見えてくる、あともう少しあともう少し…。


鳥居をくぐって、階段を上った先が吉田ルートの山頂部。



(吉田ルートの頂上部です)

富士山はまんなかに火口部分があるので、登ったところが一番高いところではない。

一番高いところ剣ヶ峰は吉田ルートだと登りきったところから火口を挟んだ向こうにある。

(火口を挟んで対岸のもりあがっているところが剣が峰)

一番高い剣ヶ峰に立とうとするならば半周しなければならない。

(剣ヶ峰を目指します)

火口を覗きこもうとしてみると火口へ続く斜面に雪が残っている、万年雪だ、結構大きい。

剣ヶ峰まで若干の登ったり下ったりだ。

(剣が峰まであとちょっと、右手のレーダードームが外された観測所が建っているの所が剣ヶ峰だ)

富士宮ルート山頂部で前日の夜話した愛知のグループがいた。

挨拶をして、小休憩をし剣ヶ峰へ向かった。

剣ヶ峰へはちょっと急な登り、あとちょっとなので無理せず行く。

山頂部を覆いつくすように気象観測施設がある。

(無人ですが観測は続けているようです)

ゆっくりゆっくり登って、やっとこさ登頂。

日本の最高点、富士山剣ヶ峰3776mに立った。

剣ヶ峰直下から見た火口部、冬には降りられることもできるそう


一年越しのリベンジ、そう僕は富士山の最高点に立ったのだ。やった!!

南アルプス縦走もそうだけど夢は願えば叶うのだ、冬富士もいつか…??

感動を噛みしめて、残り半分のお鉢周りを歩く。

自分が今、日本の一番高いところを歩いているなんてまるで夢のよう。

ほんとはもっと高い所あるんじゃないの!?とかって思っちゃったりもする。

なにも高い山=難しい山ではないのだが、今回は一番下の浅間神社から登ってきたのだ。

多分九割以上の人がそうであろう五合目からの登山とは違う、何が違うかって?感動が!!

海岸から(海抜0mから)歩いてきたらもっと感動が大きいかもしれないが、

とりあえずなんというか凄いこと成し遂げたそんな気分にさせてくれた。

ぐるーっと一周して吉田ルート頂上まで戻ってきた。

(お鉢廻りをして戻ってきました)

さあ、あとは2900m下るだけだ。気の遠くなる程の数字(標高差)。

(下山道入口、登山口まで標準CT410分ですか)

五合目までは比較的楽々、足元は火山灰と溶岩石でやや不安定なんだが、

バランスをとりつつ早足気味で降りて行く。

(ガスってきました)

途中で何十人も抜いたが、富士山登山で分かったこと、外国人の方が多い、しかも軽装。

若い女の子も多い、ただ山スカートはなかなか履いてないっすね(寂)

装備の方はいかにもスポーツ用品店で売ってる富士登山セットという感じだ。

明らかにアルプスで会う女の子たちとは違う、富士登山一回きりっぽい感じだ。

その装備ならアルプス縦走とかはキツイかもしれないけど里山日帰り登山とかなら十分いけると思うので、

せっかく買ったんだから活かしてほしい、富士とは違う山の楽しみを知ってほしいと思いましたね。

ま、富士登山は修行(苦行)だからね。

佐藤小屋まで1時間50分というかなりのハイペースで到着。

(やっと半分)

この日の天気予報、富士山は夕方から雨で麓は一日曇りの予報だけど、

まだ10時前なのに空からパラパラと降ってきました。

外の屋根付きベンチでザックを下ろし雨具を脱いだら小屋に入ります。

コーヒーブレイクです。

佐藤小屋のコーヒーはちゃんとドリップしたもの、

山だとインスタントのコーヒーだったりしますがここのはおいしい、値段も手ごろな¥400。

コーヒーを頂いてパンをかじりながらホッとしてると、上からドドドッと若いグループが下りてきました。

何かの観測機でしょうか、回収しています。

あとひと月もすれば初冠雪を迎え入山が難しくなりから今のうちにといったところでしょうか。

それにしてもなんの観測機でしょうかね、やはり気象かな?

佐藤小屋から馬返しまでも2時間掛からず、しかし馬返しから浅間神社までが長かった。

(馬返、まだ8.5kmもあるぅ~(涙))

ほとんど平坦な8.5km、もう足の裏が痛くて痛くて、でも雨降ってるしなかなか腰を下ろせる場所がない。

半分地点の中の茶屋に着いてヤレヤレ、茶屋は閉まってますが軒下に雨宿りさせてもらって腰をおろします。

靴を脱いで休憩、はぁ~くたびれたぁ~、あと4kmほど1時間強といった感じ。

もうあとちょっとなのでスポーツドリンク500ml残してあとの水は捨てます。

1.5Lなので1.5kg軽くなりました。

さらに1時間程で浅間神社に到着です。


最後に神様に下山報告をして車に戻ります。

車を見てあーやれやれと思いました。もうこれ以上歩かなくてよいのだなと。

(マイカーを見てホッ)

岐路に着く前に温泉“富士溶岩の湯 泉水”に寄ります。

(3回目)

ここは日帰り温泉施設でビジネスホテルも併設しています。

昨年の富士山登山の帰りにも寄りましたし、釣り倶楽部の忍野MTG前夜祭でも利用しました。

最初の2回は自分の意思で選んでいったのではありませんから縁があるのかもしれませんね。

日帰り温泉としてはちょっと高めの¥800ですが、平日でお客さんが少なくゆったりできました。

レストランの方はリーズナブルな値段で食事が出来ます。

空揚げ定食、入浴料より安かったです。

温泉入ってご飯を食べたらあとは帰るだけですが、長距離運転となりますので疲れを

ある程度取り除いておくため休憩室で昼寝をとります。僕昼寝大好きですから。

十数分ほど寝てスッキリしました。

帰りの高速は豊橋あたりまでは順調でしたが、その先で事故渋滞、

トラックが乗用車に追突する事故で乗用車の方はぺちゃんこでした。

どういう経緯で事故になったのはわかりませんが、怖いですね。

高速に限らず、トラックやバンなどの仕事車にはよく後ろに

ぴったりつけられることがあるのであるのですが、あれは怖いです。

急ブレーキを踏んだらどうなるのでしょうか、急いでいても急ブレーキ掛けても止れるくらいの車間距離はとってほしいものです。

事故渋滞を抜けてやれやれと思ったのもつかの間、今度は凄い雨です。

ワイパーを最速にしても前が見にくい状態、こういう雨、多くなりましたね。

温暖化が進むと雨が多くなる地域と少なくなる地域に別れるそうですが総じて豪雨は増えるそうです。

今後台風の勢力も増すそうで、100年後にはカトリーナ級が日本を襲うこともありうるとか。

そうなると好きな山も川(渓流)も荒れて、登山も釣りも出来なくなるかもしれませんね。

この先、どう頑張っても人間は絶滅するという予測もあるそうです。

僕もこれには納得、とてもこの先1000年も1万年も人間が地球を支配することは考えられません。

100年後もかなりあやしいです。

頑張ることは素晴らしいですが、頑張り過ぎて子孫の首を絞めては意味がありません。

人類滅亡を早めるのも遅らすのも今の人間次第だと思いますね。

しかし…自分も含めて今の自分さえよければという人が多すぎる…。

今がまさに転換期、自分が、企業が生き残れるかではなく

人間が生き残れるかを真に考えて即行動に移る時期だと思います。

えーっと話がかなりずれてしまいましたが…。

富士山登山、かなりキツかったですが大きな達成感に包まれました。

南アルプス縦走もキツかったですがそれとはまた違ったキツさですね。

最後に一緒に登ったK本さんありがとうございます。

それと出来れば今度は誰かに運転してもらって僕は助手席で…がいいですね。

登るのもキツかったけど、運転もキツかったぁ~。


久々に釣り

2010-09-11 19:18:11 | 釣行記
久しぶりに釣りです

沢ヤが好きそうなナメもある谷川(沢登りの偵察も兼ねて!?)の下部と

いつも行く谷川の本流の源流部を釣り上がってみました

シーズンオフ手前だからか、いじめられすぎだからか

魚影は確認できましたがかなりしぶ~い釣りとなりました

それでも、”ち~サイズ”ですが3匹釣ることができ

久々ということもあり満足満足でした


今日の天気:晴れ 気温:日が当たれば暑く風が吹けば涼しいくらい 水温:16℃
今日の釣果:イワナ 中学生サイズ 1匹
        アマゴ 高校生サイズ 2匹