山行日:2018年2月25日(日)
天気:曇りのち晴れ
CT:坂内道の駅5:12…△上ヶ瀬6:33…天狗山7:36…△黒津8:34…
五蛇池山9:40~9:57…小蕎麦粒山11:06…蕎麦粒山12:44…
蕎麦粒山登山口への下降点13:46…湧谷山15:25…丁子山15:37…
スキー場跡16:15…坂内道の駅16:46
夜明け前真っ暗やみの中、坂内道の駅を出発。
黒津川林道を少し登り山側に掘建て小屋がある辺りから取り付く。
一週間くらい前のものだろうか?カチカチに固まったトレース発見。
ありがたく使わせてもらう。
下の方は積雪少なく所々地面が出ているがトレースを外すとたまに落とし穴にはまってしまう。
大人しくトレース上を忠実に歩いた。
△上ヶ瀬辺りでは日の出はまだだったが明るくなってきてヘッドライトはもう必要ない。
暫く歩くと小津権現頂上付近から日が登った。
駐車場に車を停めた時には星が見えたが日が昇ってみると薄曇り。
太陽もみるみる雲に隠れて予報通りですかといった感じ。
トレースはハッキリ続いていたが天狗の肩辺りで薄らとした積雪に隠れてしまった。
上の方は雪は沢山あるが、踝までのラッセルで快適歩行。
取り付きから2時間半掛からずで天狗の頂に到着。
目指す蕎麦粒山方面へ目をやると南方向より厚い雲、
降水確率低く雲も高曇りなので雪は降らないと思うが…。
△黒津方面は最初古いトレースが確認できたがすぐさまそれは消え去った。
細いがブナ林が続く緩やかな尾根、いい感じだ。
黒津山頂直下は急な登り、少しであるがゆっくり一歩一歩進んだ。
△黒津から先は未踏の地、心が弾む。一気に大下りしそれに近い分登り返す。
途中二カ所急な箇所がありピッケルで階段を作って登った。
痩せ尾根なので少し肝を冷やした。
五蛇池山の手前あたりから雲がどんどん取れて行ってまさかの晴天に。
薄雲がやや掛かっているので快晴とまではいかないが気分は上々。
ただ雪が緩んできてラッセル地獄になってしまわないかちょっと不安。
五蛇池山頂は特に山名板とかあるわけじゃなく、
三角点も雪深い下に埋もれてるようでちょっとガッカリ。
気を取り直し西へ目をやると蕎麦粒山方面に二つのトンガリ、胸躍る。
しかし小蕎麦粒山へ至る尾根のあまりの急さにオドオドしてしまう。
ここで引き返すのか…時間はまだ早い。
小蕎麦粒山にアタックをかけて失敗し撤退しても時間的には余裕ある。
さて行きますか…小蕎麦粒山へ向かって歩き始める、
これもまた一気下りだったがコル手前の二重稜線あたりの雰囲気のいい事。
テント張りたくなってしまうではないか!
コルまで下りたら登り返す。
先には凶悪そうな小蕎麦粒山の頂へと続く尾根が見えている。
急でおまけに痩せ尾根、スノーシューではちょっと辛い。
上の方は再び階段作りながら前進した。
特に山頂直下10m程は30~50㎝程の柔らかいざらめ雪が乗っており
すべて取り払いそして階段を作って登っていった。
途中後ろからドドドドドと音が聞こえたので
振り返ったら僕が落とした雪で小規模な雪崩が発生していた。
肝を冷やした。
山頂まであと僅かのところでずり落ちそうになったのも肝を冷やした。
差し込んだピッケルと左手の僅かな木の幹に掴まりなんとか耐えた。
ここから落ちたら下まで落ちてしまいそうだ。
なんとか山頂に這い上がり安堵感。
しかし今登ってきた急斜面を下るのはコリゴリ、後戻りできなくなってしまった感がある。
一息入れて先に進む。しかしすぐ先には小さな岩峰があり
これを越えるためにはスノーシューは厳しそうだ。
アイゼンに履き替え、ザックからロープを取りだす。
事前の情報をもとに装備チェンジ。
スノーシューからアイゼンに変えたら膝下辺りまで足が潜った。
やだなあこの岩峰、上手く下れるかなあと右手の斜面を見ると思ったほど急ではない。
ひょっとして右から巻けるんでは?
と思い10m程下降してみると少しだけだが斜面が緩くなっているところがあり
ここをトラバースすれば岩峰を回避できそうだ。
案の定、岩峰は簡単に回避、回りこむことが出来た。
そのままコルまでアイゼン付けて下ったが岩峰以降特に危険な箇所は無く、
コルで再びスノーシューに履き替えた。
緩やかな尾根を登り蕎麦粒山頂直下へ、僅かであるが急であり藪藪だ。
直登と藪を避けて右から回り込むように上がった。
山頂は雪庇が発達しており平ではなく斜めになっていた。
山頂標識は出ていたが近づくのはちょっと危なげな感じがしたのでパスした。
そんな中よく見ると古いスキーのトレースが…。
こんなところまでスキーで登るなんて信じられない!
蕎麦粒山からの下りも急で、尾根通しで下りられず巻いたところが2,3カ所あった。
ツボ足の古いトレースがあったのできっとスキーヤーのものだろう。
コルまで下りきると1075ピークへ登り返す。
目指す湧谷山ははるか彼方で、
計画通りあと2時間半で本当に行けるのかな?と思うほど遠かった。
ここからは緩やかな登ったり下ったりの繰り返し。
スキーヤーのトレースはいつの間にか消えていた。
尾根が南向きから西向きに変わるところが
蕎麦粒山登山口へ下る分岐点で目印もしっかりしているのだがスルーした。
これでエスケープは出来なくなり頑張って湧谷山まで歩くことになった。
さすがに疲れてきているのでペースは落ちてきている。
だが日が差し込んでも思ったほど雪は緩まず踝のラッセルで済んだのは不幸中の幸い、
山の神様に感謝した。
どれくらい歩いただろうか、気が付いたら湧谷山はもうすぐそこである。
ふと時計を見ると余裕がある感じ、余裕があるってのは気分いいです。
湧谷山へ最後の登りを頑張って歩いてなんとか到着。
登山者は全くいないが足跡ぐちゃぐちゃで人気は無く静かなのになぜかうるさい感じ。
計画よりも30分早く湧谷山へ着いてヤレヤレと安堵感、あとは下っていくだけ。
トレースはばっちりだがボコボコしていて歩きにくい。
丁子山からの下りはなるべくトレースが付いていないところを選んで下った。
スキー場は木々の間から見えているがなかなか下りられない、もどかしい。
それでもがんばってスキー場跡に着いた時はホッとした。
林道へ降り立ちピッケルを仕舞い一息入れて先へ進む。
ゲートで雪が切れてスノーシューを外す。あとは車道を歩いて道の駅へ向かう。
犬の散歩をして見えた地元の人に「蕎麦粒ですか?」と聞かれ
「天狗からぐるっと一周です。」と答えたらびっくりされた。
駐車場に付き車のハッチバックを開け荷物を置き腰かけて本当に自分へお疲れさまが言えた。
まさかまさかの大周回。
五蛇池山で引き返すと当初思っていたのですが、
まさか小蕎麦粒山と蕎麦粒山を登り湧谷山まで歩いてしまうなんて想像もしませんでした。
先週に引き続きロングルート、
もうこれ以上体力なんて!と思っていたけど、
まだまだ伸びしろがあったようで…。
危険個所、超急登も割と落ち着いて行動でき
少しは成長したところがあるんかな?と思いました。
(小津権現の上から日の出)
(まずは天狗山)
(黒津にて)
(五蛇池へ続く尾根)
(自然の芸術)
(ギャップを乗り越え振り返る)
(五蛇池山にて、天狗山、黒津をバックに)
(五蛇池山から蕎麦粒山、小蕎麦粒山を望む)
(小蕎麦粒山頂への急坂を登りきって)
(小蕎麦粒山頂にて蕎麦粒山をバックに)
(山頂すぐの雪庇のすごい岩峰、右から巻く)
(岩峰振り返る。雪がべったり)
(蕎麦粒山)
(振り返り小蕎麦粒山)
(蕎麦粒山山頂直下)
(蕎麦粒山頂にて小蕎麦粒山をバックに)
(中央右の湧谷山へ向かって延びる長い長い尾根)
(蕎麦粒山登山口への下降点目印と奥に蕎麦粒山)
(湧谷山にて)
天気:曇りのち晴れ
CT:坂内道の駅5:12…△上ヶ瀬6:33…天狗山7:36…△黒津8:34…
五蛇池山9:40~9:57…小蕎麦粒山11:06…蕎麦粒山12:44…
蕎麦粒山登山口への下降点13:46…湧谷山15:25…丁子山15:37…
スキー場跡16:15…坂内道の駅16:46
夜明け前真っ暗やみの中、坂内道の駅を出発。
黒津川林道を少し登り山側に掘建て小屋がある辺りから取り付く。
一週間くらい前のものだろうか?カチカチに固まったトレース発見。
ありがたく使わせてもらう。
下の方は積雪少なく所々地面が出ているがトレースを外すとたまに落とし穴にはまってしまう。
大人しくトレース上を忠実に歩いた。
△上ヶ瀬辺りでは日の出はまだだったが明るくなってきてヘッドライトはもう必要ない。
暫く歩くと小津権現頂上付近から日が登った。
駐車場に車を停めた時には星が見えたが日が昇ってみると薄曇り。
太陽もみるみる雲に隠れて予報通りですかといった感じ。
トレースはハッキリ続いていたが天狗の肩辺りで薄らとした積雪に隠れてしまった。
上の方は雪は沢山あるが、踝までのラッセルで快適歩行。
取り付きから2時間半掛からずで天狗の頂に到着。
目指す蕎麦粒山方面へ目をやると南方向より厚い雲、
降水確率低く雲も高曇りなので雪は降らないと思うが…。
△黒津方面は最初古いトレースが確認できたがすぐさまそれは消え去った。
細いがブナ林が続く緩やかな尾根、いい感じだ。
黒津山頂直下は急な登り、少しであるがゆっくり一歩一歩進んだ。
△黒津から先は未踏の地、心が弾む。一気に大下りしそれに近い分登り返す。
途中二カ所急な箇所がありピッケルで階段を作って登った。
痩せ尾根なので少し肝を冷やした。
五蛇池山の手前あたりから雲がどんどん取れて行ってまさかの晴天に。
薄雲がやや掛かっているので快晴とまではいかないが気分は上々。
ただ雪が緩んできてラッセル地獄になってしまわないかちょっと不安。
五蛇池山頂は特に山名板とかあるわけじゃなく、
三角点も雪深い下に埋もれてるようでちょっとガッカリ。
気を取り直し西へ目をやると蕎麦粒山方面に二つのトンガリ、胸躍る。
しかし小蕎麦粒山へ至る尾根のあまりの急さにオドオドしてしまう。
ここで引き返すのか…時間はまだ早い。
小蕎麦粒山にアタックをかけて失敗し撤退しても時間的には余裕ある。
さて行きますか…小蕎麦粒山へ向かって歩き始める、
これもまた一気下りだったがコル手前の二重稜線あたりの雰囲気のいい事。
テント張りたくなってしまうではないか!
コルまで下りたら登り返す。
先には凶悪そうな小蕎麦粒山の頂へと続く尾根が見えている。
急でおまけに痩せ尾根、スノーシューではちょっと辛い。
上の方は再び階段作りながら前進した。
特に山頂直下10m程は30~50㎝程の柔らかいざらめ雪が乗っており
すべて取り払いそして階段を作って登っていった。
途中後ろからドドドドドと音が聞こえたので
振り返ったら僕が落とした雪で小規模な雪崩が発生していた。
肝を冷やした。
山頂まであと僅かのところでずり落ちそうになったのも肝を冷やした。
差し込んだピッケルと左手の僅かな木の幹に掴まりなんとか耐えた。
ここから落ちたら下まで落ちてしまいそうだ。
なんとか山頂に這い上がり安堵感。
しかし今登ってきた急斜面を下るのはコリゴリ、後戻りできなくなってしまった感がある。
一息入れて先に進む。しかしすぐ先には小さな岩峰があり
これを越えるためにはスノーシューは厳しそうだ。
アイゼンに履き替え、ザックからロープを取りだす。
事前の情報をもとに装備チェンジ。
スノーシューからアイゼンに変えたら膝下辺りまで足が潜った。
やだなあこの岩峰、上手く下れるかなあと右手の斜面を見ると思ったほど急ではない。
ひょっとして右から巻けるんでは?
と思い10m程下降してみると少しだけだが斜面が緩くなっているところがあり
ここをトラバースすれば岩峰を回避できそうだ。
案の定、岩峰は簡単に回避、回りこむことが出来た。
そのままコルまでアイゼン付けて下ったが岩峰以降特に危険な箇所は無く、
コルで再びスノーシューに履き替えた。
緩やかな尾根を登り蕎麦粒山頂直下へ、僅かであるが急であり藪藪だ。
直登と藪を避けて右から回り込むように上がった。
山頂は雪庇が発達しており平ではなく斜めになっていた。
山頂標識は出ていたが近づくのはちょっと危なげな感じがしたのでパスした。
そんな中よく見ると古いスキーのトレースが…。
こんなところまでスキーで登るなんて信じられない!
蕎麦粒山からの下りも急で、尾根通しで下りられず巻いたところが2,3カ所あった。
ツボ足の古いトレースがあったのできっとスキーヤーのものだろう。
コルまで下りきると1075ピークへ登り返す。
目指す湧谷山ははるか彼方で、
計画通りあと2時間半で本当に行けるのかな?と思うほど遠かった。
ここからは緩やかな登ったり下ったりの繰り返し。
スキーヤーのトレースはいつの間にか消えていた。
尾根が南向きから西向きに変わるところが
蕎麦粒山登山口へ下る分岐点で目印もしっかりしているのだがスルーした。
これでエスケープは出来なくなり頑張って湧谷山まで歩くことになった。
さすがに疲れてきているのでペースは落ちてきている。
だが日が差し込んでも思ったほど雪は緩まず踝のラッセルで済んだのは不幸中の幸い、
山の神様に感謝した。
どれくらい歩いただろうか、気が付いたら湧谷山はもうすぐそこである。
ふと時計を見ると余裕がある感じ、余裕があるってのは気分いいです。
湧谷山へ最後の登りを頑張って歩いてなんとか到着。
登山者は全くいないが足跡ぐちゃぐちゃで人気は無く静かなのになぜかうるさい感じ。
計画よりも30分早く湧谷山へ着いてヤレヤレと安堵感、あとは下っていくだけ。
トレースはばっちりだがボコボコしていて歩きにくい。
丁子山からの下りはなるべくトレースが付いていないところを選んで下った。
スキー場は木々の間から見えているがなかなか下りられない、もどかしい。
それでもがんばってスキー場跡に着いた時はホッとした。
林道へ降り立ちピッケルを仕舞い一息入れて先へ進む。
ゲートで雪が切れてスノーシューを外す。あとは車道を歩いて道の駅へ向かう。
犬の散歩をして見えた地元の人に「蕎麦粒ですか?」と聞かれ
「天狗からぐるっと一周です。」と答えたらびっくりされた。
駐車場に付き車のハッチバックを開け荷物を置き腰かけて本当に自分へお疲れさまが言えた。
まさかまさかの大周回。
五蛇池山で引き返すと当初思っていたのですが、
まさか小蕎麦粒山と蕎麦粒山を登り湧谷山まで歩いてしまうなんて想像もしませんでした。
先週に引き続きロングルート、
もうこれ以上体力なんて!と思っていたけど、
まだまだ伸びしろがあったようで…。
危険個所、超急登も割と落ち着いて行動でき
少しは成長したところがあるんかな?と思いました。
(小津権現の上から日の出)
(まずは天狗山)
(黒津にて)
(五蛇池へ続く尾根)
(自然の芸術)
(ギャップを乗り越え振り返る)
(五蛇池山にて、天狗山、黒津をバックに)
(五蛇池山から蕎麦粒山、小蕎麦粒山を望む)
(小蕎麦粒山頂への急坂を登りきって)
(小蕎麦粒山頂にて蕎麦粒山をバックに)
(山頂すぐの雪庇のすごい岩峰、右から巻く)
(岩峰振り返る。雪がべったり)
(蕎麦粒山)
(振り返り小蕎麦粒山)
(蕎麦粒山山頂直下)
(蕎麦粒山頂にて小蕎麦粒山をバックに)
(中央右の湧谷山へ向かって延びる長い長い尾根)
(蕎麦粒山登山口への下降点目印と奥に蕎麦粒山)
(湧谷山にて)