山名:池木屋山~野江股ノ頭
山行目的:滝巡りと湿原を楽しみに
山行日:2013年3月31日(日)
天気:くもり一時雨
山行者:単独です
CT:
30日 自宅8:45=桑名東IC=松阪IC=宮の谷登山口11:45(車中泊)
31日 宮の谷登山口5:59…高滝6:56…奥ノ出合8:03…池木屋山9:17…
(小屋池付近散策)…池木屋山9:36…野江股ノ頭11:31…ナンノキ平12:11…
江馬小屋登山口13:13…宮の谷登山口14:00=松阪IC=関IC=
(渋滞回避のため一般道)=四日市IC=東桑名IC=自宅18:20
宮の谷登山口から高滝、池木屋山、野江股ノ頭を周回した。
高滝までの道は登山道として整備されているようだ。
鉄梯子や床部分が金網で下を見るとゾッとする橋が整備されている。
道は人一人がなんとか歩ける幅で、注意を要するところもある。
ここら辺が遊歩道ではなく登山道の扱いであるなと思った。
何箇所か災害で崩壊している所があり、注意して進む。
高滝には1時間程で着いた。
高滝と名が付くくらいあって結構な落差。
水は途中で飛沫となって落ちて行く。
高滝をバックに記念撮影して先へ進む。
ここからは自然道(未整備)ということでレベルが上がるようだ。
高滝の巻きは地図に危険マークが付いており、
ここを紹介しているHPなどでも核心と紹介されていたりする。
まずは渡渉し右岸から左岸へ。
まだ綺麗な道、滝近くまで続く。
滝の下はゴツゴツとした岩場で滝壺は無いことを確認。
いきなりの急斜面、ロープを頼りに登りジグザグ路で高度を稼ぐ。
断崖絶壁のトラバースと岩場の登りで先に進んでいく。
ロープは付いているが、足元は脆く落ち葉が堆積し
安心して踏ん張れない、滑ったら真っ逆さまだ。
滑落死亡事故多発と登山口に書いてあったが、
これは脅しではないなと思った。
岩場を登ったところにお地蔵様。
(上の方にある祠の中にお地蔵様。岩場の左手は断崖絶壁。)
こんな断崖絶壁に誰が置いたのか、
多分昔の人だろうが、こんなところでは落ち着いて手も合わせられない。
高滝を巻きちょっと一息つける場所に可憐な花が咲いていた。
あとから調べたらイワザクラだった。
高滝の上には滝壺のある滝がもう一つ。
(多分、猫滝だと思います。)
こちらは高滝程落差は無い。
高滝の巻きが済めば危険な所は無いと踏んでいたが、
このあとも奥ノ出合まで何箇所か怖いところがあった。
まったくビビリだなぁ~僕は。
このルート、本番に弱い人とかビビリな人には向いてないと思った。
最後にドッサリ滝というのがあるのだが、
これはルートから外れた所にある。
ルートはこれを巻くため九十九折りとなるが、
道を外れ沢伝いにチョイチョイと行けばドッサリ滝へたどり着く。
ドッサリ滝を巻くと奥ノ出合。
(ドッサリ滝の巻き道に咲いていたヒトリシズカ)
2本の沢が交わるところで台地状の所がありテント適地となっている。
(緩やかな流れでいい。魚が居たので高滝を越えて放流したかもしれない。)
ここからは暫く痩せ尾根の急登となる。
急斜面のトラバースにヒヤヒヤさせられた後は
痩せ尾根の急登にヒイヒイさせられる羽目に。
まったく池木屋山頂上へ辿り着くのは大変なことである。
一番キツイ標高差200mをやり過ごしたところで
空からパラパラッと雨粒が落ちてきた。
この日は雨が降るかもしれないという予報。
出来たら降らないでほしいところだが、
危険な所をやり過ごした後だったので行く分ホッとした。
高滝手前で降りだしたら引き返していたかもしれない。
カッパを着て先へ進む。
このあとに野江股ノ頭に着くまで雨はやむ事は無かった。
段々と緩やかな登りとなり池木屋山へ着いた。
雨の中あまり遠くは望めない。
野江股ノ頭とは反対方向へ下ってみる。
そこは湿原で小屋池と呼ばれる池があった。
これを見たくて計画した山。
生憎の天気、池は水量乏しく草が生えていた。
辺りを散策していると西の方に黒い雲。
ゴロゴロという嫌な音がした。
向かう先は反対方向、逃げるように湿原を後にした。
痩せ尾根を歩いて行く。
道は踏み跡程度、またはほとんどわからない感じ。
テープがいい間隔で付けられているので安心だ。
何だかこういう景色見た事あるなと、思い出したのが
昨年夏、縦走した南ア深南部の景色にそっくりだった。
痩せ尾根で、断崖絶壁の所もあって、枯れ木があって…。
1245ピーク西から派生する北尾根に乗っかり90度方向転換。
ここは地図に迷マークが付いているが納得。
テープは付いているので見落とさなければOK
地図の点線ルートより若干下ったところかさらに90度方向転換する。
最初の尾根は沢へと落ちて行く尾根なのでそのまま下るとNGだ。
GPS持っているが、目印となるテープの方が精神的に安心だ。
ガスがかっていて迷いやすい尾根の下り…大根沢山の下りみたいだな。
コルからは標高差180mを一気に登り野江股ノ頭の南西にあるピークに登り詰める。
(途中にあったバイケイソウの群落)
地図ではピークへそのまま突き上げるルートが書かれているが、
目印となるテープはこれを避け、ピークを右に見てトラバースしている。
尾根を何本かやり過ごし、それでもトラバースしていく目印テープ。
ひょっとしてこのテープは縦走するためのものではないのか?
不審に思った。
地図と実際のルートが違う場合は確かにある。
しかし、こうも違うと不審に思う。
本当にあっているのか。このまま進んで野江股ノ頭へ辿り着くのか。
どうも怪しいなと思い、コルまで引き返すことにした。
コルからはちょっと離れ過ぎてしまったので。
ガレた沢を突き進み計画していた尾根ルートに乗っかった。
地図上でのルートには目印のテープ全くなし。
その代わり小さなケルンを発見した。
尾根はどんどん急になっていく。
地図上でも最後の詰め(標高差30m程)はかなり等高線が混んでいる。
等高線が込んでる真下まで来ると目の前には岩場。
なんとか登れそうではあるがかなり急である。
岩の隙間から出ていた生きた木の幹と、岩のホールドを確かめながら登った。
真下を見たらヒヤーッ、落ちたら大怪我しそうだ。
なんとか登りきるとそこにはケルンが積んであった。
登り詰めた尾根上には目印テープが西から東へと続いている。
先ほどの目印テープはこの岩場を巻いてこのピークに上がってきているのだろうか?
確かめる事はしなかったが、そうだとしたら説明が行くような気がした。
野江股ノ頭へはもう一つピークをやり過ごし着いた。
冷たい風が吹き、寒いのでカップラーメンを食べた。
(座ってカップラーメン食べた木、横に伸びてから上にも伸びている面白い木。)
この間、雨はやみ、山々からガスが取れて台高山脈界隈の山が見えた。
野江股ノ頭から一気に下り1226ピークをかすめるように90度左へ方向転換する。
振り返り見える野江股ノ頭はこんもりとした山だった。
一つ大きな木が目立つナンノキ平から下る道は踏み跡がしっかりしていて
解りやすい。
最初は尾根道であったが、途中から薄暗い植林帯へと入っていった。
木漏れ日がししている。
それを見上げると雲の間からお日様が見え隠れしていた。
もうこのまま解りやすい登山道かなと思っていたら、
最後の最後で三点支持が必要な岩と木の根っこの下りが一ヶ所。
登りはエイヤで行けそうだが、下りはちょっと怖かった。
かなりの急斜面で、これも落ちたらただですまなそうな所だった。
川の流れる音が聞こえ、すぐに登山口へ下り立つ事が出来た。
登山口と道路の終点の間は川が流れていて渡渉しないと
あちら側にたどり着けない。
見た感じ昔は橋が掛かっていたんだろうけど土石流かなんかで崩壊した感じだ。
川は水量少なく、ジャブジャブ歩いても
ハイカットの登山靴は浸水しない感じだった。
林道を歩き一旦、蓮川沿いの県道へ。
さらに県道を上り、宮の谷林道に入って登山口へ向かった。
朝6時に出発して午後2時に駐車場に到着した。
8時間は十分長いが、それ以上の長さを感じた。
先月も同じ台高山系を歩いたが、
今回は同じ山系でもまた違った山の表情を見る事が出来た。
十分すぎる程の満足感、それと達成感。
高滝の巻きはもう勘弁してほしいけど、
台高山脈…面白い山を見つけてしまいました。
地図を見る限り、踏み跡薄く、静かで読図力のいる面白いルートが多々ありそうです。
またこの山系に足が向いてしまいそうです。
山行目的:滝巡りと湿原を楽しみに
山行日:2013年3月31日(日)
天気:くもり一時雨
山行者:単独です
CT:
30日 自宅8:45=桑名東IC=松阪IC=宮の谷登山口11:45(車中泊)
31日 宮の谷登山口5:59…高滝6:56…奥ノ出合8:03…池木屋山9:17…
(小屋池付近散策)…池木屋山9:36…野江股ノ頭11:31…ナンノキ平12:11…
江馬小屋登山口13:13…宮の谷登山口14:00=松阪IC=関IC=
(渋滞回避のため一般道)=四日市IC=東桑名IC=自宅18:20
宮の谷登山口から高滝、池木屋山、野江股ノ頭を周回した。
高滝までの道は登山道として整備されているようだ。
鉄梯子や床部分が金網で下を見るとゾッとする橋が整備されている。
道は人一人がなんとか歩ける幅で、注意を要するところもある。
ここら辺が遊歩道ではなく登山道の扱いであるなと思った。
何箇所か災害で崩壊している所があり、注意して進む。
高滝には1時間程で着いた。
高滝と名が付くくらいあって結構な落差。
水は途中で飛沫となって落ちて行く。
高滝をバックに記念撮影して先へ進む。
ここからは自然道(未整備)ということでレベルが上がるようだ。
高滝の巻きは地図に危険マークが付いており、
ここを紹介しているHPなどでも核心と紹介されていたりする。
まずは渡渉し右岸から左岸へ。
まだ綺麗な道、滝近くまで続く。
滝の下はゴツゴツとした岩場で滝壺は無いことを確認。
いきなりの急斜面、ロープを頼りに登りジグザグ路で高度を稼ぐ。
断崖絶壁のトラバースと岩場の登りで先に進んでいく。
ロープは付いているが、足元は脆く落ち葉が堆積し
安心して踏ん張れない、滑ったら真っ逆さまだ。
滑落死亡事故多発と登山口に書いてあったが、
これは脅しではないなと思った。
岩場を登ったところにお地蔵様。
(上の方にある祠の中にお地蔵様。岩場の左手は断崖絶壁。)
こんな断崖絶壁に誰が置いたのか、
多分昔の人だろうが、こんなところでは落ち着いて手も合わせられない。
高滝を巻きちょっと一息つける場所に可憐な花が咲いていた。
あとから調べたらイワザクラだった。
高滝の上には滝壺のある滝がもう一つ。
(多分、猫滝だと思います。)
こちらは高滝程落差は無い。
高滝の巻きが済めば危険な所は無いと踏んでいたが、
このあとも奥ノ出合まで何箇所か怖いところがあった。
まったくビビリだなぁ~僕は。
このルート、本番に弱い人とかビビリな人には向いてないと思った。
最後にドッサリ滝というのがあるのだが、
これはルートから外れた所にある。
ルートはこれを巻くため九十九折りとなるが、
道を外れ沢伝いにチョイチョイと行けばドッサリ滝へたどり着く。
ドッサリ滝を巻くと奥ノ出合。
(ドッサリ滝の巻き道に咲いていたヒトリシズカ)
2本の沢が交わるところで台地状の所がありテント適地となっている。
(緩やかな流れでいい。魚が居たので高滝を越えて放流したかもしれない。)
ここからは暫く痩せ尾根の急登となる。
急斜面のトラバースにヒヤヒヤさせられた後は
痩せ尾根の急登にヒイヒイさせられる羽目に。
まったく池木屋山頂上へ辿り着くのは大変なことである。
一番キツイ標高差200mをやり過ごしたところで
空からパラパラッと雨粒が落ちてきた。
この日は雨が降るかもしれないという予報。
出来たら降らないでほしいところだが、
危険な所をやり過ごした後だったので行く分ホッとした。
高滝手前で降りだしたら引き返していたかもしれない。
カッパを着て先へ進む。
このあとに野江股ノ頭に着くまで雨はやむ事は無かった。
段々と緩やかな登りとなり池木屋山へ着いた。
雨の中あまり遠くは望めない。
野江股ノ頭とは反対方向へ下ってみる。
そこは湿原で小屋池と呼ばれる池があった。
これを見たくて計画した山。
生憎の天気、池は水量乏しく草が生えていた。
辺りを散策していると西の方に黒い雲。
ゴロゴロという嫌な音がした。
向かう先は反対方向、逃げるように湿原を後にした。
痩せ尾根を歩いて行く。
道は踏み跡程度、またはほとんどわからない感じ。
テープがいい間隔で付けられているので安心だ。
何だかこういう景色見た事あるなと、思い出したのが
昨年夏、縦走した南ア深南部の景色にそっくりだった。
痩せ尾根で、断崖絶壁の所もあって、枯れ木があって…。
1245ピーク西から派生する北尾根に乗っかり90度方向転換。
ここは地図に迷マークが付いているが納得。
テープは付いているので見落とさなければOK
地図の点線ルートより若干下ったところかさらに90度方向転換する。
最初の尾根は沢へと落ちて行く尾根なのでそのまま下るとNGだ。
GPS持っているが、目印となるテープの方が精神的に安心だ。
ガスがかっていて迷いやすい尾根の下り…大根沢山の下りみたいだな。
コルからは標高差180mを一気に登り野江股ノ頭の南西にあるピークに登り詰める。
(途中にあったバイケイソウの群落)
地図ではピークへそのまま突き上げるルートが書かれているが、
目印となるテープはこれを避け、ピークを右に見てトラバースしている。
尾根を何本かやり過ごし、それでもトラバースしていく目印テープ。
ひょっとしてこのテープは縦走するためのものではないのか?
不審に思った。
地図と実際のルートが違う場合は確かにある。
しかし、こうも違うと不審に思う。
本当にあっているのか。このまま進んで野江股ノ頭へ辿り着くのか。
どうも怪しいなと思い、コルまで引き返すことにした。
コルからはちょっと離れ過ぎてしまったので。
ガレた沢を突き進み計画していた尾根ルートに乗っかった。
地図上でのルートには目印のテープ全くなし。
その代わり小さなケルンを発見した。
尾根はどんどん急になっていく。
地図上でも最後の詰め(標高差30m程)はかなり等高線が混んでいる。
等高線が込んでる真下まで来ると目の前には岩場。
なんとか登れそうではあるがかなり急である。
岩の隙間から出ていた生きた木の幹と、岩のホールドを確かめながら登った。
真下を見たらヒヤーッ、落ちたら大怪我しそうだ。
なんとか登りきるとそこにはケルンが積んであった。
登り詰めた尾根上には目印テープが西から東へと続いている。
先ほどの目印テープはこの岩場を巻いてこのピークに上がってきているのだろうか?
確かめる事はしなかったが、そうだとしたら説明が行くような気がした。
野江股ノ頭へはもう一つピークをやり過ごし着いた。
冷たい風が吹き、寒いのでカップラーメンを食べた。
(座ってカップラーメン食べた木、横に伸びてから上にも伸びている面白い木。)
この間、雨はやみ、山々からガスが取れて台高山脈界隈の山が見えた。
野江股ノ頭から一気に下り1226ピークをかすめるように90度左へ方向転換する。
振り返り見える野江股ノ頭はこんもりとした山だった。
一つ大きな木が目立つナンノキ平から下る道は踏み跡がしっかりしていて
解りやすい。
最初は尾根道であったが、途中から薄暗い植林帯へと入っていった。
木漏れ日がししている。
それを見上げると雲の間からお日様が見え隠れしていた。
もうこのまま解りやすい登山道かなと思っていたら、
最後の最後で三点支持が必要な岩と木の根っこの下りが一ヶ所。
登りはエイヤで行けそうだが、下りはちょっと怖かった。
かなりの急斜面で、これも落ちたらただですまなそうな所だった。
川の流れる音が聞こえ、すぐに登山口へ下り立つ事が出来た。
登山口と道路の終点の間は川が流れていて渡渉しないと
あちら側にたどり着けない。
見た感じ昔は橋が掛かっていたんだろうけど土石流かなんかで崩壊した感じだ。
川は水量少なく、ジャブジャブ歩いても
ハイカットの登山靴は浸水しない感じだった。
林道を歩き一旦、蓮川沿いの県道へ。
さらに県道を上り、宮の谷林道に入って登山口へ向かった。
朝6時に出発して午後2時に駐車場に到着した。
8時間は十分長いが、それ以上の長さを感じた。
先月も同じ台高山系を歩いたが、
今回は同じ山系でもまた違った山の表情を見る事が出来た。
十分すぎる程の満足感、それと達成感。
高滝の巻きはもう勘弁してほしいけど、
台高山脈…面白い山を見つけてしまいました。
地図を見る限り、踏み跡薄く、静かで読図力のいる面白いルートが多々ありそうです。
またこの山系に足が向いてしまいそうです。