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聖岳リベンジ成功! 芝沢ゲートからピストン

2023-01-04 10:54:42 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2023年1月2日(月)~3日(火)

山行者:僕と山友K口さん

天気:二日ともに晴れ

CT:
2日 芝沢ゲート7:07…易老渡P8:13…便ガ島8:48…西沢渡9:30…

苔平13:04…標高2180m付近13:35(テン泊)

3日 テント6:25…薊畑6:53…小聖岳7:50…聖岳8:51(10分程滞在)…

小聖岳9:44…薊畑10:32…テント10:51~13:45…西沢渡15:55…

便ガ島16:42…易老渡P17:09…芝沢ゲート18:23

ヤマップ記録


(谷の奥に目指す聖岳が見えた。)


(日の出前に標高2180mのテントを出発。)


(トレースバッチシ!)


(昨年の撤退ポイント近くから聖岳を望む。)


(小聖岳辺りから聖岳を望む。)


(念願の登頂!リベンジ果たす。)


(山頂から赤石岳の大きな山容を望む。中央奥は白峰三山?)


(歩けなかったのが残念!左奥に奥聖岳。右奥に富士山を望む。)


(下山中眼下に上河内岳、奥にきらめく駿河湾を望む。)


昨年の正月に芝沢ゲートから聖岳に挑戦しましたが

薊畑から先、ノートレース股下~腰までラッセルという過酷さ、

同行者のアクシデントもあり撤退を判断しました。

今年の正月はそのリベンジということで再び聖岳をチョイス。

もちろん昨年の同行者も誘って。

二人でリベンジ果たそうと。

芝沢ゲートにはすでに5台が駐車。

丁度隣の車の人が様子をうかがっていて、聞くと光岳へ登る予定とのこと。

同行者がモチベーションダウンで迷ってるとのことでした。

僕らの方が先に準備完了して見送ってもらって芝沢ゲート出発。

朝一番の林道はカチカチに凍っていて、

これ昨年正月より凍ってる箇所多くない?って感じた。

スッテンコロリンしないように気を付けてお喋りしてたら易老渡駐車場に到着。

ここの休憩小屋入ったねって話しながら小休憩、

便ガ島は割とすぐなので通過して西沢渡へ向かう。

便ガ島から先、西沢渡までは地道なのだが

昨年二箇所あった林道崩落箇所は土砂が取り除かれ修復されていて安全に通過できた。

気のせいかもしれないが昨年より大きめの落石も少なく歩きやすいような…。

落石も掃除した?

西沢渡は簡易の木の橋を渡って対岸へ。

昨年は橋が凍っていて怖すぎて僕だけ四つん這いになって渡ったっけな(恥)

今年は全く凍っておらず安心して二足歩行で渡ることが出来ました。

橋を渡って一息入れて、いよいよ登りへ。

直ぐ上の廃屋にも話の花を咲かせて通り過ぎる。

登山道は所々雪や氷がへばりついていたので少し上がったところでアイゼンを装着。

雪が繋がりだしたのは大分登ってからだったけど、

滑ったら滑落しそうなところがちょこちょこあったので早めに装着してよかった。

ロープが張ってある滑落注意箇所は2回目でもヒヤヒヤ~できれば通りたくない!

両側切れ落ちてる痩せ尾根区間もあって奥美濃花房山の痩せ尾根区間よりマシだけど、僕的にはイヤ!

ゆっくりゆっくり急登を登って、大木広場の辺りまで来たら睡魔が襲ってきた。

同行者に時間決めてとお願いし10分程ゴロンとなって仮眠。

一瞬でしたが爆睡!朝早かったし眠たかったんだね。

ほんの10分程だったが仮眠したら睡魔とオサラバできてやる気が戻ってきた。

苔平まで来たらあとはテン場を探しながら登っていく。

同行者は早くテント張って一杯やりたいと言っていた。同感。

昨年テント張ったところは未整地だったので、パス。

さらに150mほど登ったところに丁度いい大きさの中古物件(整地済み)があったので

ここを今宵のねぐらにすることにした。

多少ボコボコしているのスコップで整地。

そしたらすぐに地面が出てきて今年は雪が少ないのだと思い知らされる。

出発前に年末聖岳へ登った記録を見ているのだが、聖平小屋を利用されている方がいることを知る。

薊畑からあそこまで下りていけるということはそれ程雪が深くないはず。

昨年は薊畑までしかトレースがなく、聖平小屋利用の記録も見なかった。

聖岳へ延びるトレースがまだ残っているならば登頂できる可能性が高い!と。

そんな期待を持ちつつテント設営をした。

今回は同行者の私物テント。

アライの3テン+雪山用外張り。外張りは今回初めてとのこと。

昨年は所属していた山岳会の4テンで中は広々だったが二人で使うには広すぎて寒かった。

アライの3テン二人で使うには丁度いい広さ。

二人並んで寝ても両サイド隙間が余りないのでエアマットから思いっきり落ちることがない。

ただ荷物を全部中に入れられないので余計なもの(リュックとか)はテントの隣にツエルトで包んで置いた。

午後から水を作り、酒を飲みながらクダラナイ話をしつつ鍋をつつき…気が付いたら辺りは暗くなっていた。

早めにシュラフに潜り、早朝を待った。

同行者は一度も起きず朝まで熟睡!?僕はいつものことなんですけど何度か目が覚めた。

目覚ましに起され4時半起床。急がずコーヒー飲んで朝飯食って6時半にゆっくり出発。

出発準備中に前日登頂をして下山してくる方がテントの前を通過。

トレースがあるか聞くとバッチリとのこと、

スノーシューはいりませんアイゼンで十分ですという情報を得て顔がニンマリ。

余計なものはテントに放り込んで、はじめっからアイゼン装着して出発。

昨年は薊畑へ延びるトレースは夜のうちに降った雪と風で所々消えかかっていたが今朝はバッチシ。

まあ、今朝会った下山者のおかげもあるだろうが。

薊畑に出るとテント一張り、聖平へのトレースも確認できる。

昨年はここから聖岳方面はノートレースだったが、今回はトレースばっちり。

というか明らかに結構な人が歩いている感じのトレース。

わざとトレースを踏み外してみたらそんなに沈まず

やはり今年は正月の時点でまだ雪が少ないのだと改めて思い知らされる。

周りを見渡すと地面から伸びる枯草の葉も見えるほど。

雪が少ないとはいえトレースを付けてくださった先人の方々には感謝の限り。

トレースははじめ稜線伝いだったが、やがて左に稜線を見て進んでいく。

昨年はほぼ稜線伝いにラッセルしてポコンの先の小さな鞍部で撤退したことを思い出す。

トレースは稜線から離れたところを登っていき、最後は夏道らしきところに上がっていた。

いよいよ樹林帯を抜けて小聖岳直下まで来ると雪が無くなって夏道が現れた。

所々積雪していたり、地面にへばりついているよなところはあるが概ね夏道が出て歩きやすい。

樹林帯を抜けると風が強くなると思われたが、思ったほどの風は吹いていなかった。

小聖岳から聖岳への本格的な登りに差し掛かるまでの区間が痩せていて

雪の付き方や風の強さによっては歩行が困難になると考えていたが、

自分の不安感が困難さを大きくしてしまっていたようで、実際は心配するほどではなかった。

痩せた区間を抜けると壁のように立ちはだかる聖岳。

しかしながら道は九十九折でそれ程急というわけでもなく安心して歩いていける。

ゆっくりゆっくり歩いていたら、先に標識と思われるものが目に飛び込んできた。

やっと、やっとだ…と思いながら頂に登っていくと途端に強風が吹き荒れていた。

山頂直下まで風なんてそれほど気にならなかったはずなのに山頂はすごい風が吹いていた。

立っていられる程なので風速20mは下回っていると思われるが、すごく寒い。

被っているバラクラバの口回りがこれまで何ともなかったのに

山頂部に足を踏み入れた途端バリバリに凍ってしまった。

同行者が少し間をおいて上がってきた。

同行者も山頂部の強風と寒さにびっくりしているようで、

スマホのカメラで写真を撮ろうとしたらあまりの寒さのため?電源が落ちてしまったようだ。

僕のスマホもタッチペンが全く効かず、僅かな間素手にして操作。

手が痛くて痛くて堪らなかったが、反応が鈍くなったスマホを操作して20枚程写真を撮った。

悠長に写真撮影は出来なかった。ゆっくりもできなかった。

天気はとても良く、眺望が素晴らしいのだが

ここに長居していてはいけないと感じてわずかな時間滞在して下山に移った。

本当は時間があれば奥聖まで足を延ばしたかったのだが強風と寒さでその思いは吹き飛んだ。

山頂から少し下ると嘘のように風が弱まる。

再びスマホを出して富士山などを撮ったがあまりの寒さのためかオートフォーカスがうまく動いて無いようで

遠くの景色などにピントが合わなかった。

出来たら休憩したかったが、風を避けて尚且つ滑落を避けたかったため小聖の先の森林限界辺りで休憩をとった。

名残惜しむように景色を楽しみながらテントへ戻っていく。

昨年登れなかった聖岳を登頂し何とも言えない満足感に浸りながら歩いた。

テントに着いたのは11時前、計画ではここでもう一泊して翌日下山する予定だった。

こんなに早いなら撤収して下山してもいいか…と同行者と話しつつテントで体を休ませる。

前日の鍋の具材がまだあったので、鍋を作って昼食とする。

鍋を食べていたら酒が飲みたくなって、持ってきたウイスキーに手が伸びる。

あーもう飲んじゃったから、今日は泊りだねーと話しながらマッタリ…。

今何時だろう?これだけゆったりしていたんだから午後に入ってもういい時間。

そんなことを考えながらふと時計を見てみたらまだ12時を過ぎたばかり。

お互い顔を見合わせ、冗談で今からテント撤収したら今日中に下山できるんじゃね?

同行者もその問いに酔いも覚めてきてるし下山中に酔いも完全に覚めるだろう…。

下山するか~?(笑)に同行者のOKサイン。

そこからまさかの撤収準備。

昨年のこと思い出し、テント場から西沢渡までは2時間半掛かるか掛からんくらい。

午後2時までに出発すれば暗くなる前に林道に辿り着けるだろうという算段で

2時前に下山開始した。

同行者は同じ量酒飲んでるのにもう酔いは覚めたよう、僕は若干残ってる感じ。

意識はしっかり?しているけど、足が疲れていてなんでもないところでアイゼン引っ掛けて何度か転んでヒヤヒヤ。

半分も下れば酒も抜けたようで?ちゃんとした足取りになってくる!?

やっぱ、酒を飲んだら山道歩いたらあかんわ、少しでも、反省。

なんとか明るいうちに西沢渡に到着。

まだまだヘッドライトが必要ではないが谷に日は差し込んでおらず真っ暗になるのは時間の問題。

そこから辺りは徐々に暗くなっていき、易老渡駐車場でヘッドライトを装着。

真っ暗闇の中でヘッドライトを点けて凍った道路を注意して歩くのは神経を使うようで、

芝沢ゲートに到着したとたんものすごい疲労感に襲われた。

昨年立ち寄った温泉で体を綺麗にして、回転寿司でお腹を満たして帰路についた。

家に着いたのは日付が変わる少し前、パジャマに着替えたらバタンキューでした。

聖岳リベンジ、成功して嬉しかったけど

登頂できたのは雪の少なさとトレースがしっかりあったことだと思う。

昨年のコンディションで登頂出来たらすごいけど、

まあ、ヨシとしましょう。

改めて山のご機嫌、誰かのおかげで登れたということに感謝しなくちゃ。

飲酒後に下山したのは反省。

少しの量でも、飲む前に飲んだら絶対下山しないとお互いに誓えばよかったと思った。

今年ようやく聖岳に登れたので来年の正月は違う山にスッキリとした気持ちで挑戦できます。

どこに登ろうかしら?








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4 コメント

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Unknown (もんり)
2023-01-08 08:40:11
リベンジ、おめでとうございます!
明日会うので、じっくりお話を聞かせて頂けますね
本年もよろしくお願いいたします
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Unknown (UMA)
2023-01-08 20:37:28
ありがとうございます。
昨年撤退した二人で揃って山頂踏めたのはとても嬉しかったです。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年は二回目にして裸でお会いしましたね(笑)
今年はどこでお会い出来るんでしょうかね。
返信する
Unknown (もんり)
2023-01-12 10:15:37
ポールは郵送してはいかがでしょうか?
返信する
Unknown (UMA)
2023-01-14 00:03:41
もんりさん、こんばんは。
あれを書いた後冷静になって、後悔しました。
もんりさんに酷いことしたなって。

僕も最初郵送で送ろうかなって思ったんですが、あの住所本当なのかなっておもっちゃって。
明日、彼と親しい山仲間Kさんに託すつもりです。
僕とはもう会いたくないかもしれんけど、あの人なら会うことあるだろうと思って。
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