UMA君のお部屋

山遊びのページ

雲ノ平周遊・高天原温泉 1~2日目

2010-08-26 23:59:59 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2010年8月23日(月)~26日(木)

山行者:UMA単独

コースタイム:

1日目 自宅4:30=新穂高P7:42/7:50…わさび平9:04~9:10…

鏡平山荘12:10~12:25…弓折岳13:34…双六山荘14:41(テン泊)

2日目 双六山荘3:00(起床)/4:40…双六岳5:11~5:20…三俣蓮華岳6:18~6:25…

三俣山荘6:59~7:05…鷲羽岳8:21~8:31…ワリモ岳8:59…ワリモ分岐9:17~9:25…

水晶小屋10:53…水晶岳10:28…水晶岳11:00~11:20…祖父(じい)岳12:24~12:34…

雲ノ平山荘13:10~13:30…雲ノ平CP場13:50(テン泊)

3日目 雲ノ平CP場4:00(起床)/5:00…アルプス庭園5:29…奥日本庭園5:42…

アラスカ庭園6:02…雲ノ平分岐6:31…奥スイス庭園6:59…高天原峠7:31…

高天原山荘8:11…夢ノ平8:34~8:45…高天原温泉8:58~9:30…高天原山荘9:45…

高天原峠10:20~10:30…(休憩)11:21~11:31…雲ノ平山荘11:44~12:09…

雲ノ平CP場12:15~12:47…スイス庭園13:00~13:20…雲ノ平CP場13:30(テン泊)

4日目 雲ノ平CP場3:00(起床)/5:26…(休憩)6:24~6:35…渡渉点6:55…

三俣山荘7:24~7:40…(休憩)8:45~9:00…双六山荘9:37~9:50…

鏡平山荘11:05~12:03…(休憩)12:49~13:00…わさび平小屋14:05~14:30…

新穂高P15:33=温泉(中崎山荘 奥飛騨の湯)15:40~16:30=自宅20:00


日本最後の秘境といわれる雲ノ平、秘湯中の秘湯といわれる高天原温泉へ新穂高からピストンした。

天気は四日とも晴れで大きく崩れることはなくとてもいい山行となった。

≪一日目≫晴れ時々くも一時雨

月曜出発としたのは混雑を避けるため、

新穂高まではマイカーでのアプローチとなるが

駐車場は市営の無料駐車場にしたいと考えていた。

盆休明けの月曜からなら駐車場は空いているだろう

という考えでいたが、到着してみて考えが甘いことに気付かされた。

無料駐車場はほぼ満車状態。数台の空きしかなく、

(150台停めることができるそうですが…)

何とか停めることはできたが平日でありながら登山者と観光客の多さに驚かされた。

ちなみにロープウエイ駅近くの有料駐車場はガラガラ、

やはり皆さんちょっとでも節約しようとのことなのですね。

僕も4日間停めることとなるので有料だと駐車料がばかになりません。

新穂高バス停横のトイレで用を済ませ、歩きだします。

晴れ渡った空、視界に入る高い山は笠ヶ岳でしょうか、


左岸から右岸へ、そして右岸から左岸へ橋を二つ渡ると間もなくゲート、


ゲートの横をすり抜け登りらしい登りとなる小池新道登山口までは緩やかな林道歩きとなります。

盆休明けの平日ともあろうに老若男女登山者が多いことに驚かされます。

ゲートから50分ほどでわさび平小屋、わさびと関係があるのかな?と思いつつ休憩をします。


小屋脇には木の水槽?のなかにキュウリやトマトといった野菜、

りんごにオレンジ、大きなスイカまで浮かべ冷やされています。


とても美味しそうですが帰りに頂くことにします。

トイレと給水を済ませ再び林道歩き、20分強で小池新道登山口に到着です。




ここからは弓折乗越までずーっと登り、道は沢伝いに登っていき

途中からトラバースしP2303と弓折岳の間へ入っていくように見えます。

実際はその先に鏡平山荘があり、そこまでは一頑張りです。

小池新道登山口から40分程で秩父沢に掛けられた橋を渡ります。

秩父沢は真っ白な石で埋め尽くされており、冷たくてきれいな水が流れています。


秩父沢は上部で左手へ曲がっていきますが、

そのまままっすぐ上に目をやると大ノマ岳が目に入ります。


秩父沢から30分弱でチボ岩、大きな黒い石で埋め尽くされた沢?を横切っていきます。


チボ岩を過ぎ20分弱でイタドリヶ原、さらに40分弱でベンチもあるシシウドガ原




どちらも一息つくにはいい場所ですが、

日の光を遮るものがないので木陰のある場所などを捜して休憩を入れることとします。

シシウドガ原からは道は沢伝いからトラバース気味の道へ、少し楽になります。

20分強で熊のおどり場、さらに20分程で鏡平山荘です。

(平日は熊の踊りショーはやってないそうです(嘘))

鏡平山荘の前後には比較的大きな池があり、眺めているとホッとさせてくれます。

(山荘手前にある池、お弁当広げたくなります)


(山荘です)


(山荘を越えたところにある池です)

登山口から3時間弱の登りでヒートアップしてしまった身体に

ベストフード?鏡平山荘名物かき氷です。


かき氷、久しく食べてない様な気がします。

こんなところでかき氷が食べられるなんてほんとありがたいです。

夢中で食べていると、頭がキーンときました。

かき氷でクールダウンしたらあと1時間程の登りで弓折乗越、

弓折岳へはちょいちょいなのでザックをデポして向かいます。

山頂特に何もないようなところでした。

(通過点っぽい感じ)

弓折乗越まで戻り再びザックを背負い双六小屋へ向かいます。

双六小屋までは1時間程、小ピークを幾つか越えて行きます。

一つ目のピークにさしかかった時とんでもないことが。

右斜面からハアハアという鳴き声?を発しながら黒いモノが斜面を上がってきます。

え?ナニナニ??とドキドキしながら立ち止まっていたら黒いモノが登山道に出ました。

その黒いモノとは熊!!僕との距離は10mくらいしかありません。

もう完全に体が固まってしまいましたね、まさかこんな所でお会いするとは…。

で、熊さんこちらの存在に気付いたらしくチラッとこっちを見ました。

その時が一番怖かったかな、時間が止まってしまったような気がしました。

熊さん、僕の方をチラッと見たら僕が向かっている方へ登山道をダダダダッと走っていきまして、

左斜面のハイマツを掻き分けながら下りて行ってしまいました。

暫く斜面を下っていく熊さんを見ていましたが、

ハッと我に帰り大分下まで行ってしまった熊さんという脅威が

去って安全であろうことを祈って先を進みました。

体長は1mくらいあったでしょうか。

もうね、ホント怖かったね、

再び歩き出した後も熊がまた斜面を登ってきて

後ろから襲ってきたらどうしようとか考えてしまいました。

途中で出会った登山者に話したらかなりびっくりしてましたね、そりゃそうか。

登山道は双六小屋の手前で右に山を見ながらトラバース気味に下っていきます。

やがて木道となり左手に池、奥に双六小屋の屋根が見えてきました。

双六小屋はちょうどコルに建っていて双六岳と樅沢岳に挟まれている感じ。

(奥に見えるは双六岳東の肩)

受付を済ませ缶ビールを買ってテント場へ。

風がひっきりなしに吹いて設営しづらいなかなんとかテントを張って中に潜る。

北アルプスは南アルプスより人気があるのだろう、

平日だというのにテントの数が多かった。小屋泊まりの人も結構多いみたいだ。


多いといえば山ガールも多い、南アルプスより圧倒的に多い、里山と比べたら…。

夏休みなのでどこかの大学の山岳部かワンゲルが2・3グループいた。

元気がいいというかやけに騒がしかった。

夕方からゴロゴロっときてパラパラッとしたが大して降ることはなく星空を見ることが出来た。

満月に近い月が出ていて明るすぎて天の川までは見ることが出来きなかった。



(小屋とカシオペア)

≪二日目≫晴れ時々くも一時雨

夜が明けきらない四時頃、お隣の大学山岳グループは

早々にテントを撤収し出発の準備をしていた。

僕も今日は行程が長いので三時には起きて夜明け前には出発。

東の空はオリオン座を見ることはできた。

まだまだ下界は残暑の中、

山の上でも徐々に秋に近付いているというのに星空はもう冬支度をしているようだ。

双六小屋から双六岳へは急登から始まる、朝一番にこれはかなり応える。

振り向くと東の地平線あたりが赤く燃え始めている、そろそろ日の出か。

急登を登り詰めつと、緩やかな弧をかいてはいるが、

ほぼ平らな場所を道がまっすぐ双六岳山頂に延びている。山の上にしては珍しい地形だ。


山頂直下のちょっとした岩場をひょいひょいと上がっていくと双六岳山頂。

今日初めての登頂を喜んでいると山頂に居た人から“日が出るよ”との声。

振り向いて見るとちょうど地平線から太陽が昇ってくるところだった。


山で見る日の出は去年の富士山以来か、

あの時は八合目小屋前からだったから山頂からの御来光は初めてかもしれない。

なんて綺麗なのだろうと思った。

やや寒かったが日の出に見とれて暫くそのままじっとしていた。

双六岳山頂からは360°よく見渡せる。

朝早いからまだ雲が湧きおこってこず山と山の間でおとなしくしているようだから眺望がよい。

(双六岳の頂から見た槍ヶ岳)

こうやってみると北アルプスの山もずいぶん大きいように見える。

南アルプスの山は一個一個大きいのだが、

ここから見た北アルプスでも黒部源流の山々は大きく見えた。

槍ヶ岳から西穂高に続く山はピークが乱立して

何かごちゃごちゃしている感じがするのだが、

北アルプスの山々がすべてそうではないのであると思い知った。

といってもこれも食わず嫌いみたいなものなので

登ってしまえば心底惚れ込んでしまうかもしれないからなんとも言えないのだが。

双六岳からは三俣蓮華岳へ向かう、間に丸山という山がある。

標高でいえば三俣蓮華岳よりわずかに高い、しかし山頂には標柱も何もなくちょっと寂しい。

少し下ってまた少し登り返せば、三俣蓮華岳山頂。

ここは三方向に稜線が伸びているから三俣なのだろうか、

蓮華岳というのは北アルプスにもう一つあるが

蓮華という名になんとなく惹かれる。岐阜県の花だから?

頂から北東に目をやると鷲羽岳、

なんとなく南アルプスの駒津峰から見た甲斐駒を思い出させる山容だ。

尾根道を登っていくようだが上の方はずいぶん険しいように見える。

一旦、三俣山荘まで下る。ハイマツの中に埋もれているような小屋だ。

(三俣山荘と鷲羽岳)


(鷲羽岳寄りから見た三俣山荘、ハイマツに埋もれる!?奥は三俣蓮華岳)

名物がサイフォン式コーヒーで、飲んでみたかったが

四日目の復路でまた寄るのでその時にしようとこの時は思っていたのだが、

後からそれは間違った判断だと気付いた。

三俣山荘からハイマツ生える道をやや下ってから鷲羽岳へ登り返す。

(かっこいいです)

中腹まではやや緩やかであるが、中腹から上は岩場の連続だ。

CT一時間半だが時間通り辿り着けるだろうか?

実際登ってみると下から見上げた時程険しい感じでもなく

三点支持の必要もないくらいで振り返るとちょっとスリルがあるかな?という感じだ。

ほとんどCT通りに山頂に立つことができた。

頂から南側を覗くと鷲羽池が見える、


周りを外輪山で囲まれていたからここは火山で池は火口湖なのだろうか?

そういえば三俣山荘付近で硫黄臭を感じた。

鷲羽岳から急な坂道を下って登り返すとワリモ岳、ここは山頂直下が結構急だ。

三点支持というかクライミングに近い感じで登った。

実をいうと山頂直下で道を見失って強引に登った。

山頂には足跡はあったが標柱とかそれらしいものはなかった。

(ワリモ岳の頂です)

後から聞いたらこの山は巻くらしい。

ということはかなり強引に登頂したということか、

しかし山頂の砂地には踏み跡はあったので結構登られていると思うのだが。

ワリモ岳から下っていくと分岐に出る、まんまワリモ分岐。

祖父(じい)岳への道と水晶岳・野口五郎岳への道へとに別れている。

今日の目的地は祖父岳を越えた雲ノ平だが

分岐から水晶岳へピストンしたいのでザックをデポして

サブザックに貴重品と水とカメラを入れ水晶岳へ向かうことにする。

よく見たらザックが幾つかデポしてある。

分岐で休憩している人に聞いたら、水晶岳や野口五郎岳をピストンする人だという。

みんな考えていることは同じか。

サブザックは当然だが大して入ってないので相当軽い、

軽過ぎてしばらくはバランスがとれずに前後へフラフラした。

軽さに慣れたらなんだか嬉しくなってきた。空をも飛べてしまえそうだ。

水晶小屋を過ぎると前方には波打ったよう岩の小ピークが水晶岳頂までつづく、


道はピークの左手に付いており道に左側は所々切れ落ちておりまともに見ると足がすくみそうだ。

ちょっとしたハシゴやロープが掛かっているところもあり、慎重に進む。

山頂は狭くやや細長い。高度感は素晴らしいがあまり長居したい感じではない。


(水晶岳から南の方向を望む)


(真ん中の台地が雲ノ平)

一人っきりの山頂で自分撮りして証拠写真を撮ったらさっさと下山を開始した。

水晶小屋へ寄って昼飯、カップヌードルと三ツ矢サイダーを頂く。


まだ先はあるからビールという炭酸飲料は我慢、三ツ矢サイダーで我慢する。

といっても三ツ矢サイダー大好きなので全然我慢でも何でもないですが。

カップヌードルを食い終わった頃、小屋のオネーサンに土間に避難してくださいと言われる。

何事かと思ったら荷揚げのヘリがやってくるということだ。

ザックも何も吹き飛ばされるということなので、

周りの人間は食べているものやら何やら持って小屋の中の土間に一時避難。

小屋のドアもそうだが窓もきっちり閉める程の備えよう、

小屋のオネーサンはヘルメットとゴーグルをして外でヘリが来るのを待機していた。

すぐに荷を吊るしたヘリがやってきた。

ものすごいスピードで飛んでくる。


小屋前のわずかなスペースに荷を下ろすとのことだが、

ホントに狭いスペースでそんなこと出来るのかと自分も含め周りは興味津々。

目と同じ高さにあるヘリから吊るされた荷が迫ってくる。

(ズーム写真じゃないです)

この勢いだと小屋にぶつかる!!

そう思っていたがすぐさま減速、

ホントうまい具合で小屋の前に荷がポトッと落とされた(置かれた?)。

その一部始終を見て感動したが、

ヘリによる巻き上げの風も凄かった、

まるで外は砂嵐のようである。

(この写真からあの凄さはわかりませんが…)

小屋のドアや窓の隙間から砂埃が入ってくる。

そとで荷揚げに対応している小屋のオネーサンは

慣れた手つきで小屋から下界へ下ろす荷をヘリに付け、

ヘリはあっという間に下界へと飛び去っていった。

(あっという間に行ってしまいました)

もう大丈夫ですよと小屋のオネーサン、

なんかかっこよかったですね

見た感じ痩せていてそれ程頼りがいがありそうではないように見えましたが
(失礼!!女の子に頼りがい求める男なんてダメダメ!?)

凄いですね、女の子だからって小屋で働くのは逞しくないとだめなようです。

ただ山が好きなだけでは小屋で働くのは厳しいかもしれませんね。

水晶小屋からワリモ分岐へ戻ります。ザックの方は無事でした。

水晶小屋でカップヌードル食べていたときに喋っていた

山ガールの子がワリモ分岐に先に着いていました。

いろいろ話を伺うと、単独テント泊縦走で烏帽子から入って新穂高へ抜けるそうで、

相当行動力あるような感じの子でした。

荷の方は軽量化に気を使っているそうで、

どれだけ長期でも15kgは超えないと語っていました。

これには驚きです。

僕は余計なものを持ってきているので重いですが水抜きでも19kgあります。

この子は僕とルートは違いますが、

3泊4日でテント・水・食糧他もろもろで最大15kgくらいにしかならないと言っていましたから、

僕がいかに余計なものを持ってきていて、軽量化に力を入れてないか丸分かりでした。

今回も?地図に“夏遅くまで登山道上に雪渓あり”

というところが書いてあったのでアイゼンを用意、12本爪なので1kg近くあります。

この子に聞いたら“出発前にルート上の小屋に電話してアイゼン必要か聞いたから持ってきてない”と言われてしまいました。

うーん、確かに…納得。

それが常識なのかも!?ちょっと僕はそこら辺が至らずといった感じでしょうかね。

可愛い子でしたが凄くしっかりしていて逞しく見えました。

それでですね、サブザックからザックに背負い変えた時によろめいて転んでしまったんですが、

ばっちり見られてしまいまして“大丈夫ですか?”と言われてしまいました(涙)

この時“嗚呼、僕はこの子と一緒になれるかもしれない権利!?を完全に失ったな”と思いましたね。

恥ずかしかったです。

その前に“私はイケメンじゃないと嫌なの”って言われるかもしれませんが(笑)

ちょっと寂しかったけどその可愛い子と別れて祖父岳へ向かいます。

祖父岳と書いて“じいだけ”と読みます。

(ジイだけぇ~)

ちなみに雲ノ平の近くには祖母岳がありますが、こちらは“ばあだけ”と読みます。

祖父岳の頂は平らで人丈ほどに高く積まれたケルンがいっぱい。ちょっと異様です。


雲ノ平への下りは大きな黒い石がゴロゴロなところを歩きます。

途中でハイマツの中から出てきたライチョウと出会いました。

(食べるところがいっぱいありそうです)

近くまで寄って撮ろう(捕ろうではなく)と思ったのですがハイマツの中に逃げられてしまいました。(チッ)

分岐まで下りるとあとはほとんど木道歩き。

雲ノ平周辺は植生保護のためか木道が整備されています。

(木土。あれ!?金は?)

乾いていると歩きやすいですが濡れているとトラップとなりそうです。

雲ノ平山荘と雲ノ平キャンプ場は歩いて20分程離れています。

キャンプ場受付には山荘まで行かなければなりませんので

分岐にザックをデポして空身で山荘へ向かいます。

雲ノ平山荘は建て替えたばかりで真新しいく木の匂いがぷんぷんします。

話によるとまだ完全には完成してないそうで、

2階のテラスと壁の断熱材を入れて来年完成だそうです。

雲ノ平まではそうそう来ることはないと思いますがまた立ち寄ってみたいですね。

分岐まで戻ってザックを回収しキャンプ場へ向かいます。

キャンプ場は緩いカール状の地形で眺めが大変良いです。

雲ノ平山荘に水場はありませんがこちらには冷たくておいしい水場があり、トイレもあります。

これほど良いテント場はなかなかないのではないでしょうか。

まあ難点といったら、アブ等の虫が多いのと、

大雨になるとキャンプ場内のあちこちに小さな川が出来てしまいそうなところでしょうか。

水場から流れた水はキャンプ場内を川となって流れていますが、

キャンプサイトのあちこちに水が流れたような跡がいっぱいありましたので

大雨の時とかは大変なことになると予想されます。

この日からだったでしょうか、富山県警のヘリがひっきりなしに飛んでいました。

遭難者が出たか、それとも頻繁にけが人が出ているのかどちらかだろうと思ってましたが、

下山日になって他の登山者から聞いた話では前者でした。

笠ヶ岳から双六辺りまでは目撃されていたのですがその先消息不明とのことでした。

どういう経緯で遭難したかわかりませんが、自分も気を付けなければなりませんね。

雲ノ平周遊・高天原温泉 3~4日目

2010-08-26 22:15:55 | 山歩き…アルプスの山
≪三日目≫晴れ時々くも一時雨

今日は雲ノ平の庭園巡りと高天原温泉です。

ちょっと遅めに起きまして、夜明けとともに出発です。

テントは張ったまま、サブザックで楽々登山です。

まずは雲ノ平の庭園巡りアルプス庭園に奥日本庭園、アラスカ庭園に奥スイス庭園です。

(アルプス庭園)


(アルプス庭園)


(露の付いたチングルマ)




(奥日本庭園)




(アラスカ庭園)

アラスカ庭園は針葉樹が生えていてアラスカを連想できましたけど、

他の三つは??という感じでした。まあ同じように見えますし、

何が奥日本で奥スイスでアルプスなのかよくわかりませんでした。

これはスイスやアルプス(ヨーロッパの?)に行ってみないと納得できないかもしれませんね。

奥日本は…もっと鬱蒼としていた方が奥日本では?と意地悪に思いました。

ま、とりあえず庭園巡りある程度済ませたので、

メインディッシュの?高天原温泉へと向かいます。

雲ノ平から丘のようなところを二つ越えて行きます。

山荘付近ほど木道は整備されてなく大きな石ゴロゴロなところがあって


石の上を上手い具合にぴょんぴょんと飛び進んで行きます。

文章で書くとこんな感じですが、コケたら多分大怪我するでしょうね、そんな感じがしました。

ここの途中に奥スイス庭園があります。どこら辺が奥スイスなのかはよく分かりませんが。

(奥スイス庭園)

高天原峠への下りは結構急です。

途中長い鉄梯子が3本と、木の根っこの階段を慎重に下りるところもあったりします。


峠からも100m程は下りますので、雲ノ平への帰りは汗だくでしょう。

せっかく温泉につかってもテントまで帰りつくまでに汗だくでは本末転倒のような気がします。

温泉に入ってゆったり…でしたら高天原山荘に一泊するのが良いかもしれません。

そんな高天原山荘ですが、前日24日から急な改装が始まって予約客しか受け入れないとのことでした。

屋根が傾いて雨漏りするらしく、建物自体もかなり危険な状態とのことでした。

通りかかった時、工事真っただ中で、かなりへこんだ屋根が危険さを物語っていました。


売店の方は継続とのことですが、予約客の方、どこで寝るのでしょうね?

ちょっと不思議でした。奥まで覗いたわけはないので言いきることはできませんが。

高天原、山荘のちょっと手前に開けているところがあるのですが、とても素敵なところです。


山荘からちょっと下って、白い石ごろごろの温泉沢のほとりに高天原温泉はありました。

温泉に入りに来たのですが、温泉はちょっとお預け、お風呂の横を通って先に進みます。

この先に夢ノ平というところがあってそこも素敵なところらしいです。


15分くらいで到着。奥には龍昌池というのがありましてとても素敵なところです。


池の周りを半周程道が付いていますが、案内板やら木道はなく、

遠くにも人工物は全く見えません。ホント秘境の中の池という感じですね。

個人的には雲ノ平よりこっちの方が落ち着いていて好きですね、和みます。

高天原温泉に戻ります。


高天原温泉は川から3mほど上がったところに石組みで

(湯船から)

露天風呂が作られており簡単な脱衣所があるだけです。


トタンとすだれで覆われた女子風呂と自然の囲いだけの混浴風呂(実質男風呂)の二つ。

もう一つ露天風呂があるそうだけど気が付きませんでした。

でも、高天原温泉紹介している他のHP見ると今回入った方は女子露天風呂のような気が…

泉質は単純硫黄泉、多分かけ流しだと思いますが…。

硫黄臭がして、やや白濁りで湯の花が舞っています。


ちなみに露天風呂は独り占めでした。

風呂から出る寸前に男性が一人入ってきたぐらいで、極楽気分を満喫できました。

いちおう混浴ですので、これで若い…おっとっと、これは余計かな?

高天原山荘へ戻って、ちょっとした食べ物と飲み物を買います。

お風呂に入って体力使ったのか小腹が減りました。

これで今回の山旅はおいしいところは終わってしまいましたね。

今度はどこの秘湯に行こうかな?

秘境の中の秘湯、いい気分に浸っていますがこれから

雲ノ平まであの急登を歩いて戻らなければなりません。

やっぱりといいますか、あの鉄梯子ありの急登結構キツかったです。

雲ノ平に戻った頃には汗で背中を中心にびっしょり、

まあ撥水&吸汗発汗アンダー着てますのでマシではありますが。

雲ノ平山荘へ寄ることにします。

ちょうど荷揚げのヘリがやってくるところで小屋の人に

“小屋から離れて下さい”と言われます。

これだけ離れればいいかな?

と思って小屋から離れたところでヘリを待っていましたが、甘かった…。

ヘリの回転翼が起こす風って物凄いですね、

前日にも水晶小屋で目のあたりにしましたが

2・30mくらい離れただけではおもいっきり風の影響受けます。

ヘリの方へ顔を向けると砂埃が目に入るので目をあけられません。

で、結局作業が終わるまでヘリに背を向けていました。

作業が終わったら山荘に入って昼食をとります。

(出来たてです)

食堂は窓全開になって涼しい風が絶えず入ってきていました。

食堂からの眺めもサイコーです。

食後にはもちろん!?缶ビールを買って(笑)リンゴも売っていたので一つ買いました。

ここの小屋の缶ビールは冷やしてないのでそのまま飲むとぬるいです(前日に経験済み)。

で、キャンプ場に戻ったら水場の水で缶ビールとりんごを冷やしておきます。

冷え冷えになるまで、シュラフ干したりします。

まだまだ缶ビールは冷えないと思いますのでちょっと散歩がてら出かけます。

まだスイス庭園というところに行ってないのでそこに行ってみることに。

奥スイス庭園とは反対方向で、キャンプ場から10分程でした。

で、庭園としてはやっぱり!?という感じでしたが。そこからの眺めの方はサイコー。


眼下に高天原、水晶池も見えます。

左手には薬師岳、右手には水晶岳とその奥に赤牛岳。

暫く見とれてしまいました。

見とれるはいいことなんですが、ココ、アブが多いんですよね、

じっとしてると噛まれるので景色に見とれていても身体はじっとしていられません。

結局スイス庭園に20分ほどいましたが座ったり立ったりしてじっとはしてられませんでした。

キャンプ場へ戻ります。

(写真真ん中あたりがCP場です。奥の山は祖父岳。)


(CP場内)

冷やしておいたリンゴも缶ビールもいい感じに冷えてます。

まずはリンゴ、うんやっぱりリンゴは丸かじりに限りますね。

缶ビールの方もちょうどいい具合に冷えております。

やはりビールは冷えてなくては飲めません。昨日は飲んでしまいましたが。

夕方になってゴロゴロっときました。

降るかな?降らないかな?と思っていたらしっかり30分降りました。

幸い、テント場が川になるほどではありませんでしたが。

夕立ち後に西の空に目をやると綺麗な夕日。



(夕日で赤く染まった雲)

思わず“凄い”と叫んだら、お隣のテントから人が出てきました。

僕の“凄い”という声に反応してしまったようです。

その後テントの周り4人(自分含め)で山や山道具のことで喋って仲良くなってしまいました。

その中の一人で横浜から来たFさんという方が次の日、

新穂高まで下りられるということで御一緒することとなりました。

雲ノ平から新穂高、結構な距離です。

明日の長歩きに備えるため?そうそうにシュラフに入りました(寒かったというのもあるけど)

≪四日目≫晴れのちくもり

今日はマイカーが置いてある新穂高まで一気に下山します。

双六岳から水晶岳・祖父岳までのピークはもう踏みましたので

巻き道をつかって最短最速コースで行きます。

少々早めに片付いてしまったので一人星空観察会をします。

(夜明け前のオリオン)

新穂高まで一緒に下りられる方も準備が整い5時半に雲ノ平を出発します。

(朝焼けの黒部五郎岳)

まずは祖父岳と鷲羽岳を巻くため一旦黒部源流の渡渉点に降り立ちます。

祖父岳分岐から暫くは西の肩をほとんど標高落とさず歩いていきますが

祖父岳南側からは急な斜面をジグザクに渡渉点まで下っていきます。

(渡渉点への急な下り)

渡渉点は幅10mもないくらいのところを渡した一本のトラロープを頼りに





(黒部川源流、奥は祖父岳)

石の上をひょいひょいと飛んでいきます。

渡渉したらあとは三俣山荘あたりまで沢伝いに登っていくとテント場脇に出ます。

三俣山荘で休憩がてら名物のサイフォン式コーヒーを頂こうと思いましたが、残念。

小屋の人たちはちょうどお客さんを出したところで朝食タイムに突入、

営業再開まで1時間待って下さいと言われ、泣く泣く諦めました。

他にもこのサイフォン式コーヒー目当てでやってくる登山者の方がおられましたが、同じように断られていました。

こんな奥深くまで来ることはそうそうないから

三俣山荘のサイフォン式コーヒーが飲めるのはいつでしょうね。

黒部五郎岳に来る時かな?

三俣山荘からは三俣蓮華岳の方へちょっと登り返しまして、

巻き道コースで双六小屋の上の分岐まで一気にワープ、三俣蓮華と双六岳を巻きます。


といってもめちゃくちゃ短縮できるわけでもないんですが。

双六小屋で昼飯にしようかと思ってましたが、まだ時間は9時半を回ったところ。

朝飯は朝3時だったのでマウンテンタイム的には昼飯と言っても悪くない感じですが、

いくらなんでも早すぎるだろうと、

行動食もちょくちょく摂っていたので鏡平山荘まで頑張ることにしました。

鏡平山荘の手前、弓折乗越までは小ピークを登ったり下ったり、

そこを越えればあとは新穂高まで永遠に下りです。

11時過ぎに鏡平山荘に到着、お腹も空いてきましたので昼食にします。時間的にもよいでしょう。

ここで名物のかき氷をまた頂きました。だって美味しいんだもん、身体がかき氷を求めています。


よく見ると周りはみんなかき氷パクついてますね、やっぱこう暑いとね。

クールダウンした後にあったかいモノを食べたらお腹が緩くなってしまう心配がありましたが昼飯を注文。

って、あれ?デザート(かき氷)の後に飯っておかしくね??

同行のFさんはカレーライス、ライスに掛けるだけだから?すぐに出てきました。

僕はラーメン、水晶小屋でカップヌードルだったから今度は生麺のラーメンが食べたいのよねぇ~

と思っていたら生麺じゃなくて揚げ麺でした。ちょっとガッカリ。


十分休憩をとってから下山開始、行程はもう半分切りましたね。

ふと山の方へ眼をやると、湧きおこった雲で隠れています。

暫く受信できなかったお天気メールを受信すると“午前中は好天となるが、

湿った南よりの気流の影響で稜線から霧に覆われる”とのこと、当たってるね。

ちょうどいい時間に稜線から下りてこれたことに安心しつつも、

足の裏に痛さを覚えつつ下山します。

今日も下から個人で、団体さんで、家族で、カップルでぞくぞくと上がってきますが…

こんな天気ではちょっと残念だねぇ~。

ほぼCT通りに小池新道登山口に到着、わさび平小屋まで頑張ります。

わさび平小屋では念願の!?冷えた野菜(トマト)を頂く、


冷たくて…まあフツーかな?ちょっと感動薄かったかな?

リンゴの方が良かったかも(売り切れていた)。

わさび平小屋から小一時間も歩けば新穂高のゲート、Fさんと喋っていたらあっという間でしたね。

下山後はバス停近くの立ち寄り温泉で入浴、

高天原温泉では石鹸の類は使えなかったので、石鹸&シャンプー使ってスッキリ。

ここの湯も高天原温泉と同じで硫黄臭のする白濁り湯でした。

湯あがりにちょこっと腹を満たして、岐路に着きます。

Fさん、高山駅までバスとのことだったので、高山駅まで送ってあげました。

通り道だし途中まででも話し相手がいてくれると嬉しいしね。

帰りの高速は平日だからか結構空いていて高山から2時間も掛からず帰宅できました。

今回の3泊4日は天気に恵まれてサイコーでした。

今まで自分の中の北アルプスと言えば西穂~槍ヶ岳辺りでしたが、

知らない北アルプス、奥深さ、意外に!?

北アルプスも一個一個が大きい山もあるんだなと発見することが出来ました。

それと雲ノ平・高天ヶ原・夢ノ平、いいところでした。

また、忘れた頃に行ってみたいですね。もちろん雲ノ平CP場に泊まりたいですし、

今回飲めなかった三俣山荘のサイフォン式コーヒーも次こそは飲んでみたいですね。

北アルプスが一段と好きになっちゃった、そんな山旅でした。


笛吹川 釜ヶ沢

2010-08-18 20:53:38 | 沢登り
17・18日で笛吹川支流の釜ヶ沢へ行ってきました

メンバは”山の会”のTさん、Iさん、僕の三人

一日目はまず県庁を早朝3時出発、岐阜各務原ICから甲府昭和ICまで高速

それから下道で小一時間ほど、7時頃に西沢渓谷駐車場へ到着

朝飯後、準備を整えたら上の道に這い上がってゲートを越えて暫く林道歩き


右手に人気がなさそうな家屋を過ぎると登山道

二俣吊橋を渡って東沢を左に見て進み堰堤を越えた辺りから入渓です

(やっぱ吊橋は好きじゃないなぁ)


(吊橋上から 手前が東沢堰堤 奥にそびえるのが鶏冠山)

”山の神”という場所までは巻き道を行きます

ちょっとここで道迷いという名のアクシデントがありました

巻き道だと思って登ったところが違っていた

進むにつれ足元は悪くなるわ掴むものは信用できないわで、もうイヤッって感じ

すぐに引き返しましたが…

引き返して降りてくるのも一苦労でした

他2名は楽しんでいる感じがしたのでひょっとしたら僕を試したのでは?と思いました

気を取り直してしばらく進みますと左岸に正規ルート(巻き道)

道幅も意外と広く鎖やワイヤーが取り付けられており安全安心ルート


山の神まで濡らさずに辿りつくことができました(冷や冷やなところが2か所ほどありましたが)


ここまで完全遡行で突破する方も居るようですが…僕だったら体力持たないだろうな

山の神から先はわりかし広い沢を進みます


(高くそびえる鶏冠山が見える)

途中東沢に刺す乙女滝やら名前があるか分からない綺麗なナメを見ることができます

(乙女滝)


(右岸に刺さるナメ沢)


(左岸に刺さるナメ沢)

魚止ノ滝手前で東沢から分かれて釜ノ沢へ入っていきます

魚止ノ滝は右岸のツルツルな岩場をお助け紐を使って巻き巻き

(魚止ノ滝)


(魚止ノ滝 上から)

魚止ノ滝を越えると釜ノ沢の見所、ナメの連続です

まずは千畳のナメ、緩やかなナメの上を水が滑っていきます





(ローアングルで)

野猿滝、ここは右手を巻いていきます

(なにゆえ野猿!?)

両門の滝、左が左俣で右が釜ノ沢、たまらんです

(ナメのオーケストラという言葉が思い浮かびました)

釜ノ沢を進んでいくので右手を巻いていきます

迷い沢を過ぎるとナメも終わり

(迷っちゃう~ 正解はピンクテープの方へ)

大きな白い石がゴーロゴロな場所に出て、今夜の宿泊地となりそうな場所を探します

3人分のツェルトがなんとか張れて水場になる枝沢も近くにある適地を見つけます

ツェルトを張ったら、流木を集めて焚火

(左がTさん、真ん中が僕、右がIさんです Iさんは綺麗に張れてます流石)

真夏ですがやっぱ火はいいものです

(火を熾したのもIさん 流石)

ケイちゃん野菜炒めをつつきながら

枝沢で冷やしたビールを飲み、Tさんに貰ったウイスキーを飲んだら気分はもうサイコーです

山の話をしながら焚火を突く…ああ、僕って火遊び好きだな

夕食を食べ終わったころ空からポツポツっときました

ちゃちゃっと片づけてツェルトの中に避難

シュラフの中に入ってボーっとしていたらいつの間にか眠りの中へ

二日目、両サイドから音がして起きる 4時だった

起きてみてまずびっくりしたのが、ツェルトの内側がおもいっきり結露していたこと

結露の滴が落ちたのかシュラフは少し濡れていた

両サイドのお二人さんは結露なんて全くなしだそうだが…これは発汗量の違いだろうか?

ベンチレータがしっかり開いていなかったのも原因の一つかもしれない

少しずつ明るくなっていくがヘッドライトが無いと行動しづらい中で朝飯

食い終わった頃にはヘッドライトも必要ない明るさになって撤収に取り掛かる

5時40分に出発、最初は水無区間だったがやがて水が現れる


進むにつれ斜度がキツクなっていく

(どんどん急になっていきます)


(ポンプ小屋手前でいったん緩やかになりますが)


(最後はガレガレなところと尾根道をちょこっと)

最後は甲武信小屋のポンプ小屋のところに詰めて沢登り終了

(ポンプ小屋で終点 流れ出ている水がウマい)

ポンプ小屋から伸びている道を登る

登山道へ出たらザックをデポして空身で甲武信ヶ岳頂へ


頂上からは富士山、多分あれが八ヶ岳では?南アルプスでは?という山が見えた




ここら辺の山の知識は全くないのでどれがどの山なのか全く分からなかった

下山に取り掛かったころ雲がモクモクっと湧き上がってきた

富士山も見えなくなってしまって、ちょうどいい時に登頂したなという感じだ

ザックをデポした場所で一息入れてから下山に取り掛かかることにする

甲武信小屋の前のナナカマドの木には短冊が

(甲武信小屋)


(小屋前のナナカマドには短冊がいっぱい)

8月16日は旧暦の七夕だそうで、ご自由にどうぞと書かれていたので僕も一筆

(なんて書いたか?秘密!!)

願いがかなうといいな(というかこの日は旧暦七夕の2日後の18日でした(汗))

下りは戸渡尾根を下って1869m地点から鶏冠谷へ下降して谷を下る予定であったが

天気があやしいし、疲れたし、臭いし、温泉入りたいし…ということで

鶏冠谷へは下りず登山道を下ることに、これが結果的には良かったことを後々思い知る

1869m地点からは近丸新道の方へ降りる


最初は急な下りであったが、道が九十九折りになったころから緩やかになり足への負担も和らいだ

ヌク沢に降りたところで簡単な昼休憩をとる


沢を渡って

(増水したら流されてしまいそうな橋)

左岸のトラバース路を下っていく

道にはところどころ軌道が埋まっていた


昔、森林鉄道でも通っていたのかな?

ヌク沢の左岸トラバース路に取り付いてから30分ほどで近丸新道登山口に降り立った


それから暑ーい暑ーいといいながら駐車場まで戻る

帰りに近くの温泉旅館”白龍閣”に寄って汗を流す

今回はちゃんと着替えも用意したので臭くて濡れた服やズボンに手足を通さなくてよい

風呂上りにまったりしてから玄関に向かう

ここで”ん?”と思った なんだか外から変な音がするのである

玄関から外を見ると大粒の雨

山から駐車場へ降りてきたときふと山の方へ眼をやったら

何ともあやしい雲が山を覆っていたがその結果がこれだったようである

甲武信ヶ岳からは登山道を下ってきたからよかったが

もし1869m地点から鶏冠谷へ下降していたら2・3時間は余計にかかるので

下る途中でずぶ濡れである

なんとか車に乗り込み岐路に付く

Tさんから桃を買って帰りたいとの要望があったので道の駅へ寄る

値段はピンからキリまで

相場がわからないのでキズものだけどお得なものを4つほど買った

次の日剥いて食べたが、獲れたてだけあってみずみずしくて芳香で甘かった

良い買い物をした

今回は車を出したのは僕なんですが

保険の関係上、往復とも僕の運転

さすがに4・5時間の運転はキツかった

帰りは恵那山トンネル~恵那峡SAあたりまでが一番ヤバかったですね

自動車保険の家族限定外してもそれ程変わらないそうなので検討してみたいです

今回の釜ヶ沢はナメの美しい渓でした

釣り人の端くれとしてロッドを持ってこなかったのは残念でしたが(魚影は確認出来ませんでしたが)

好い沢歩き・泊りだったのではないかと思います

下山後、来年は○○!!とお誘いを受けましたが(難易度は釜ヶ沢にが生えた程度とのことですが…)

またそん時はよろしくです( ̄ー ̄)ノシ

ただそのが”産毛”なのか”剛毛・くせ毛”なのかは解りませんが(笑)

南アルプス縦走 8日目

2010-08-04 23:37:31 | 山歩き…アルプスの山
8月4日(水) 縦走中一番の晴れのち霧一時雨

熊ノ平小屋3:00(起床)/5:10…農鳥岳分岐5:41…三峰岳6:29…間ノ岳7:20~7:43…

(休憩)8:09~8:19…中白根山8:39…北岳山荘9:01~9:11…北岳10:23~10:33…

北岳肩の小屋10:57…小太郎山分岐11:26…(休憩)11:52~12:05…二股分岐12:33…

広河原山荘12:55…広河原インフォメーションセンター(バス停)13:59

広河原バス停15:00=山梨交通バス=JR甲府駅=中央線特急・東海道線=自宅22:00頃

八日目
今日は熊ノ平から北岳肩の小屋の予定でしたが、広河原まで足をのばします。

天気の方は朝から晴れ渡っています。

そのため放射冷却が起こったのか朝方はとても冷えました。

雨に濡れず、乾いたテントを片づけるなんて縦走中初めてです。

乾いたテントを片づけることがこんなにも嬉しいなんて…。

(汚れてますが、濡れていません。)

パッキング後、熊ノ平から見える西農鳥岳を撮りながら時間をつぶします。

(西農鳥だと思うんですが。)

個人的な勝手ですが、隣のテントの光岳まで縦走する方を待ってから一緒に出発することにしました。

出発時に“またどこかで会いましょう”と言って別れました。

熊ノ平からまずは三国平へ、樹林帯の急登を登ります。

(まずは三国平へ向かって。)

今日本当は塩見岳まで行く予定だったけど家族の不幸で両俣に下り岐路に就く方と途中から一緒です。

最初はお先どうぞなんて言われていましたが、写真撮りながら歩いていたら

追い越し追い抜かれたりと…結局、一定間隔をあけて一緒に歩くような形に落ち着きました。

三国平からの景色はもう素晴らしかったです。

(農鳥への分岐)

荒川三山から今まで歩いてきた稜線、もうちょっと上がれば後ろの赤石岳も見えましたが、

西農鳥の北斜面から顔をのぞかせる富士山、北には仙丈、甲斐駒、北岳、中央アルプス、北アルプスの槍の穂先まで見えました。

(間ノ岳と西農鳥のコルから富士山。これが三国平から撮ったかどうかはちょっと自信ないです。)


(あっぷで。)

そして目の前にはこれから行く三峰岳、間ノ岳。

三国平からは農鳥小屋へのトラバース路と道を分けます。

三峰岳へは最初は普通に歩いて行く感じでしたが、途中から岩稜の、

北アルプスみたいなといったらいいのでしょうか、足だけでも行けるけどゆっくり、

慎重に足を運ばなければならないそんな感じになります。

もちろん三点支持も必要なところがあって、三峰岳頭頂部はお寺の鐘のような形をしています。

(お寺の鐘は言い過ぎかな?)

両股に今日下りられる方は、前日か前々日、

ここを逆ルートで悪天候のなか歩いたのだとか…僕だったらきっと半泣き状態です。

三峰岳は剣岳と一緒2999m、ここで一息入れようかなと思ってたんですが、


両股まで行かれる方、先を急ぐとのことでしたので僕も着いていきます。

こういう道は殆どやったことがないので見えるところを歩いている人がいると安心なんです。

けっしてストーカーではありません。

でもその方も三峰岳頭頂部から下りてすぐの分岐で、仙丈へつづく尾根道へ曲がって行かれました。

ということでこの先はまた一人です。

三峰岳から間ノ岳までも同じような感じの道です。

景色が素晴らしすぎて途中何回か止まって眺めます。晴れってサイコー。

(仙丈、甲斐駒、北岳が見えます。)


(遠くに乗鞍に穂高連峰、槍が見えます)

三峰岳から1時間弱で間ノ岳に到着です。

目の前にある光景に感動しました。雲海から突き抜けた富士山。

(間ノ岳から見る富士山。)


(中央奥に荒川三山、やや手前右手に塩見岳。)


(中央アルプスの向こうに御岳山、わかるかなぁ~?)

なんともまあ素晴らしい。いつまでも見ていたい…そんな気分にさせてくれました。

今まで試練か何かみたいな縦走でしたが、

最後にはそのご褒美というかこういう素晴らしいものをみることが出来てホント良かったです。

最後まで悪天候だったら…考えないことにします。

北の方へ眼をやると南アルプス最高峰の北岳がそびえています。

その後ろの甲斐駒は白い兜をかぶって主人である北岳を守っているという感じでしょうか。

間ノ岳から中白根を通って屋根で布団干しをやっている北岳山荘に降り立ちます。

(空の青が濃い。)

ますます大きくなっていく北岳、頭頂部の近くなんてすごいですね、どうやって登って行くのでしょうか。

北岳山荘でオロナミンCとあんぱんを買って小腹を満たします。

いよいよ、今縦走最後の山にして南アルプスの雄である北岳に登ります。

(北岳山荘付近から北岳望む。)

手前のこんもりと盛り上がったところまではなんとか普通に行けます。

そこから先は梯子と鎖場の連続、道幅に余裕はありますが左の崖は見ない方がいいです。

(梯子(というか急な階段)は一か所だけでした。)

といいながらチラッと…おお、凄い高度感。

(あともうちょっとのところで振り返ってみました。凄い高度感だ。)

最後の方でちょこっと三点支持が必要なところがありましてちょっと危険かな?

と思いましたがなんとかクリア、最後はちょこちょこっと歩いて登頂です。

頂上ではやけに若い方たちが騒いでました。

(以外と広い?山頂)

大学かなにかのサークルかな?でも山岳部やワンゲルって感じではなかったですね。

その中の一人に撮りましょうか?と言われて思わずお願いしますと。

ここを目指して歩いてきたわけですから、ここに来たことが一番うれしいわけで…

目の前には仙丈、この後頭が雲で隠れてしまいました。


北岳の東側からも雲が湧き上がって頭の上で雲が舞ってます。

もう下り坂に入っているような気がします。

10分ほど休憩したら北岳肩の小屋の方へ下りて行きます。

(青い屋根が肩の小屋、山頂からひとつ小ピークを巻くと見えます。)


(北岳山頂を振り返って。あー僕はあそこに立ったんだな…って思いです。)

あとはもう1500mほど下りるだけ、広河原から登ってこられる方は肩の小屋か、

北岳越えて北岳山荘に泊まるのでしょうけど朝早くからこの1500mを登ってきたのですね、凄い。

本当なら泊るはずだった肩の小屋から北岳の頭を見ますと、

(水は雨水をろ過して使ってるそうなので貴重品です。)

もう南側から湧き起こった雲に隠れようとしています。

北岳肩の小屋からは小太郎山尾根分岐から右俣コース、二俣からは大樺沢を下っていきます。

今年は雪が多かったせいか残雪があります。

(熊ノ平で会った柿ピーとアンパンのおじさんはノーアイゼンで登ったそうです…。)

この時期にこれだけ多くの雪が残っているのはそうそうないそうです。

結局、持ってきたアイゼンは“赤石~小赤石”でも“大樺沢”でも必要ありませんでした。

(二俣からは大樺沢に沿って下るだけ。)

重い重いお守りとなってしまいました。

大樺沢は途中で崩落している箇所があります。

一度2000m付近で橋を渡って右岸へ、

対岸を見ると斜面が大きく崩落して登山道なんてあったのかと思わせるほどです。

1770m付近でもう一度橋を渡って左岸へ、

あとは小沢を渡る小さな橋はありましたが大樺沢の左岸を下って行くだけです。

左手から白根尾池からの道と合わせましてちょいちょいと頑張って広河原山荘に出ました。

(広河原山荘です。あー生ビール飲みてー。)

畑薙大吊橋に比べたら安心快適な吊橋を渡りまして広河原バス停へ、

(広河原橋、吊橋なので揺れますが安心快適に渡れました。)

隣にはまだ出来てからそれほど経ってないであろう広河原インフォメーションセンターがあります。

(ここ(広河原山荘含め)の電話は衛星なので5秒¥10くらいだそうです。)

一階に給水施設やトイレ、二階にちょっとした売店と休憩所があります。

トイレを済ましアイスを買ってからバス停へ、甲府駅行きは15時ですので1時間程あります。

北岳の方を見ましたらかなり低い雲が掛かっていて上の方は全く見えません。

(雲が垂れこめていてなんにも見えませんねー)

とてもいい時間帯に登って下りてこられたということですね。よかったよかった。

40分ほどしたら山梨交通の路線バスタイプのバスが4・5台ほどやってきました。

(バス停です。畑薙の方より明らかに本数多いです。甲府駅までは¥2000でした。)

ということは荷物は足元ですか…。

15時になり出発です。広河原から甲府駅までも途中くねくね山岳道路を通ります。

畑薙第一ダムへのバスへの教訓、一番前の席を陣取りました。

ドア側なので前がよく見えます。これで帰りも酔いに苦しめられるということはなさそうです。

2時間程揺さぶられて甲府駅に到着です。まず思ったのが、暑い!!

駅の窓口へ行って今日中に帰れるか確認です。

無理そうであれば駅近くのビジネスホテルにでも泊まることにします。

結果は、4時間半ほど掛かりますが、甲府から塩尻までと、塩尻から名古屋までが特急、

名古屋からは快速で30分ほどで自宅最寄り駅へ、22時には帰宅できそうです。

発車までまだ30分もあるので自宅と緊急連絡先に下山報告。

お弁当を買って、特急に乗りこみました。


電車の窓から見える南アルプス方面はいや~な雲に覆われてますね、

下界はこれ程晴れているのに。

車窓から景色を眺めつつ弁当を食います。

弁当は駅デパート内のカツ屋のカツ弁当、

カツは百間洞の勝ち、ごはんは弁当の勝ちでした。

甲府駅を出発して4時間半後に無事に帰宅。

足を挫いたり、手を擦り剥いたりと小さな怪我はありましたが

他には特に大きなけがもなく無事下山が出来ました。

今回の長期縦走、天気にはあまり恵まれませんでしたが、

充実した山登りが出来ました。それと得るものもたくさんあったと思います。

改善するとこはまだまだありますので、

これからの登山(特にテント泊縦走)に活かしていきたいですね。

まずは8日間頑張った自分にお疲れ様、

家族や山の仲間、釣り仲間心配かけた方にありがとうございます。

そうそう、南アルプスにもありがとうを言わないとね。


南アルプス縦走 7日目

2010-08-04 23:32:41 | 山歩き…アルプスの山
8月3日(火) 雨のち霧一時晴れもしくは雨

三伏峠小屋4:00(起床)/4:50…三伏山5:02…本谷山5:40…塩見小屋7:04~7:23…

塩見岳西峰8:24…塩見岳東峰8:27…蝙蝠岳尾根分岐8:51…安倍荒倉山12:09…

熊ノ平小屋12:33(テント泊)

≪七日目≫
今日は三伏峠から熊ノ平までです。

登山地図での合計CTは縦走中で一番長いです。

とりあえず2時に起きてみましたがかなり降ってますね。

様子見でもうちょっと待って(寝て)見ることにしました。

4時前に起きます。降りは弱くなってきましたが霧がかかってます。

小屋へ行って小屋番さんにちょっと相談。

最新の天気予報は午後まで回復するとのことですが心配です。

山の天気はわからないし無理はしない方がいいよと言われます。

小屋を出てちょっと悩みます。小屋から出てきた人に今日はどちらまで?

と聞いてみましたら熊ノ平と返答。僕と同じ。なんか行く気が湧きました。

テントに戻って朝食を済ませて急いで撤収。なんとか5時前に出発です。

雨の方はもうほとんど止んでる状態でしたね。あとは霧だけ。

三伏峠からは三伏山と本谷山を越えますと、後は下らず塩見岳まで上り調子です。

道はわかりやすいですが道上に池やら沼が出来上がっています。


道の両側から木の枝がせせり出ていて雨具に当たるので

葉っぱに付いた露までもらってびしょびしょです。

本谷山から下りまして最低部から左山を見ながら最少はトラバース気味に登っていきます。

塩見小屋からでしょうか個人で、ペアで、団体で人が下りてきます。

雨具を着てらっしゃらない人がいましたので、

木の枝が飛び出ていて葉っぱに付いた露で濡れますよとだけ教えておきます。

枯れ沢を渡って斜面に取り付き登っていくと稜線に出ました。

塩見新道分岐まで来たら塩見小屋まではあと15・20分です。

お客さんが出て行ってもぬけの殻となった塩見小屋に到着しました。


小屋番さんは忙しそうに掃除中でしたので、悪いかなと思いながらも

ホットコーヒーとフルーツゼリーを頼みます。最後に小屋番さんにお礼を言って塩見岳へ向かいます。

(フルーツinゼリー スプーンが奥の方だったのでナイフで食いました。)


(ほっとするね。)

途中で、可愛い女の子の絵が描かれた看板に塩見岳まであと1時間とありました。

(塩見小屋⇔看板20往復イコール看板⇒塩見岳片道ですね)

足だけで登れるとこもありましたが、両手も使わなければ登れない箇所が多いような気がしました。

岩に○やら矢印が描かれているのでよく注意すれば迷うことはない感じです。

(写真で見るとかなり急。)

あと、落石注意です。看板にもありましたが。

塩見小屋近くの看板通り1時間ほどで塩見岳(西峰)、そこからさらに5分ほどで塩見岳(東峰)です。

僕が登った時にはどちらの頂上にも誰もいませんでしたし、雲の中で何も見えませんでした。

登頂の証拠写真を撮ったら休む間もなく先に進むこととします。

山頂からの下りで2人とすれ違いました。あともうちょっとですよと声をかけます。

人に会えたことで僕も元気が出ます。

ちょっと登り返して蝙蝠岳と尾根を分けます。

ここでCT1時間半ほど早いことに気付きます。今日は長い長いCTを歩く予定でしたのでちょっと嬉しいです。

ここからあと4時間半ほどで熊ノ平です。

それ程標高を稼ぐところも落とすところもないですが、ただだらだらと長い距離を歩く感じです。

(雪投沢源頭あたりだと思います。)


(お花畑です。)


(廃墟の小屋のようです。幕営禁止のはずですが…。)

名のついたピークは北荒川岳・新蛇抜山・安倍荒倉岳で、

北荒川岳はピークの東を巻いてまして北荒川への頂への道はわかりませんでした。

新蛇抜山はそれらしき山はありましたがピーク上に特に何もなかったので確認できず、

(他登山HPの写真と見比べると北荒川岳のようです。)


(どこでしょう?)


(↑のあたりから、農鳥尾根の方見まして滝が流れてました。滝の沢かな?)

安倍荒倉岳は稜線をやや東側に巻いている縦走路から”←一分 安倍荒倉岳”と書かれた看板を頼りに登るとすぐ着きます。

西側が若干開けてますが雲の中で視界なし。

暫く左山で進みましたが段々と標高を落としていき、

発電機と人の声が聞こえてきたなーと思っていたら熊ノ平小屋の屋根が見えてきまして、熊ノ平に到着です。


CT9:50のはずでしたが5時前に出て12時半に付きましたので休憩抜いたら実質CT7:00くらいでした。

他は休憩入れて登山地図ととんとんか区間によってはちょっとオーバーでしたが

CT大幅に切るの意外や意外、力が付いたということでしょうか、それともザックが軽くなってきたからでしょうか。

ふと空を見上げます。晴れ間が出ています。ということは天気予報は当たったのかな??

小屋の前のテラスでは手すりにシュラフやらテントやらをかけて干してる人がいます。

僕も受付を済ませたらテントを張ってその上でシュラフや雨具を載せて干しました。

昼を過ぎてから僕のテントの隣にもう一張り、ルックスのいい感じの男性、

話を聞いたら僕よりちょっと若いくらいで、鳳凰三山から縦走しているのだとか。

僕とは反対方向で最後は茶臼にテント張って光岳を往復して畑薙第一ダムの方へ下山するようです。

僕よりもずっと登山歴は長いようです。

北アや八ツなどあちこち行ってるようで身体の方も出来ているような感じですのできっといけるでしょう。

タイムリミットはあと4日と言ってましたが…僕じゃ無理だなぁきっと。

もう一人、ちょっと離れた所にテント張ったおじさんですが、

食糧が自分で配合したという柿ピーとあんぱんという方です。

他にも色々研究なさってるようで話を聞いていて面白いなと思いました。

彼は、次の日熊ノ平をベースにして塩見を往復すると言ってましたね。

僕は次の日は、北岳肩の小屋まで行って、その翌日に広河原へ下山、

岐路に付くという計画でいましたが、どうやら久々に天気良さそうなので

無理がなければ一気に広河原まで下りることに決めました。

一応、熊ノ平から広河原へのCTは9:30で三伏峠から熊ノ平までの

9:50をやや下回っているので行けるであろうという判断です。

明日は一応最後の頑張りなので缶ビールは明日までお預けとしました。

広河原に下りたら飲むぞー。

6時くらいにシュラフへ潜って、2時間くらい経ってからトイレに行きたくなってテントから出ました。

ふと空を見上げると、そこには満天の星空。天の川もはっきり見えます。

これ程のものは一か月前の白山・南竜以来ですね。

というかこれ程のものはそれなりに山に入らないと見れませんけどね。

トイレから戻ったら、テントから一眼レフと三脚を取り出して再び外へ出ます。

一週間担ぐだけ担いで使い道のなかった三脚、やっとこさ出番です。

ただの重りじゃなかった…。

北の方角で1時間程でしたが流れ星も頻繁に流れました。


フリースを着て星空観察会です。星座の名前は相変わらずカシオペアと北斗七星とオリオンくらいしか知りません。

でも眺めでいるだけでもサイコーな気分にさせてくれます。

(南の空から延びる天の川です。)


(これは飛行機ですね。)

ここまで山の眺めはあんまり良くなかったけど、

百間洞のトンカツと今日この時の星空は裏切らなかった…そんな感じですかね。

でも明日は晴れて山の素晴らしい眺めを堪能させてほしいものです。

フリースを着ていても冷えますので小一時間ほどでテントへ戻ります。