山名:赤岳・横岳・硫黄岳
山行目的:残雪期の南八ヶ岳を楽しむ。
山行日:2012年5月4日(金)~5月5日(土)
天気:1日目晴れのち雨 2日目晴れ(朝のうち風強し)
山行者:単独です。
CT:
1日目 自宅5:05=岐阜各務原IC=諏訪南IC=美濃戸口7:57/8:10…
美濃戸山荘8:56…行者小屋10:50(テント泊)
2日目 行者小屋5:32…文三郎尾根分岐6:21(強風のため引き返す)…
晴れ間が見えたので登り返す6:30…文三郎尾根分岐6:42(風は強いまま)…
赤岳7:09…赤岳天望荘7:27…地蔵の頭7:36…三叉峰8:25…横岳8:37…
硫黄岳山荘9:12…硫黄岳9:37~9:54…赤岩の頭10:11…赤岳鉱泉10:53…
行者小屋11:36~12:42…美濃戸山荘14:08…美濃戸口14:47/15:10=自宅21:50
≪1日目≫----------------------------------
今回は美濃戸口までマイカーで乗り入れた。
今までは5~6時間かけて電車とバスで乗り入れしていたが、わずか3時間で到着。
自分で運転しなくちゃならないけど楽だ。
美濃戸山荘から南沢を通って行者小屋へ。
堰堤工事現場付近を過ぎると凍結場所、
往路はアイゼン付けずに慎重に登って行った。
行者小屋付近は積雪あり。
トレース上はしっかり踏み固められているが、
ちょっとでも踏み外すとズボッと行く。
穴の深さを見ると膝丈から股下くらいまで。
僕もやってしまいました。気を付けてはいるんだけどね。
行者小屋に10時半過ぎに到着。手続きを済ませテントを張る。
今回も涸沢同じく整地してあるところがあったのでそのまま使わせてもらう。
テントを張り、中で休憩して空模様を窺っているとどうもあやしい。
この日の天気予報は下り坂とのこと。
これから阿弥陀岳ピストンのつもりだが、準備しているとパラパラっと降ってきた。
山の天気だから早いのか、山々もガスって上の方が見えない。
こりゃ止めだ、今日は行者小屋で行程終了と決め、シュラフに入って昼寝する。
最初パラパラの雨はザーッと、こりゃ止めで正解だったな。
小一時間ほど寝て、外が明るく雨音もしない事に気が付き起きてみる。
外を窺って見ると青空が広がっているではないか。
さっきの雨はどうなったの?
30~40Lザックを背負った頂上小屋か天望荘泊まりらしい登山者が次々と上がってく。
どうしようかな…と迷った、だけど天気は下り坂予報だし、もう昼過ぎてるし…。
この好天は長く持たない、そう思ってテントに留まる。
予想大当たり。
晴れてたと思ったら、どこからともなく黒い雲、おまけにゴロゴロと鳴きだしして。
結局昼からは変な天気で、晴れ⇒雷雨⇒また晴れ、みたいな感じでした。
≪二日目≫----------------------------------
この日は前日登れなかった阿弥陀岳も登って赤岳、横岳、硫黄岳と縦走しようと
欲張って3時に起きてみたけど、
ゴーゴーという唸るような音が山上から聞こえてくる。
テントは樹林帯の中だが時折風で揺れる。
この日の予報は朝のうちまで稜線上で20m以上の暴風、
昼頃には風も収まり天気は回復するが前線の影響で午後から下り坂とのこと。
4時出発で阿弥陀岳へ向かおうと思ったが、
危険そうなので2度寝して5時前に起きて5時半出発で
阿弥陀岳パスして文三郎尾根で赤岳へ向かった。
中岳分岐まで来ると凄い風、耐風姿勢で停まっているのが何とか。
これはヤバいと思い引き返すことにする。
10分ほど下ったところで、ガスが取れて山が見えだしてくる。
風もちょっとだけだが収まってきたような気がした。
うーんと悩んで、登り返す。
中岳分岐のところまで来て、やっぱり風が凄いことを思い知る。
どうしようかな…天気は好転する予報だし…と考えて、結局登ることにした。
中岳分岐からチョイチョイは風をもろ受けるが、後面に入ると風がぴたっと止む。
頂への鎖場はアイスバーンであったがアイゼンの刃を利かせて登って行った。
頂に出るとまたあの強風かと思いきや、
先ほどの風よりは気持ち弱く耐風姿勢じゃないと耐えられない程ではない。
パシャっと撮ってもらって、横岳・硫黄岳へ縦走することを決意し進むことにする。
天望荘まで下りたち、振り返ってみると雪煙りなびく赤岳。
ここから見える赤岳はとっても急な壁で、よくこんなところ下りてきたなーと感心する。
再び前を向けば岩峰連なる横岳。
一呼吸してから歩きだした。
横岳は落ちたら死んじゃう難所が幾つかあると聞くが、
雪面のトラバースは意外とあっさりと通過できた。
西面の状態はカチカチで岩は鎧を被り冬そのものだが、
東面は風の影響をあまり受けないのか、雪は融け春のようで、
東面と西面でこれほど差があるのかという感じでなんだか面白かった。
横岳直下のナイフリッジ?はスリルを少し感じる事が出来た。
スリルを感じるのもちょこっとだけで
左手に小同心、大同心が見える辺りまで来ると落ち着いて歩く事が出来た。
硫黄岳山荘まで下り、ケルンが立ち並ぶ天然石畳?の道を進んでいくと
一見平らに見えるけど柵の先は断崖絶壁の爆裂火口だったりする硫黄岳に到着。
多くの登山者でにぎわっていた。
この時が一番天気も眺望もよく、風も穏やか。朝の暴風はなんだったのか。
赤岩の頭辺りまで下ると再び積雪あり、あとは赤岳鉱泉経由で行者小屋まで歩く。
これで赤岳・横岳・硫黄岳を周回したことになる。
簡単な昼食を済ませ下山を開始する。
今回も結局登れなかった阿弥陀岳、なんだか後ろ髪をひかれる思いである。
下りはアイゼンを付けっ放し、氷結地帯は緩んでいたがそのまま進む。
途中でアイゼンを外し沢で洗ってからザックに括りつけておく。
美濃戸口には15時前に無事到着。
帰路は下道(杖突街道経由)で駒ヶ根へ、
どうしてもまた食べたくなったソースカツ丼を食べて再び岐路に着く。
中央道、恵那山トンネル付近で事故があったようで
30kmも渋滞が伸びていると情報をゲットし
結局下道を走り続け7時間も掛けて帰宅した。
最後は重荷を背負って山に登るよりも疲れ果ててしまった。
今年のGWは8日間もありましたが中頃から天気が悪く、
計画通りの山行はできませんでしたが、
結局1泊2日×2で4日も山へ入る事が出来感謝しています。
次の連休は夏までありませんが、
日帰りでも精力的に山へ足を運びたいと思ってます。
山行目的:残雪期の南八ヶ岳を楽しむ。
山行日:2012年5月4日(金)~5月5日(土)
天気:1日目晴れのち雨 2日目晴れ(朝のうち風強し)
山行者:単独です。
CT:
1日目 自宅5:05=岐阜各務原IC=諏訪南IC=美濃戸口7:57/8:10…
美濃戸山荘8:56…行者小屋10:50(テント泊)
2日目 行者小屋5:32…文三郎尾根分岐6:21(強風のため引き返す)…
晴れ間が見えたので登り返す6:30…文三郎尾根分岐6:42(風は強いまま)…
赤岳7:09…赤岳天望荘7:27…地蔵の頭7:36…三叉峰8:25…横岳8:37…
硫黄岳山荘9:12…硫黄岳9:37~9:54…赤岩の頭10:11…赤岳鉱泉10:53…
行者小屋11:36~12:42…美濃戸山荘14:08…美濃戸口14:47/15:10=自宅21:50
≪1日目≫----------------------------------
今回は美濃戸口までマイカーで乗り入れた。
今までは5~6時間かけて電車とバスで乗り入れしていたが、わずか3時間で到着。
自分で運転しなくちゃならないけど楽だ。
美濃戸山荘から南沢を通って行者小屋へ。
堰堤工事現場付近を過ぎると凍結場所、
往路はアイゼン付けずに慎重に登って行った。
行者小屋付近は積雪あり。
トレース上はしっかり踏み固められているが、
ちょっとでも踏み外すとズボッと行く。
穴の深さを見ると膝丈から股下くらいまで。
僕もやってしまいました。気を付けてはいるんだけどね。
行者小屋に10時半過ぎに到着。手続きを済ませテントを張る。
今回も涸沢同じく整地してあるところがあったのでそのまま使わせてもらう。
テントを張り、中で休憩して空模様を窺っているとどうもあやしい。
この日の天気予報は下り坂とのこと。
これから阿弥陀岳ピストンのつもりだが、準備しているとパラパラっと降ってきた。
山の天気だから早いのか、山々もガスって上の方が見えない。
こりゃ止めだ、今日は行者小屋で行程終了と決め、シュラフに入って昼寝する。
最初パラパラの雨はザーッと、こりゃ止めで正解だったな。
小一時間ほど寝て、外が明るく雨音もしない事に気が付き起きてみる。
外を窺って見ると青空が広がっているではないか。
さっきの雨はどうなったの?
30~40Lザックを背負った頂上小屋か天望荘泊まりらしい登山者が次々と上がってく。
どうしようかな…と迷った、だけど天気は下り坂予報だし、もう昼過ぎてるし…。
この好天は長く持たない、そう思ってテントに留まる。
予想大当たり。
晴れてたと思ったら、どこからともなく黒い雲、おまけにゴロゴロと鳴きだしして。
結局昼からは変な天気で、晴れ⇒雷雨⇒また晴れ、みたいな感じでした。
≪二日目≫----------------------------------
この日は前日登れなかった阿弥陀岳も登って赤岳、横岳、硫黄岳と縦走しようと
欲張って3時に起きてみたけど、
ゴーゴーという唸るような音が山上から聞こえてくる。
テントは樹林帯の中だが時折風で揺れる。
この日の予報は朝のうちまで稜線上で20m以上の暴風、
昼頃には風も収まり天気は回復するが前線の影響で午後から下り坂とのこと。
4時出発で阿弥陀岳へ向かおうと思ったが、
危険そうなので2度寝して5時前に起きて5時半出発で
阿弥陀岳パスして文三郎尾根で赤岳へ向かった。
中岳分岐まで来ると凄い風、耐風姿勢で停まっているのが何とか。
これはヤバいと思い引き返すことにする。
10分ほど下ったところで、ガスが取れて山が見えだしてくる。
風もちょっとだけだが収まってきたような気がした。
うーんと悩んで、登り返す。
中岳分岐のところまで来て、やっぱり風が凄いことを思い知る。
どうしようかな…天気は好転する予報だし…と考えて、結局登ることにした。
中岳分岐からチョイチョイは風をもろ受けるが、後面に入ると風がぴたっと止む。
頂への鎖場はアイスバーンであったがアイゼンの刃を利かせて登って行った。
頂に出るとまたあの強風かと思いきや、
先ほどの風よりは気持ち弱く耐風姿勢じゃないと耐えられない程ではない。
パシャっと撮ってもらって、横岳・硫黄岳へ縦走することを決意し進むことにする。
天望荘まで下りたち、振り返ってみると雪煙りなびく赤岳。
ここから見える赤岳はとっても急な壁で、よくこんなところ下りてきたなーと感心する。
再び前を向けば岩峰連なる横岳。
一呼吸してから歩きだした。
横岳は落ちたら死んじゃう難所が幾つかあると聞くが、
雪面のトラバースは意外とあっさりと通過できた。
西面の状態はカチカチで岩は鎧を被り冬そのものだが、
東面は風の影響をあまり受けないのか、雪は融け春のようで、
東面と西面でこれほど差があるのかという感じでなんだか面白かった。
横岳直下のナイフリッジ?はスリルを少し感じる事が出来た。
スリルを感じるのもちょこっとだけで
左手に小同心、大同心が見える辺りまで来ると落ち着いて歩く事が出来た。
硫黄岳山荘まで下り、ケルンが立ち並ぶ天然石畳?の道を進んでいくと
一見平らに見えるけど柵の先は断崖絶壁の爆裂火口だったりする硫黄岳に到着。
多くの登山者でにぎわっていた。
この時が一番天気も眺望もよく、風も穏やか。朝の暴風はなんだったのか。
赤岩の頭辺りまで下ると再び積雪あり、あとは赤岳鉱泉経由で行者小屋まで歩く。
これで赤岳・横岳・硫黄岳を周回したことになる。
簡単な昼食を済ませ下山を開始する。
今回も結局登れなかった阿弥陀岳、なんだか後ろ髪をひかれる思いである。
下りはアイゼンを付けっ放し、氷結地帯は緩んでいたがそのまま進む。
途中でアイゼンを外し沢で洗ってからザックに括りつけておく。
美濃戸口には15時前に無事到着。
帰路は下道(杖突街道経由)で駒ヶ根へ、
どうしてもまた食べたくなったソースカツ丼を食べて再び岐路に着く。
中央道、恵那山トンネル付近で事故があったようで
30kmも渋滞が伸びていると情報をゲットし
結局下道を走り続け7時間も掛けて帰宅した。
最後は重荷を背負って山に登るよりも疲れ果ててしまった。
今年のGWは8日間もありましたが中頃から天気が悪く、
計画通りの山行はできませんでしたが、
結局1泊2日×2で4日も山へ入る事が出来感謝しています。
次の連休は夏までありませんが、
日帰りでも精力的に山へ足を運びたいと思ってます。
折角ここまで来て1山も登らず敗退ってのは辛いですね。
釣りで行ったら遠征した地で入渓せず帰宅といったところでしょうか。