上海料理の老舗「新亜飯店」(シンアハンテン)
最寄り駅は都営大江戸線・浅草線 大門駅。
私達はJR浜松町駅、北口から向かいましたが、大門交差点を越えた左手の道沿い。
食べログ情報によると180席と言うことなのですが、店の入り口が狭い。
中に入れば、空間が広がっているのか?
入店し、2人である旨を伝えると「1階でどうぞ」 とのこと。
細長い店内は、180席にはおよそ足らない。
するとあとから来たお客様は「2階にどうぞ」と振り分けている。
実は、当店、客席は上の階にもある一軒家レストラン。
2階以上の階へは表のエレベーターを使うようになっているのだ。
2人掛けのテーブル席を利用。連れ(寝太郎さん)同行のランチ。
アテにしていたお店が定休日ということもあり、急遽「新亜飯店」さんへ。
卓上には、ランチメニュー、醤油、酢、胡椒、爪楊枝、紙ナプキン、割り箸は
スタンドの中にまとめて入っています。着席後にメニューと温かいお茶が出されました。
なお、グランドメニューはランチタイムでもお願いすれば見せていただけます。
寝太郎さんも一緒ということで、飲み物は、生ビール@630、紹興酒1合@630を注文。
小籠包@1,470
当店の小籠包はあまりにも有名。クチコミサイトでもお約束のように登場します。
東京いい店うまい店によると
『 1974年の開店当時から、小籠包と在日中国人むけ裏メニューが評判だった
上海料理店。その頃、小籠包を出す店は東京にはなかった。もはや東京の名物である』
とのこと。
注文を通し、しばらくして待ちまして、お目当ての小籠包(8個)が登場。
一般に見かけるものより、一回り以上は大きめのサイズ。
見るからにタダモノではない風格があります。
セットされている針生姜は粗く切られています。
この針生姜をつまみながら、酢をつけていただくのが当店のスタイル。
黒酢はついてきませんのでお使いの場合は店員さんに声かけしましょう。
もっちりとした皮はやや厚め。
中には、肉餡と旨みが溶け出したスープが包まれています。
まずは、そっと皮に歯を入れて、スープをひと飲み。
豚ミンチにネギ、生姜などを混ぜ、しっかりとした食感を残す肉餡。
素材の旨みがたっぷりですから、このままでいただいても十分に美味しい。
ランチタイム、どのテーブルにも必ず小籠包はでており、お一人で来店されている
常連さんの中には食べきれず持ち帰られている方もいました。
さすが、評判に偽りナシの小籠包。
他とは一線を画する間違いのない美味さでした
さて、当店の魅力は本格的な上海料理が味わえることにあります。
ご主人、2代目の盛承興 氏に予算と材料などを相談すれば、本場でも
もうお目にかかることができない本物の上海料理がいただけるという。
しかし、今回はあまりにも急な来店。このあとに仕事もあるため
あまり時間はありません。
残念ですが、アラカルトを断念し、定食を注文することにしました。
アラカルトは、いいお値段になりますが定食は1,050円とリーズナブル。
まずは、セットのスープとライス。そしてザーサイ。
スープは、ぽってり甘みのあるレトロなコーンスープ。
香腸炒蛋(ソーセージと玉子の炒めもの)@1,050
香腸、ネギ、グリンピース入り。
玉子4個は使ってらっしゃるんじゃないかというボリューム。
塩加減がお上手で、ライスによく合います。
韮菜猪肝(レバーとニラの炒め)@1,050
レバー、ニラ、タケノコ。レバーも臭みを感じさせず、ちょっぴり甘めの味付け。
これもボリュームたっぷりだ。
双方ともに、定食の化調使いがうまい。この使い方がマスターできて
街の中華屋さんから円卓のある「飯店」へと昇格というような・・・。
たいへん失礼を申しました。
昭和を感じさせる安堵感があり、たまにいただくには何ら不足のない、
時折り振り返りたくなる中華定食の味。
近くでしたら普通にランチ利用させていただくと思います。
杏仁豆腐
これはいまひとつ。箸でつかめる細長い杏仁豆腐は寒天で固めた薄っぺらい味。
杏仁などは、うっかり忘れてしまったのでしょう。味がしない。
まあ、セットのオマケですから文句は言えません。
懐かしい味のする定食も良いのですが、当店の真価はやはり上海料理を
いただいてみないことにはわからないと思います。
絶品の小籠包もまたいただきたいですし、再訪の余地あり。
今回の満足度数は分けて記録させていただきますが
小籠包満足度数、★★★★ 積極的に大好き
定食満足度数は、★★★ 日常的なら大満足になります。
新亜飯店 芝大門店
東京都港区芝大門2-3-2
TEL 03-3434-0005
営業時間/ 月~土 11:30~22:00 日・祝 12:00~21:30(L.O)
定休日 無休(正月)