その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋探偵(ゆば)

2013-04-26 12:42:39 | 夢屋探偵

豆乳を加熱して出来る薄い膜が、ゆば(湯葉・湯波・油皮)という。
牛乳や豆乳を熱して、タンパク質や油脂分が熱変性を起こし、薄い膜を作ることを「ラムスデン現象」というのだそうでありますが、『夢屋国王』が子どもの頃は自宅でヤギを飼っておりまして、搾りたてのヤギの乳の雑菌を熱処理するために、毎朝小鍋で煮出していたから、「ラムスデン現象」などという科学用語を知らなくても、牛乳を加熱すると薄い膜が出来るということは知っておりました。このように生活体験から科学現象を体験するということは、とても大切なことだと思うのであります。(インスタントラーメンを煮て体験する…「モル沸点上昇」なんてね^^;)
大人になると理屈が分かってくるから感動もしないのでありますが、子どもの頃は、薄い膜の正体が知りたかったし、兄弟でもいるものなら鍋の中の膜の取り合いになるのであります。(そんなに美味い物ではなかったような気もしますが…)貴重なものを取り合う、分け合うという体験もまた成長の過程では重要な要素だったのでしょうねぇ。
物が豊かになると、チンケな牛乳の薄い膜を取り合ったりすることもなく、小麦粉と重曹と砂糖と卵だけでパンケーキの生地を作り、膨らむ不思議を考えることもなく「ホットケーキミックス」なる生地を溶けばパンケーキは出来上がる。便利なんだけれども、科学する心を必要としなくなるのであります。そうだ!パンケーキを半分に分ける。四分の一に分ける…ならば、三分の一に分けるには…ケンカと妥協と合意…世の中、丸く収めるためには色々な手法があるものです。
あれれ、本日のお題は「ゆば」…一説では、ゆばのシワシワが、バアサンの顔の皺に似ているからなどという俗説もあるようですが…そういえば『ゆばぁば』なる登場人物もいたよなぁ…話がまとまりません。

コメント
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