その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(ふくろう)

2012-02-13 18:25:07 | 夢屋王国

梟(ふくろう)は『不苦労』などと書き換えて、一寸した縁起物として使われることもあるらしい。「気苦労」に「金の苦労」など、しないに越したことはないのですが、この世の中、順風満帆とばかりはいかないのが常であります。幸せだけを追い求めると、何故かしら背後から不幸せが忍び寄って来るものでありまして、「お金も女も追いかけるから逃げて行くのであって、お金や女に追いかけさせるのが一流の男である。」などと嘯いて見せる達観した『夢屋国王』であります^^;
出稼ぎ先では、月曜日から約1ヶ月間『死の営業ロード』が始まるのだから、この日曜日はのんびりと過ごそう…などと心では思うのでありますが、身に染み付いた貧乏性は治らないのでありまして、近所のスーパーでキャベツ一球248円などというポップ文字を見た途端、これは我が家の雪中キャベツを掘り出そうなどと、スコップ片手に夢屋農園の雪を掘り返すのであります。
自宅の東南角から南へ30歩、さらに西へ10歩…気分は既にトレジャーハンターなのでありますが、それもそのはずであります。何たって積雪が130cmもあるのですから^^;

 

植え付けた場所の目印に1m程の棒を立ててあるのですが、積雪で埋もれてしまいました。外の景色から凡その位置を割り出して掘り進みますが「あれまぁ…ここはネギを植えた場所…ということは、キャベツは隣の畝である。」といった具合で、さらに横に1m程掘り進む。やっと掘り当てたキャベツの株は秋に収穫してしまった欠株で、さらに横へ1m…ようやく雪で潰れて、ひしゃげた小さなキャベツを一個発見…あとは順調に大小取り混ぜて6個ほど収穫したのであります。断然、買った方が楽であります。我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』が、名犬ポチのごとく、「ここ掘れ、ワンワン!」とさえ吠えてくれれば、正直じぃさんは大判小判がザックザクの状態なのでありますが、『夢屋国王』には邪な心があるらしく、出てくるのはキャベツのみ、持て余した時間を潰すには格好な遊びであります^^;
『第1次越冬隊員』の次なる遊びは…久し振りに『第2サティアン』で読書でもしよう。金曜日に買い込んだ「楢材」の燃焼実験もしなければならない。読みかけの「北方謙三・楊令伝Ⅵ」とクロッキーブックを持ち込んで、ご自慢の薪ストーブに点火したところまでは良かったのでありますが、乾燥した杉や松の薪炭材と違って火の着きが悪い。折からの西風に煽られて『第2サティアン』は、いわゆるスモークハウス状態になってしまったのであります。これでは『夢屋国王』の燻製が出来上がってしまう…涙目に成りながら根気良く火を回していると、さすがに「楢材」の火持ちは良く、250円程の材料で7時間30分ほど暖を取ることができました。さて、次は「楊令伝」を…何故か読んだ記憶が…読むべきは「楊令伝Ⅶ」でありました!禍福は糾える縄の如し…自宅に戻って取り替える必要も無い…二度読みだって気にしない気にしない^^;


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