世の中は、天皇の生前退位で元号が「令和」になると発表された4月から何だかマスコミもこぞって大騒ぎ。何だか、昨日までは「平成最後の~」という言葉が躍り、今は「令和になって初めての~」で躍り、何だかカウントダウンだとか、道頓堀に飛び込む人まで出て・・・・。
どうも私はその騒ぎに馴染めない。
象徴天皇として誠実に務めていらした平成天皇の尽力に感謝し、新しい令和天皇には前天皇に倣った「国民のための」視点を忘れない天皇であることを望んでいる。でも、それ以上、何が変わることもない。出産でも、結婚でもなく、ご高齢の天皇が退位して若い皇太子に後を託されたということだ。祝賀ムードは、やはり私には不可解だ。
5月1日に何かが新しいくなり、過去に起こったことが消え去った訳でもなく、時も事実も連続している。だから、ここは冷静に次なる5月3日の憲法記念日に向けて、国民として粛々と憲法についてしっかり考える時間にしたいと思う。
そこで、まず憲法について多くの人が関心を持ち、正しく知ることが肝要だと考える。そして、実際に、憲法についてよく知っている専門家の話を聞くのが、まずは1番大切なのではないかと思う。
調べてみたら、我孫子市役所のサイトで、まず核兵器禁止条約のキャンペーンで活躍した川崎哲さん(ICAN国際運営委員)の講演会を見つけた。
それから、5月5日には、松戸で文科省元事務次官・前川喜平さんの講演会があるのを見つけた。
両方とも千葉だ。もっと他の地域でも勿論あるはずと調べると・・・週刊誌「金曜日」のココに、沖縄から北海道まで、いくつかの憲法をめぐる集会情報が掲載されていた。だが、数が少なすぎる! まだまだここにない集会が、あなたの家の近くでみつかるはずなので、是非ネットで「憲法 集会 (自分の地域)」で調べて見てほしい。
因みに、東京では有明・東京臨海防災公園で5月3日11時から「平和といのちと人権を!5.3憲法集会2019」をやるようだ。
それから、実はすでに「必読!憲法改正になる前に、クイズで知識をチェック」で1回書いているのだが、そこで紹介した「憲法クイズ」に、是非ひとりでも多くの方に挑戦してもらい、自分の実力を試してみてほしい。
過信せずにちゃんとチェックして、正しい憲法知識を身につけて、自民党の憲法改正が何を意図しているかについても、しっかり確認をし、正しく認識をしておきましょう!!!!
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付録)ついでにここで、令和騒ぎで平成の時に起きたいろいろなことを忘れないように思い出しておこう。
今の柴山文科大臣は、就任時に質問を受けて「教育勅語は普遍性を持つ」なんて言って、それで解任もされないで今も大臣を続けてることを!明治天皇の時代にできて、戦争の時に使われた「教育勅語」だ。
第2次世界大戦前の日本の道徳教育の根幹となった教育勅語は、戦後に廃止されたはずなのに。なぜ、そんな古い教育勅語を復活させようとする人が、内閣で、しかも文科相なのか?この事実だけでも、恐ろしくなる。あの塚本幼稚園(森友学園の幼稚園)で、教育勅語を幼稚園生に暗唱させていた(動画をココから)。現政権は、教育勅語が大好きなのだ。
「戦後レジームからの脱却」と首相が言っている。「戦後レジーム」って何のこと?
ココの動画を見ると、首相も壇上に並ぶ会合で、長勢甚遠元法務大臣が「国民主権・基本的人権・平和主義をなくさないといけない」と発言しているのに参加者たちの拍手が鳴り響く。戦後レジーム(国民主権・基本的人権・平和主義)から脱却して、現政権は国民を天皇を元首とした誇りある日本の伝統に輝く美しい国に後戻りさせようとしている! 個人を尊重する社会、国民が中心の社会から国を第一に考える国家主義社会へ。
国旗や国歌の尊重・安保法制・自衛隊の海外派遣・軍備強化(トランプに言われるままにイージスアショア、オスプレイの購入)・教育勅語復活・・自分たちに有利な参議院議員の増員を強行採決 (7月の参院選で現実に6増員!!!)、共謀罪や移民法などを十分な審議もせず答弁もしどろもどろなのに強行採決で押し切る。思い出すだけで、呆れるほどの噓とごまかしの数々に、胸が締め付けられる。
日本国民がこれらをすべて知らないか、忘れてしまったのか。この4月の現内閣支持率はまさかの47%。不支持率が35%だったという(NHK調査ココから)。
「他の内閣よりよさそうだから」など、様々な理由で今も現内閣を支持している方が、もしこのブログをここまで読んで下さっていたなら、是非リンクなどもクリックして参考にしながら、今1度、本当に現政権の暴走を止めないでいいのか、真剣に考えてみて下さい。
7月には参議院選挙がある。解散によりダブル選挙になるとの噂もある。「解散はない」と今年1月に明言した首相の言葉は、噓かもしれない。「福島はアンダーコントロール」と、噓をついて五輪を誘致した首相なのだから。
次の選挙は、日本の将来を決定づける大事な選挙となります。後で反省しても取り返しはつきません。そんな愚かな結果だけは、避けて下さい! 第2次大戦の前は今のような普通選挙ではありませんでした。でも、今は18歳以上の国民に選ぶ権利があるのです。正しく、使って下さい。
戦争放棄を謳った憲法下でその遵守を憲法99条で義務付けられた国務大臣からなる内閣が、自衛隊の海外派遣を進め、軍事費を膨れ上がらせて守らないでいる。そんな政権が、憲法改正をいう。憲法を守らない政権に、憲法の改正をあなたは許せますか。憲法記念日を前に、よく考えて下さい。
自分は多数の支持を得ていると強行採決して暴走を続けるのに、沖縄県の住民投票で7割が辺野古基地反対と出した40万人沖縄の人たちの支持は無視する政権。おかし過ぎませんか?自分の都合だけで、考えを勝手に使い分ける政権は信頼できません。