とりあえず、まずは、「弾ける! JAZZ STANDARD 30」から今回は"Softly, As In A Morning Sunrise" を弾きました。
古いスタンダード曲ですが、跳ねる指定がある上に、左手の音の入りが頭に単純に入らずに裏に入ったりの難度の高い編曲でした。それでも、曲のイメージはどうにかつかみ、ココに入るというのは分かりつつ、入らずに悶えて演奏してみました(苦笑)。
先生も、私には無理な注文が多い曲と言うのが理解できて、(まあ、これは無理にこの譜の通りに入れなくても素直に左は弾くのでいいんじゃないですか)ということで、(右も左につられて怪しくなるよりは、左がやけに音が強くなっていたし、単純に・・・)となりました。
ただ、もうこの編曲で慣れてしまって、「右手があっているかが不安なのですが~」と訴えると、先生が左手を入れるので、右手だけを私が弾いてみることに。でも、右手だけも結構大変でした。先生の即興の伴奏に気を取られてしまい、ただでさえテンポが複雑な入りのところで落っこちたり、冷や汗の連続。でも、最後までどうにか辿りつき・・・(まあ、右はそんなに問題ないようなので、左を簡単にしてみて・・・この曲はもういいでしょう)との先生のお言葉で、次はもう別の曲へいくことになりました。
そして、実は今日は先生のオリジナル曲を3曲抱えてきていました。
まずは、39回目のレッスン以来の"Eyes of The Heart"から。実は、数回前にも1回披露したのですが、時間も押していて、弾くだけで終ってしまっていたので、それなりに練習してきました。Aの出だしやBの出だし部分に弾く度に気持ちがリフトアップされるようなパートがあって、いい曲です。クリックすると先生がトリオで弾いた時の動画で見られますよ。
弾いて見ると、怖い先生の沈黙。(よほど酷かった?)「アドリブの所と、テーマの所が全然違った印象でしたよね。アドリブは跳ねていたんだけど、他の所が全然跳ねていなかったですよね」「確かに、アドリブとテーマのリズムに違和感は自分でもあったのですが、テーマは跳ねてないで流れるようなというか、先生も跳ねていないですよね」「いや、そこがね、跳ねているんですよね。ちゃんと4分音符は3連符でカウントして、12に感じて弾いてほしいんですよね。ただ、この曲の難しいのは、そういいながら、8ビートや16ビートに感じさせるところもある。でも、基本の跳ね感は外さないように・・・。微妙につかず離れず」「難し過ぎますね」「難しいんですよ。この曲は」
今のままだと、アドリブだけ突出して跳ねてオカシイみたいです。「それに、もっとゆっくりと弾く」。「つまり、あまりカッチリ弾かずにRubatoのように弾いて聞かせる?」「う~ん、そうですねぇ」。 何だか、先生の曲を歪めて弾く生徒に、困惑気味の先生。かと言って、(この生徒のレベルではこれ以上は無理)という現実もあり・・・。
4分音符を2にカウント、裏音を楽しむ8ビート、4分音符を3にカウントして跳ねるジャズ、4分音符を4にカウントして16ビートで感じる違いを、いくつか先生が弾き分けて下さり、ちょっと分かったような・・・。もう少し頑張るか、どうしよう???次回に弾くか諦めるかも含めて考えることに。
さて、次は前回弾いた "The Missing Link"を、その時「違うんですよね。左手がワンパターンで、(タータタ・・タ・)とか入れているのが耳に変に残るのが困ります」とのことで、ワンパターンにならないように、左をうるさくないようにカットして練習してきました。やや自信のできたところを、成果はいかに。
ところが、またしても、先生は沈黙。
そして、「ワンパターンで、やっぱり(タータタ・・タ・)って特に出だしは気をつけていても、すぐにそれが聞こえてずっと続いてしまっている」とのこと。「でも、左はもうタータタはすっかり卒業してやめたつもりなんですけれど」「でも、聞こえるけれど」「じゃあ、右で入れているのかなぁ」ということになり犯人捜し。
分かりました。左を封印したら、結局右でそれを補ってワンパターンを繰り返していました~(嘆) 「左ほど、右に入れるのはうるさくはならないんだけれど・・・(やはりうるさい)」ということで、先生が再度その部分をアドリブの前まで弾いてみて下さいました。この曲も、結局アドリブ部分は結構いいようで、主要なところをどう弾きなおすのか、理解できたようなできないような。弾いては録音して、確認しながら練習しなくちゃいけないようです。
最後の3曲目、これは元々問題が大きい、”Before You Go"。 練習で何となく分かってきたような気がしてきていたので、ちょっと自信を持って弾いてみました。ところがこれも大問題! 弾き終ると、今度は即座に「大事な左の基本のテーマの音が、最後が違ってますよね」「直っていませんか?!」「直っていませんよ。4分音符を2カウントのしかもスタッカートになっていて、ココが一番この曲で大切なんですよ」「直ってないですか???伸ばしてタータにしているんですが・・・」「押さえているのが感じられないんですよね」
弾き直していると「押さえる」の感覚が少し分かって来て調子よく進むと「アッ、弾いちゃいましたね」との声が。ポルトガル語でブラジル人の友人にLとRの違いの特訓を受けた時の記憶が蘇ってきました。ネイティブの耳に困惑、そして今日はプロの音楽家の耳に誤魔化しの仕様もなく困惑。フ~~ッ。
何だか全敗の予想がのしかかるなか、それでも話題を先の方に持って行って、先を弾かせて頂き、Fのところの音のとり方がどうもメトロノームと合わないところの確認をして頂くと「これも、やはり四分音符を3にカウントしてれば入れるところなんだけれど・・・」 先生に、電子メトロノームに3連符4つでチーンとなる設定ができないと嘆くと、先生のをリズムをとる機械には3連符があるんだけど、とのこと。ヤマハの電子ピアノも8ビート、16ビートはあるけれど、ボサノバ、ルンバ・・・リズムの種類にジャズがないというと、「それはオカシイ!絶対あるはず、シャッフルとか、スウィングとかないですか」「あるかもです」「それですよ」ジャズを知らないことが大ばれ。そうか~スウィングするのかぁ。と言う訳で、お恥ずかしくも、ようやく四分音符を3連符で感じて弾くための大切な「お供」がみつかりました。
さらに進んで行くと、Gの間違いを自分で見つけたところは、「そこは、それでいいですよ。よくなりました」アドリブのI部分も、「ここも跳ねないといけないのに、今の弾き方だと8ビートになっていた。(タ・・タタ・タタ)とか、そういうのは8ビート」とご注意を前回受けて、今度はそうならないように左も右もちゃんと音符の〇だけでなく、リズムもカウントしてしっかり書きなおしていたので、「そこも、問題なくなりましたね」と後は、大問題の主要テーマの3連符の感じ方が重い宿題になりました。
いやいや、連敗のレッスンでした。ちょっと大きな岩にかじりつきすぎているのかも?何か、流行りのボルダリングで手を伸ばしても手を伸ばしても届かない感じになって来ちゃいましたよ。これは、少し難易度を下げて、下からもう一度ゆっくりアタックしていくのが近道かもしれません。また、2週間で考えます。跳ねるって難しい!!!!