今日は結構雲が昼間から青空、雨雲と激しく入り乱れた天気でしたね。でも、だからこそ、きっと見える時も長い夜の中ではあるだろうと思っていました。そうしたら、思ったほどの苦労もなく、月が現れてくれました。
満月です。実はよ~~~く見ると、上側が少しかけ始めているのですが、丸く透き通った美しいお月様が、空にあがりました。
1回、雲からすっかり逃れて綺麗な姿をみせてくれたお月様ですが、雲も決して邪魔な存在ではありません。
薄い雲を纏った月は、女王様のような風情ですね。虹色のうすい瀟洒な服が素敵でした。
さてさて、首相が辞めて、何か日本の社会に変化が生まれるかと思いきや、自民党はすぐさま臨時役員会で、対応を二階俊博幹事長に一任。二階氏は党本部で記者団に「時間の問題もある。十分ゆとりがあれば当然党員投票は考えるべきだが、そこに至るかどうか皆さんのご意見を聞いて判断したい」と述べ、党員投票の省略を早々と示唆。今日9月2日には、8日にもう総裁選を告示し、14日に両院議員総会を開いて投開票を行う日程を正式に決めた。
出馬表明を正式に出した今日以前から、すでに早くも菅官房長官が多くの派閥の支持を受け有力と言われ、園田、石破氏は出馬表明したものの、どの報道もレースは終わったかのような印象になっている。前回の総裁選で唯一対立候補をして立って、党員や地方議員の票を予想以上に獲得した石破氏。そんな石破氏外しの意図が透けてみえるような感じだ。この中央の一部の意見で物事を決めていくやり方は、これまでの政権のやり方で、実に姑息だ。
そう思っていたら、朝日新聞の「天声人語」に、党員らには投票させず、国会議員のみで選挙をすることを批判してコメントが載った。
<票が読めなくなるような政策論争よりも、派閥の頭数で数える方が楽。それが、党重鎮の方々のお考えか。楽々と数えられてしまう議員の皆さんも、よく考えた方がいい>
このブログで、与党として核兵器禁止条約に後ろ向きな対応の公明党に対し、国会議員は右向け右だが、実は公明党の母体である創価学会の立場としては、国際組織である創価学会インターナショナルなどは、このキャンペーンにも参加したほどだった。だから、公明党の地方議員の中には「頭数に楽々数えられるような」議員ばかりではなく、自ら「現政権に核兵器禁止条約を、しっかり進めていくべきだ」という政権宛てに意見書を採択するのに賛同した公明党議員が何人もいた。地方議会の議員の中には、「頭数」で数えらないぞと、自分で判断して行動ができる人がいたのだ。だから、現在全国の26%の地方議会、4分の1以上の地方議会が、政権の政策に反対を訴えた事実を、私は大いに評価している。
そして、振り返って自民党の中央はというと・・・オカシイと思える嘘、誤魔化しに対してどんな人たちが多かったか。批判を聞かずに閣議決定で決める手法にも批判が集まることなく、国会でも右へならへの「頭数」議員ばかりだったことは周知の通りだ。
そんな中で、前回の総裁選で唯一の対立候補・石破氏が今回も総裁選に立つ。しかも、候補3人の中で、石破茂元幹事長だけは、「森友学園」をめぐる決裁文書改竄で財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さんが自殺した背景について再調査する考えを問われ「政権の中にいないので、(調査を)やるとかやらないとかいえる材料がない」と述べつつ、「調査が必要か白紙で検討したい」と語ったそうだ(産経新聞ココから)。強い言葉ではないが、何しろ、自民党中央の中では、唯一「正直・公正」としっかり前回総裁選でキャッチフレーズに使い、ちょっとお笑いだが<総裁選で支援を受ける予定の竹下派参院側から、キャッチフレーズが安倍晋三首相を意識した個人攻撃だとして批判を浴びて>(ココから)取り下げるかと取り沙汰されながら、取り下げなかった人だ。「正直・公正」でないと判断される人間を攻撃もせず守りにいた恥ずかしい人たちが、今も蠢いて政権の延長線上を進む菅氏を押し立てているのだ。
石破さんを決して全面支持できる政治家をは思っておらず、期待しすぎることはできないが、菅氏はというと<安倍政権の基本路線を継承する姿勢を強調。森友、加計学園や「桜を見る会」についても「財務省関係の処分が行われ、検察も捜査を行い、すでに結論が出ている」として、再調査をしない考えを明言。加計問題は「法令にのっとり進められてきた」と主張し、桜を見る会については「国会でさまざまな指摘があり、今年は中止をして、これからのあり方を全面的に見直す(過去についてはほっかむりのまま?)」と語った。政府内で検討されている敵基地攻撃能力の保有に関しては「憲法、専守防衛の範囲内の提言書を与党からいただいている。しっかり協議しながら進めていく」と検討を進める方針>なのだそうだ(東京新聞ココから)。
自民党中央の中に、まだこの長期政権を無批判に延命を希望している人が多数なのに呆れかえった。自民党の自浄能力の欠如! さあ、派閥の下にいる議員たちが、情けなくもただの頭数になりきって 本当に結果が決まってしまうのだろうか?
と言うわけで、国民は、首相が辞めれば問題が解決したと思うと大間違いなのだ。嘘、誤魔化し、国会軽視、数でものを言わせて民主主義や、憲法を核とした法治国家日本の崩壊することに加担してきた議員たちが、まだ無反省に多数を占め、この「安倍政権の継承」を恥もなく宣言する菅官房長官の下に、集まってきているのだ。菅氏自身が、後でちゃんとした書類と分かった文書を、最初は「怪文書」と調べもしなかったように、この酷い政権の中心人物であることをゆめゆめ忘れてはいけない。
マイナンバーを広めるのに、マイナポイント? 企業じゃあるまいし、政策で魅力がないと企業を巻き込んで税金投入して進める政権っておかしくないですか? テレビの宣伝は初回限定、割引、無料、のオンパレードの日本。その無料は、その商品の消費者が払わされているだけで、得しているつもりで結局いらない商品に踊らされていないだろうか。いい商品なら、商品で勝負するのが正道なのに、日本の消費者はなんと馬鹿にされているのかと、そうした宣伝を見る度に私はハラが立っている。それが、政府がそれに相乗りとは、もう呆れて物がいえない。それを無批判に報道するテレビも、どうかしている。
「頭数」になることを拒否して、国民は「お金でない、もっと大事な価値で動いている」ということを、馬鹿な政治家たちに見せてあげようじゃありませんか。 これも宣伝で、<安いから、電気(会社)をかえる?得しちゃってウフフ?>というのがあって私は大嫌いなのだが、自分たちが神話を信じて日本中に広げてしまった原子力発電.。ただでさえ、有害な放射性廃棄物が増え続け、行き詰まりが見えていたのに・・・。危険性を指摘する人々の声に耳を傾けず、福島原発事故で福島の人の大事な故郷もまで奪ってしまった私たち。それが、何がウフフで電気を乗り換えさせるのか!と私は、この宣伝を見ると気持ちが悪くなる。
安全で、誰の土地も海も汚染しない再生可能エネルギーを活用しますと宣言している電気を私は使います! だって、私たちは学んだはずですから。安い電気が、結局安い電気ではなく、危険で、将来に負の遺産を残してしまったことを。あの膨大なタンクの処理方法は、どうなったんですか?福島原発の廃炉は終わってますか?まだなんですよ?
さあ、首相が辞任したら、何か問題が解決しましたか?
私は忘れない。安保法制の強行採決も、福島アンダーコントロールといった首相の嘘も、お友達優遇の森友問題も、その後の言語道断の文書改ざんも、お友達優遇の加計も、国会に自分に都合のよい資料や統計を誤魔化して出したことも、私物化しておいて批判されると証拠隠滅を図った桜を見る会も、国会で証人喚問を要求されても出さなかったこと、お金で選挙を動かすような酷い選挙の存在も、検察人事に手をつっこみ閣議決定で定年延長した黒川氏の顛末を、アベノマスクも。
病気の人を追い落とすようにできない? 責任は、勿論首相にもあります。でも、こんな政治を許してきた自民党全体にもあるのです。追及しきれなかった野党にもある。そんな日本の政治を選んできた国民にもある。お金に踊らされたり、目先のことで、「他の内閣よりよさそうだから」と多数の議席を与えてしまったことで引き起こされた「日本社会の崩壊」にしっかり気づいて、国民一人ひとりが行動する。それなくして、この崩壊は絶対に止りません。
「敵基地攻撃能力が必要?」とんでもない!日本が独立国になるために自衛力を増強?武器を握った手で握手を求める人にあなたは、握手をし、平和な関係を保てますか? 中国の脅威?そういってこっちが自衛力を増強したら、中国は黙っていると思うのですか? いったい、冷戦時代の反省はどこにいってしまったのでしょう? 冷戦の反省で軍縮を進めるのではないのですか?
互いに無意味な武器でお金を使って、どうやって世界が幸せに平和になるのでしょう。そんな神話を私は絶対に信じません。私は、平和を築く人は、助け合う人たちだという当たり前のことに世界が気づけば、平和の実現に近づくことを知っています。武器は人を傷つけることを目的としたもの。武器が人を幸せにすることは絶対ありえません。アフガンの人々のために灌漑を進めた、中村哲医師の生き方に皆、しっかり学びませんか。