世襲ではない叩き上げ首相?といいながら、前政権のあり方を継承した現政権。海外メディアでも菅首相は、日本では「世襲政治家」が多い中、「貧しくはないが裕福でもなかった」農家の息子として、大学の学費を稼ぐためにアルバイトし、築地市場で野菜を運んだ~などと紹介されようだ。だが、だからといって庶民の金銭感覚を持っていると誤解してはいけないようだ。
9月25日の閣議決定で、さっそく故・中曽根元首相の10月17日14時から東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪で営まれる葬儀にあてるため、予備費から約9600万円を計上することを決めたことがわかり、税金から多額の経費をねん出することに疑問の声が多く上がったと、Jcast ニュースのココに書いてあった。内閣府は「過去の先例などを考え、政府が適切に判断した」と説明。「外国から国賓だって来る」などと理解を示す向きもあると書いてあったが、故宮沢喜一氏の葬儀の時は日本武道館で行われ、下のように、7696万円だった。
平成年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)に掲載されていた。ちゃんと誰でも確かめられる。
コロナ流行のため延期されてきたそうだが、この時期に、しかも外国からの来賓?しかも、予算拡大でして盛大にやることに国民の理解は得られるのか?
これまで国葬となった首相は国葬(wikioedia) を見ると、首相経験者全員が国葬になるわけでないこと。さらに、宮沢喜一氏の前の橋本、小渕、鈴木元首相も7000万円台だったようだ。上の文に「葬儀経費の一部を支出」とあるように、自民党との合同葬儀なので、自民党からもお金が出るようで、基本は折半ともあったので、1~2億円の葬儀ということなのだろうか。コロナで経済が萎んで、失業だ、減収だ、倒産だと言っている中で、さっそく「国民のために働く内閣」の菅の声が嘘寒く感じられる。
たぶん、1億円というのは、彼らにはたいした額ではないのだろう。さあ、記憶力テストです。「桜を見る会」のことを思い出してみましょう。いくら予算がかかっていたでしょうか?
記録が保存されていた2014年度から19年度まで予算として計上されている額は同額の1766万円であったが、実際の支出額は14年度から予算額を大幅にオーバーしている約3000万円。そして、来年度当初予算では3倍以上の5700万円を概算要求していた!その理由について菅氏は「テロ対策の強化や混雑緩和のための措置」と説明。「内閣府で実態に合わせた要求を行っている」と述べたという。国民には「消費税の値上げ」で日々の支出に負担を感じさせながら、平気でこんな予算をつけていた渦中にいた人間が「国民のために働く内閣」を突然宣言しても、あなたは信じるだろうか。「福島はアンダーコントロール」と言った前首相の嘘つきの慣習も継承しているので、注意が必要だ!!!!
そんな政権だったから、同じ選挙区から立候補した溝手候補 (岸田派)には1500万円の選挙資金だったのに、安倍/菅氏のイチオシの候補には10倍の1億5000万円の選挙資金を出していた?!しかも、それは党ではなく、大半が国民の税金からでる政党交付金から出ていた!!!ということが明らかになった。
総務省が9月25日公開した2019年分の政党交付金使途等報告書によると、19年7月の参院選を巡る買収事件で公判中の元法相、河井克行衆院議員と妻の案里参院議員がそれぞれ代表を務めた自民党支部には4~6月、党本部から各議員に配られた計500万円のほかに、計1億2000万円の政党交付金が入っていた。支出欄はすべて「不明」と記載。捜査機関が書類を押収したことを理由にし「明らかになった時点で訂正する」との宣誓書を添付している(ココから)。事件では党本部が選挙前、夫妻側に計1億5000万円を入金していた。
私の尊敬していた市川房枝がこれを見たらなんというでしょう。札束を受け取った政治家の名前がココにでていたので、よほど転載しておこうかと思いましたが、余りに呆れるほどリストが長くなるので諦めました。これを数えると、42人 1810万円になるのでしょうか?
「選挙は、出たい人より出したい人を!」 ウグイス嬢も、応援したくてきてくれる訳でないから、陰で違法な積み増し金を払わざるをえない。お金で人の気持ちや応援を買わざるをえない。そこでお金を使うから、当選したら、お金を取り返そうと、議員の座の維持に必死になる。もう、こんな政治止められないモノでしょうか?そのための政党交付金だったのではないですか?お金のある世襲議員や、政治資金で動く政治家ではない、お金にきれいな「国民のために働く政治家」をつくるために「国民の税金」を交付することにしたのではないのですか?
恥ずかしい。こんな政治がいまだはびこっている日本を子どもに胸を張って見せられますか? 嘘をつく、ごまかす。もういい加減にして下さい。
トランプ氏も税金を払っていなかったことをニューヨーク・タイムズ紙に暴露されたようです(ココから)。記者に、いったい「いくら納税していたのか?」と問い詰められて、ごまかして「たくさん払っている」とか言い逃れていましたが、実は納税しているのを米国では慣習にあり、2017年も公表を渋るトランプ氏に対し、一部を公表するとした時問題になったとココに書いてあった。でも、それは直前ではなく2005年と古いモノ。だいたい、見せたくないモノは「見せられない理由」があると言える。財務省の文書も、森友・加計の文書も、桜をみる会の文書も、前夜のホテルの宴会の領収書も然り。
隠しているからと諦めていたら、どんな政治になるか・・・想像できない方は、過去の歴史を学んで下さい! 国でも、企業でも、家族でも、戦争が負け始めていること、会社の利益にまずい事実、不倫などが隠された後に起きたのは敗戦、破滅、破綻など・・・。素晴らしい未来など期待できません。「他の内閣(党)よりよさそうだから」と与党を支持している方は、野党がいなかったら、全部これら「問題があることが、素通りでまかり通っていたのだ!」という事実と怖さを、しっかり頭に刻みつけて置いて下さい。