先日、白井市文化会館の大ホールで新しいCDを2日に亘って録音した先生。今日は珍しく「仕事しすぎて、体調が悪くて・・・」とお疲れの様子。これからさらにソロ・ライブなどが続くのでやや心配です。
とはいえ、レッスン開始。
まずは、「オスカー・ピーターソンのジャズ・ハノン」から。
前回、MINUET3までやったというかやりましたので(?笑)今回は勝手に10ページのEXERCISE No.4とMINUET No.4へ。
といいつつ、何をやっていいやら・・・指示のところに「ブルース形式と内容を知るチャンス。徹底的に練習したあと、学習者はこの左手伴奏に自分で作った即興的なメロディーをのせてみよう」というのが、どう載せていいやらチンプンカンプンなんです。
「先生、ここに書いてある指示って、何をどうするのですか?」
「これは、典型的なブルースの形式なんですよね。12の小節からできていて、これはCが基音になっている曲。
最初はトニック(T)が3つ。最後は、2段目のFのコードがサブドミナントなので、その前に、そのセカンダリー・ドミナントが来ているんです。2段目は、そのF(サブドミナント)が2つあって、トニック(T)に戻る。そして、2段目最後は3段目の2つ目のG7がドミナント(D)に対して、最初のD7が、そのセカンダリードミナントになっていて、さらにそのセカンダリードミナントがA7で2段目の最後に来ている。そして、さっきの3段目の2小節目のドミナントの後は、トニック(T)に戻って、最後もトニックで終わる。これが、ブルースの基本形式なんです」
「でも、ブルースらしく聞こえませんね」
「そうだね、ブルースの基本だけど、これだけではブルースに聞こえない」
「ブルース風に弾くには、どんな弾き方にするんですか?」
「ああ、それはまだここでは要求されてなくて、だんだん後ろの方になると、ブルース風になってくる。ここは、好きな弾き方でOK」
「好きって…例えばこんな」と、自宅で勝手に弾いていた、滅茶苦茶メロディーをつけると、先生が手を叩いてくださいました。
「それでOK。それでOK]
「本当ですか???」ということで、滅茶苦茶に何も気にせず遊んでいいことに。
そして、曲はまずカーペンターズの"Sing" から。
弾き終わると、「あれ、これ初めて弾くんだっけ?何回目だっけ」
「(ドキッ、下手すぎました?) あの、2回目か3回目ですけれど・・・。前回はEの音が落ちているのをしっかり弾くという指示で~」
「アッ、思い出した。それなら、これはもういいんじゃないかな。難しいし」
私の限界を知っている先生の優しいご判断で終了(笑)
次は、前回自信を持って弾いたら、「音割が違う」との予想外の指摘で、やり直してもうまくはまらず暗雲たちこめた「六月の木漏れ日」。美しい曲です。私が弾いてもそれなりに聞こえてしまうのは、和音やメロディーのハーモニーが絶妙だから?それで、気持ちよく弾いてしまっていたら、テーマの音割が正しくなかったということで、16分音符に分解して音を徹底的に叩き込みました。ふと気づけば、この曲のテーマが 16分音符を ・・・・・・・・、*・**・*・・ (*が打つ音)の基本からなっていて、・・・・・・・*、*・**・*・*、と2つ前と後ろに傍線の音を加えたり、・・・・・・・*、*・**・*・・と前だけ加えたりしながら進行していることに気づきました。こうなったら、・・・・・・・・、*・**・*・・の基本はOKがでていたので装飾音の追加の問題。
気づいてからは、意外とすんなり弾けるようになりました。でも、前回の自信を打ち砕かれた経験から、慎重に弾いてみました。
すると、「ずいぶん改善されましたね~。だいたい大丈夫でしたよ。もう1回ここを弾いてみて」
言われたところを、さらに慎重に足でリズムを確認しつつ弾くと「あっ、ちゃんと弾けてる」
「足で拍子をしっかりカウントしてると大丈夫です。うっかりすると外しますが・・・」と伝えると
「そうだね。これもテーマがしっかり弾けるようになったし、いいんじゃないかな」ということで、アドリブのところを、自分なりに弾いたのと、先生の真似をして弾くのと2つ聞いていただいて、この曲も卒業。うれしいっ!
そして、新曲。「もう、弾ける譜があまりないかなぁ~」という先生に、大胆にもまだCDも出ていないライブで先生がお披露目を初めている先生の新曲"A Valentine out of Season"の譜はいかがでしょうとおねだり。
「最初と最後の方はフルに書いてあるし、できそうかな・・・」ということで、5枚と先生の曲では長く変化の多い?譜面が登場。
そして、先生の模範演奏。あそこもここも、ウ~ンいい音と酔ってしまうような曲です。左の低音が響くところ、かわいく高く連なる音。調子の悪いと言っていた先生に6分5秒の素晴らしい演奏をして頂いちゃいました。
この時間が生徒の特権。ピアノを習ってきたからこそのこの贅沢な時間。私にピアノを買って習わせてくれた、今は亡き両親に、心から感謝!
自宅に帰ってさっそく弾いてみると、わ~こんな風に弾いていたんだぁと、指から生まれてくる音たちに感動。ピアノって最高に楽しい!
レッスンを終えて外に出て、私が出てくるのを待ってくれていたお月様に
「お迎えありがとう。先生が調子が悪いんだって・・・これからすごくソロ・ライブまで忙しい先生をどうぞ守って、月パワーを与えて下さい!」と祈りしておきました。
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