峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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成人の祝い

2010年01月09日 | 家族
夕方6時、女房どのが予約を入れておいた佐世保市天満町にある「馨【かおり】」という店で、有紀さんの成人の祝いに4人で食事をとった。

美食家の友人が多いのだろう。女房どのは、雰囲気があって美味しい料理を食べさせてくれる店を見つけてきては家族を連れて行ってくれる。
もっとも、私などからすれば、家で女房どのが作る料理を食べるのが一番のご馳走だと思っているが、くる日もくる日も家族のために料理を作っている女房どのからすれば、時にはいい雰囲気の店で、自分のために作ってくれた料理を食べたくなるのは無理からぬ話ではある。

この店も最近見つけたようだが、すでに絵理子さんとは天使が舞い降りてくる前に、有紀さんとは4日、福岡に戻る前にそれぞれとランチをとったそうだ。くるみさんと私は初めてだった。
実は、この夜、夫婦2人で訪れることにしていた。それがくるみさんの思いもかけぬ帰省からこうなった。

趣のある入り口をくぐると、和服姿の女性のお出迎えをいただき、早速個室に通された。
料理を始め全体的に和風なのだが、個室は畳敷きで見るからに堅牢【けんろう】なテーブルと椅子が置かれてあった。

飲み物を問われ、熱燗【あつかん】をお願いすると、杯をいくつ用意しましょうと言う。女房どのは一滴も酒を飲まないが、成人になったばかりの有紀さんはどうだろうかと聞いたが、要らないとのことだった。絵理子さんもだが、娘たちは家では飲まないし、外に出ても私とは飲まない。

美味しい料理だった。ところが、それより感銘を受けることがあった。
お造りが出された際、においが付くからと、それまで使っていた箸とは別に、もう一膳、箸が用意された。また、おしぼりが3度も交換された。

最後の抹茶もよかった。

会計を済ませ店を出る際には、板場のみなさんのお見送りをいただき、さらに、女将とおぼしき方には、すぐ傍の駐車場に止めてあった車に乗り込み、車を出すまでお見送りをいただいた。

店の方のこまやかな心遣いのおかげもあり、楽しい食事会となった。
食事を終え、席を立つとき女房どのが「1回目が済んだね」と誰に言うことなく語った。
有紀さんの成人を祝す食事会、今度は天使も一緒だろう。
コメント (2)
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