峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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大切なことって

2010年02月24日 | スポーツ
先々週土曜日に開かれた佐々町社会福祉協議会主催の高齢者と子供たちのための囲碁・将棋大会は、110名の参加者でにぎわった。会場は、いつものように和やかな雰囲気に包まれ、皆さんと共に半日を楽しく過ごすことができた。
そんな中、Bクラスで見事に優勝された方から、ブログ、いつも見ていますよと、声をかけていただいた。
思いもかけず温かい気持ちに触れることができ嬉しかった。と同時に、しばらくブログを放っていることが心苦しかった。その際、その日にでも書くようなことをつい言ってしまったが、今日になってしまった。
女房どのからは、ブログが更新されないので、以前のを読み返しておられる方がいらっしゃるという話も聞いている。

人は他者と心が通い合う。当たり前のことだが、ともすれば疑心暗鬼を生じやすい今日の殺伐【さつばつ】とした社会にあって、私たちはそれを見失いかけていまいか。とかく、大切なことは目に見えないように思う。見えないところでも人はつながっている。

バンクーバーで開かれているオリンピックに心をひきつけられている。きょうのフィギュアスケートの浅田真央選手の演技前には、緊張して胸をドキドキさせ、無事に滑り終えた後には1人で手をたたき喜んだ。

ところで、少し前になるが、男子のスノーボードのハーフパイプ競技に心を奪われた。
前回のオリンピック時に比べ競技のレベルが飛躍的に向上しているのが素人目にもはっきりと分かる。中でも圧巻は、優勝したアメリカ代表のショーン・ホワイト選手の演技だった。

決勝の舞台、メダルを手にすることができるか否かは、「ダブルコーク」という大技の成否にかかっているようだった。事実、見事に「ダブルコーク」を決め3位に入ったラゴ選手の得点が42.8点、これは、国母選手が予選2回目に出した42.5点を上回っている。国母選手は、予選で何故か「ダブルコーク」を出さなかった。
結局、国母選手は決勝で「ダブルコーク」を試みたものの、2度とも失敗に終わりメダル圏内から消えた。ただ、国母選手のその他の技には魅了された。かっこよかった。

さて、ホワイト選手だが、彼はライバルたちを尻目に、はるか高みにいた。
決勝の1本目、「ダブルコーク」を鮮やかに決めた彼は、2本目の演技に入る前には、すでに連覇を確かなものにしていた。
そもそも国母選手を始め、今大会で他の選手が必死に取り組んだ「ダブルコーク」はホワイト選手が編み出した技だった。

決勝の2本目、その彼が、このオリンピックのために用意していた技は、だれも挑戦すらできなかった「ダブルマックツイスト」という、中継のアナウンサーが形容できないほどの大技だった。
「スポーツは、不可能と思われることを創造することにある。これからも進化し続けたい」
彼は、常々そう語っているという。

人間って、素晴しい。
コメント (5)
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