弥生も中旬に差し掛かりましたが春まだ浅く、こちらでは午前中に粉雪が舞っていました。
昼前、くるみさんがイギリスへ向けて出発しました。一人旅です。ロンドン空港まで12時間、今もなお機上の人です。
さて、佐々町町内会公民館連絡協議会では先月の8日〜9日にかけて山口県防府市を訪ね、同市の自主防災組織のあれこれについての視察研修を行いました。
その帰りの車中、町の公民館長さんから、月に1度各戸に配布される「公民館だより」の3月号に今回の視察研修を取り上げたいが、ついては一文寄せてほしいとの依頼がありました。それに応え寄稿したものを以下に記します。
「住民主体で自主防災を考える」
佐々町には32の町内会があります。そのすべての町内会にはそれぞれ「公民館長」という役目が置かれています。多くの町内会ではそれを町内会長が兼任していますが、町内会長と公民館長が別というところもあります。
各町内会の公民館長が集まった組織を「佐々町町内会公民館連絡協議会」と言います。この公民館連絡協議会では、各町内会の公民館長たちが主体となり、行政やその他のみなさん方と力を合わせ、私たち住民の暮らしの質を高めるために様々な課題に取り組んでいます。
そんな中、東日本大震災を始めとする近年の自然災害の多発ぶり、またその規模の大きさ、そしてそれに伴う被害の甚大さ見聞きするにつれ、私たちの町・佐々町でも住民が主体となった自主防災を考える必要があるとの総意のもと、一昨年度から先ずは各町内会毎に実効性のある自主防災組織を立ち上げることを重点目標にして取り組んでまいりました。
そのための役員会、そして全体会を何度となく重ね、また機会を見つけては、その先駆的な取り組みを行っている自治会・町内会、また自治体への視察研修を行い、研鑽を積み重ねてきました。
その結果、新年度までにはその組織率を100%にすることができる目処が立つまでに至っています。さらには、避難訓練や防災ウォーキング等を行う町内会も出てきています。
今後も、町内会同士連携して何ができるか。あるいは、行政や消防団等と一体となって何ができるか等々、意見交換を続けていく必要があります。
ただただ行政に頼るだけの在り方ではなく、私たち住民が主体となった町づくりを推し進めたいと私たちは考えています。みなさまのご理解とご協力をお願いします。