長かった今年の梅雨も、どうやら明けたようだ。表に出た時の空気が昨日までのそれと明らかに異なるのを感じる。
一昨日から朝方5時頃に起き出し、庭に出て畑の野菜たちの世話をしている。
そう今年から野菜を少々育てている。
耕さない・農薬を使わない・肥料を施さない・草も抜かないという偶然出会った「自然農」の川口由一さんの著書に影響を受け、その真似事をしている。
ただし、あくまでも真似事であって適当に私流にやっていることだ。基本的には、野菜たちに本来備わっている生命力と大地の力と自然の摂理に委ねているだけの話だ。
テレビを観ているとトマトは「芽かき」が必要などと野菜を育てるための方法が紹介されているのに出くわすことがある。しかし、私はそれらにとらわれない。
こちらに世話をしてほしいことは野菜たち自身が教えてくれる。
早朝、カラスがやってきてトマトの実を食い散らすからネットで囲ってやった。
キュウリがぐんぐん育ちツルを宙に伸ばしているから竹を切ってきて支柱を作ってやった。
トマトが実をつけ、その重さで枝が地面に着きそうになったからやはり竹を切ってきて支えてやった。
1つひとつの実がたとえ小さくとも、収穫量が少なくともそんなことはどうでもいい話だ。種をまき、苗を育てた野菜たちが実を付ける。なんて素晴らしいことだろう。
有難くそれらの野菜をいただく。なんと幸せなことだろう。