夕方、熱海へ向う東海道線から幻のような大きな虹が海に架かっていた。あんな大きな虹を見たのは初めてだ。美しかった。わずか3分くらいの出来事。隣の駅に着くころには虹は雲の中に消えていた。今、交通事故の後遺症の治療を受けているが、「治してあげよう」という気持ちが肉体を通じて伝わってくる。体がどんどん回復してくる。「幸せにしてあげたい」と思う気持ちに私は気付かずにきたように思えた。忙しく働き詰めだった私を別れた夫はなんとか楽にさせたかった、歪んでしまった心をまっすぐにしてあげたかった、そんなことを思っていたと 話した。私は自信がなくて、そんな気持ちを受け取ることなく、頑張り続けた。いつもいつも私は自信がなかったのだろう。自分の頑固さも自信のなさも、肉体が回復することで気がつくとは・・・。日々回復する体に大きな虹がかかり始めたようだ。
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