日の暮れるのが早くなった。買い物に出て、帰りはとっぷりと暮れていることがある。明るいうちの帰宅と違って、暗い部屋に帰るのがさびしくなる。その人のことを思う。いつもあたたかく迎えてくれる人たちがいなくなった部屋に帰るのは、どんなにつらかったことかと。昼間は仕事に追われ思い出すこともないにしても、ドアを開けて秋のひんやりとした空気が立ち込める部屋に入ったとき、「ああ、そうかきみはいないのか」と思うだろう。着替えて一人、台所に立つさびしさをその人はどう耐えたのだろうか。今は、きっと同じような寂しさを耐えた人とともに温かい夕餉を共にしているのだろう。そんな日々で癒されていくのだろう。今日は、子どもの頃、母の作ってくれたようなカレーを煮てみた。甘いカレーだ。そんな香りを楽しみに家路についた秋の夕暮れを思い出した。
goo blog お知らせ
プロフィール
-
- 自己紹介
- 8年前に洗礼を受けて、新しい人生を生きだしました。洗礼名は『聖ルチア』ギリシャ人の医者であったという福音書のルカの女性名です。残りの人生を人に福音を(嬉しい知らせ)を届ける生き方をしたいと思っています
goo blog おすすめ
カレンダー
最新記事
最新コメント
- 匿名/完ぺきに時を読んだ男
- 匿名/完ぺきに時を読んだ男
- 匿名/完ぺきに時を読んだ男
- 匿名/完ぺきに時を読んだ男
- 匿名/完ぺきに時を読んだ男
- 匿名/完ぺきに時を読んだ男
- 青い珊瑚礁/冬の日の恋
- yuzunoki5223/冬の日の恋
- 青い珊瑚礁/冬の日の恋
- yuzunoki5223/冬の日の恋