激しい夕立だった。すべて洗い流す感じだ。午後から久しぶりにまじめに仕事をしていた。気になっていた写真の整理をしたくなった。アルバムにきちんと整理していない。その時間がなかった。
旅行に出ることも少なかったので、習い事の着付けやお茶のおけいこの写真と会社勤めのときの旅行の写真が多い。高校時代は村八分状態のときもあったのに、卒業してすぐの同級会の写真はみなと楽しそうにしている。大学時代はバイト仲間とキャンプなどに行った写真が多い。お勤めするようになると写真は少ない。そんなふうに辿っていくと、どこが大変だったのかわからない。なんでも、一生懸命している姿しかない。
いつも大事にされて、守られていたのだろうな。誰かに愛されて、誰かを愛していた。「あい」は教え子にも習い事のお友達にも、職場の同僚にもいつもいっぱいだった。そして、なによりも家族に。
写真を見ていて悲しい気持ちになったのは、うまく言えないがそんなにも恵まれていたのに、気づかない自分への涙なのだろうか。写真をこんなに丁寧に見たことはなかった。いつもきれいなものも着ていられた。胸がいっぱいになった。
写真を引っ張り出したのは、「若いころの写真を見たい」と言われたからだ。美人だから・・・。(笑い)しあわせをみつけられてよかった。