のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

今年は会えました

2010年10月24日 21時13分05秒 | 日常生活
昨年はまったくつぼみをつけることなく終わった我が家の月下美人さん。
今年は4つもつぼみをつけてくれたため、久々の再会を楽しみました。
1つのつぼみが花を咲かせるのがたった1晩のみ。
奥ゆかしいというか、気難しいというか・・・。

我が家の4つのつぼみのうち、2つは同じ日に花開いてしまったため
再会を果たしたのは3日間でした。
20時半ごろ、花を開き始めた月下美人さんは
21時半ごろ満開を迎え、私たちを楽しませてくれた後
翌朝にははかなくしぼんでおりました。
つぼみが花開くときのかすかな音といい
部屋中に漂う香りといい、たった1晩のみの命にも関わらず
(というよりはたった1晩しか会えないからこそ?)
その艶やかな姿と潔い生き様も含めて存在感があるというか
今年もぜひ会いたい、と思わせてくれる子です。

本当は電気も消して月明かりの下で楽しむと
もっともっと幻想的なんだろうなー。

アメリ/2001年フランス

2010年10月24日 00時10分15秒 | 映画鑑賞
34.アメリ/2001年フランス
■監督:ジャン=ピエール・ジュネ
■脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギヨーム・ローラン
■ナレーター:アンドレ・デュソリエ
■出演
オドレイ・トトゥ(アメリ)、マチュー・カソヴィッツ(ニノ)
ジャメル・ドゥブーズ(リュシアン)、ヨランド・モロー(マドレーヌ)
ドミニク・ピノン(ジョゼフ)イザベル・ナンティ(ジョルジェット)

■ストーリ
アメリが得意なこと。ひとりで過ごすこと。想像力を働かせること。
アメリが好きなこと。クレーム・ブリュレの表面をスプーンで割ること、
パリを散歩しサン・マルタン運河で石を投げ水切りをすること、
この瞬間にパリで何人がオーガズムに達しているか妄想すること。
そして、人を幸せにすること。
アメリは手段を選ばず、いたずらや犯罪すれすれの方法も使い、
周囲の人々を幸せな気分にさせていくが、誰も彼女には関心を持っては
くれない。しかし、そんなアメリも恋をして・・・。

■感想 ☆☆☆
番組改変時期の特番が苦手で苦手で、ひたすら映画を見ていましたが
見ているうちに、久々、映画熱復活。勢いづいて色々と見続けています。
もっとも、映画熱復活、というよりは
そろそろハードディスクの中も整理しなくちゃね~、
撮ってるだけで満足してちゃだめよね~、
と思い始めたことのほうが大きいかも。

そんなこんなでアメリ。
ひたすらにアメリがかわいらしい映画です。
まるで「ローマの休日」の頃のオードリー・ヘップバーンみたい。
ほっそりとした肢体とくるくる動く黒目。色白の肌。
とにかくかわいらしくて、彼女を見ているだけで幸せな気持ちになりました。
また、アメリが無邪気で不器用でとっても困ったちゃんで
繊細で、人とのかかわりにとても臆病で、いつもひとりで
楽しそうに暮らしていて、でもやっぱりひとりが寂しそうで、
なんだか守ってあげたいな、と思わせてくれるとてもキュートな
女性でした。
やってることはとても痛々しいことばかりなのに、
それがぎりぎりのところで「痛々しい」ではなく
「個性的」で「キュート」に見せているあたりが見事。
でも、よくよく考えると、やはり相当に困った人です。

ひねくれものの私は、アメリに共感してしまうこと自体に
若干の痛々しさを覚えてしまうのですが、
(この痛々しさは自分で自分のことを天然と言ってしまう人へ感じる
感情と同じだと思われます。そして、そう思ってしまう私はやはり
相当にひねくれ者だと自覚しています。)
でも、彼女が感じている「ひとりで過ごすこと」の楽しみと
それに相反する「ひとりで過ごし続けることへの焦燥感」、
「誰かに関心を持ってもらいたい」という思いと
「ひとりで過ごしているほうが楽だ」という逃げで、
この辺りにはついうっかりと共感してしまいそうになりました。

ラスト、彼女の笑顔が見られて本当によかった。
彼女がそっと恋人の背中に頬を寄せる場面が大好きです。
その穏やかな表情は彼女が幸せだと感じていることを
何よりも物語っていて、ほっと安心しました。

それにしても、この映画。
ポップでキュートなファンタジーに見えるけれど、
そこかしこにちょっぴり毒が漂っていて、
そういったほろ苦さがいかにもフランス映画だなぁ、と思いました。
そして、美術もいかにもフランスっぽい。
温かみのある色彩感覚に溢れていて、大好きでした。
使われている音楽もすべてどストライクの好みだったなー。
できれば、次は字幕で見てみたいなー。