のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ありがとうと、またね

2012年01月16日 23時03分19秒 | 日常生活
ずっとずっと尊敬していた方が先週末、8年の闘病の末、静かに息を引き取りました。

私が彼女に会ったとき、彼女は既に闘病生活に入っていて
私は、周囲の方々から伝説のように彼女の働きを伺いました。
一番元気だった頃の彼女に私は会えなかったけれど、
彼女を知る人はみんな、すごく楽しそうに嬉しそうに彼女のことを教えてくれました。
私が知っているのは、フル回転で動いていた彼女ではなく、
いつもにこにこと穏やかな笑顔で人に囲まれていた彼女。
8年の闘病中、彼女はいつもいつもいつも人に囲まれていました。
そして、同じように前夜式でも、たくさんの人に囲まれていました。
今まで見たことがないくらいたくさんの人が教会に集い、礼拝堂に入れないでいる人のほうが多い。
そんな賑やかな前夜式でした。

みんながみんな、彼女と出会えたことを喜び、彼女とのつかの間の別れを淋しがっている。
涙と笑顔がたくさんたくさん混じり合った時間を過ごしました。

私も彼女にお別れを告げさせてもらい、
彼女の話をいろんな方々から伺い、
改めて彼女への尊敬の念を新たにした夜でした。

彼女を動かしていたもの。
彼女に与えられていたもの。
それらは、彼女を通して、彼女に出会った人たちに与えられ、
彼女と出会った人を通して、まだまだ広がっていくんだろうな。
そんなことが素直に信じられる夜でした。





と、同時に前夜式や告別式の意義を改めて実感した夜にもなりました。
別れの時間は絶対に必要。
亡くなった方と出会った人たちが故人を懐かしむひと時や、
故人がいなくなったことを淋しがる時間。
そういった時間を通して、私はしばらくの間、故人と会うことがかなわないことを
少しずつ少しずつ受け入れているんだな、と改めて思いました。

私にはまだきちんと受け入れられていないお別れがあって。
こんなにも温かい前夜式に出られた夜は、たまらない気持ちになります。