■プロポーズ大作戦
■2007年春クール フジテレビ月曜21時
■出演:山下智久、長澤まさみ、藤木直人、平岡祐太、濱田岳、榮倉奈々、三上博史
■ストーリ
岩瀬健は意地っ張りで恋に不器用な男。彼の幼馴染、吉田礼は明るく負けん気が強いため、会えば憎まれ口を言い合ってけんかになることもしばしば。しかし、お互いにお互いを理解し、意識し合っている。それなのに二人とも恋愛には奥手で、どうしても幼なじみという関係から抜け出せない。
他の男と結婚することになった礼をあきらめきれずに後悔する健。「やりなおしたい。あの頃に戻れたら・・・。」すると妖精が現れ、健は過去にタイムスリップできることに。彼は過去に行き、礼との人生を変えて、新郎の席に座ることができるのか?
■感想 ☆☆☆☆
あー。好きだったなー、このドラマ。と思い、ついふらふらと録画しちゃいました。
今現在、放送されているドラマにも追いついていないっていうのに!
「半沢直樹」をまだ1話たりとも見れてないですよー!録画たまっちゃってますよー!
と思いつつ、ラスト4話のみ録画して鑑賞。
見終わってから、このドラマがもう6年も前のドラマなのかー・・・とそら恐ろしくなりました。
ついこの間、放送されたばかりのドラマのような気がするんだけど。
登場人物全員、誰も全然、年を取ってないんですけど。
むしろ、今のほうが若返ってるんじゃ・・・と思う人もいるんですけど。
少なくとも主要登場人物は全員、この頃より今のほうが断然、素敵です。
魅力的な年の重ね方をしている人ばかり。
特に長澤まさみちゃんと榮倉奈々ちゃんの女子高生コンビは、今のほうが100倍キラキラ輝いてるな、と思いました。
それにしても甘酸っぱいドラマでした。
恋をしている時の楽しいだけじゃない気持ちが小さなエピソードで積み重ねられていて胸がいっぱいになりました。
好きなのに、好きでいるだけじゃ物足りなくて、不安になってしまう気持ちとか、
想いを伝えたいけれど、やっぱり怖くて伝えられない切ない気持ちとか、
好きな人とわいわい騒いでいる時のすごく楽しい気持ちとか、
好きな人と同じ空間にいて、楽しい時間を共有できて、
こんなに幸せなんだから、この幸せを壊したくないな、と思ってしまう気持ちとか。
どれもこれも共感できるエピソードばかりで、なんだか見ていて泣きたいような、照れくさいような気持ちになりました。
不器用で意地っ張りで不憫な主人公、ケンゾーに思いっきり肩入れしながらの鑑賞です。
ジャニーズの三大挫折顔(と私は思っています。あとふたりは錦戸さんと風間さん。)山下くんがケンゾーを熱演。
あんなに綺麗な顔をしているのに「ちょっと残念」な子がすごく似合っていてさすがだなぁ、と思いました。
好きで好きで好きで諦められない、けど、行動を起こせないへたれっぷりがとっても似合ってました。
どれだけもがいても、何度過去に戻っても、「今」を全然変えられないために、
「もう諦めたほうが楽なんじゃないかな。」と考えて、礼から離れようとした回のケンゾーがとても好きでした。
毎年恒例の初日の出参拝イベントをひとりだけ欠席し、
大晦日のゲームセンターで黙々とストラックアウトをするケンゾー。
礼を好きだと思う気持ちを封印しようとしているのに、
頑張れば頑張るほど、礼とのこれまでの日々が鮮やかに蘇ってくる場面です。
忘れようともがけばもがくほど礼を好きだと思う気持ちに縛られてしまう。
結果、苦しくて苦しくてやっぱり無理に忘れることなんてできないんだ、と気付く回。
諦めようともがくケンゾーも、そんなケンゾーを見守る仲間たちもどちらも切ない回でした。
高校を卒業し、大学ももうすぐ卒業、という時期。
高校時代のように毎日一緒に過ごせるわけではなくて、
「これまで通り」ではない未来に不安になるみんなが愛しかったな。
明るくていつも笑顔のヒロイン、長瀬さんが本当にかわいいのです。
でも、「かわいい」だけではなくて、好きな人の前では全然、素直になれない意地っ張りなところとか、
幼馴染という関係性についつい甘えてしまって、ケンゾーにだけは言いたい放題で過ごしているところとか、
言いたい放題が過ぎてしまって、ついつい好きな人と喧嘩をしてしまうところとか、
好きな人に対してだけ、すごく不器用なエピソードが各話に満載でいじらしいヒロインでした。
そして、藤木さん。
ヒロインを見守る大人の男性。
もっとも大人なのに、計算がまったくなくて、「傷つきたくない」なんていう防衛本能もなくて、
自分の気持ちに素直なところがとても素敵でした。
ケンゾーが「打ち上げ花火を見終えたら」「みんなと離れたところに連れ出してから」
と告白のタイミングを計っている隣で、
ついぽろりと「好きです」とシンプルに想いを伝えてしまったエピソードがとても好きでした。
自分を守ろうとする計算がまったくない彼となら、礼は穏やかな幸せを手に入れられるんだろうな、
と思わせてくれる男性でした。
でも、冷静に考えた時の計算通りに動けないのが「恋」で。
最終回、過去に戻っていろんなことをやり直して、
でも、やり直すのも所詮へたれの自分だから、ほんの少しの勇気しか出せなくて、
ほんの少しの勇気では、物事を劇的には変えられなくて。
そういった冒険を何度も何度も繰り返した主人公がようやっとのことで
「違うんだ。そうじゃないんだ。」と気付く。その場面で胸が熱くなりました。
過去をやり直すのではなく、今、ここでできることをしよう、と決意するケンゾーが清々しくて、
ついつい「頑張って!」という気持ちになりました。
普段だったら、断然、藤木さん派なんだけどな。
披露宴のさなかに想いを伝えるなんて、もってのほか!と思っているんだけどな。
でも、今回は、ぜひともケンゾーと幸せになってほしかったので、
披露宴会場から駆け出した礼の姿を見て、とても幸せな気持ちになれました。
10年かけてようやく素直に向き合えたふたりを見れてほっと安心しました。
「よかったよう!!」とまるで自分の友達のことのように喜んじゃった。
とにかく徹頭徹尾、甘酸っぱい気持ちを満喫させてもらいました。
やっぱり好きだったな、このドラマ。
そして、モンゴル800さんの曲!
こちらも久々に聴いたけれど、やっぱり好きでした。
「広い宇宙の」っていう初めの初めの1フレーズを聴いただけで、思わず泣きたいような気持ちにさせられる。
曲の持つ力ってすごい。そう思いました。
■2007年春クール フジテレビ月曜21時
■出演:山下智久、長澤まさみ、藤木直人、平岡祐太、濱田岳、榮倉奈々、三上博史
■ストーリ
岩瀬健は意地っ張りで恋に不器用な男。彼の幼馴染、吉田礼は明るく負けん気が強いため、会えば憎まれ口を言い合ってけんかになることもしばしば。しかし、お互いにお互いを理解し、意識し合っている。それなのに二人とも恋愛には奥手で、どうしても幼なじみという関係から抜け出せない。
他の男と結婚することになった礼をあきらめきれずに後悔する健。「やりなおしたい。あの頃に戻れたら・・・。」すると妖精が現れ、健は過去にタイムスリップできることに。彼は過去に行き、礼との人生を変えて、新郎の席に座ることができるのか?
■感想 ☆☆☆☆
あー。好きだったなー、このドラマ。と思い、ついふらふらと録画しちゃいました。
今現在、放送されているドラマにも追いついていないっていうのに!
「半沢直樹」をまだ1話たりとも見れてないですよー!録画たまっちゃってますよー!
と思いつつ、ラスト4話のみ録画して鑑賞。
見終わってから、このドラマがもう6年も前のドラマなのかー・・・とそら恐ろしくなりました。
ついこの間、放送されたばかりのドラマのような気がするんだけど。
登場人物全員、誰も全然、年を取ってないんですけど。
むしろ、今のほうが若返ってるんじゃ・・・と思う人もいるんですけど。
少なくとも主要登場人物は全員、この頃より今のほうが断然、素敵です。
魅力的な年の重ね方をしている人ばかり。
特に長澤まさみちゃんと榮倉奈々ちゃんの女子高生コンビは、今のほうが100倍キラキラ輝いてるな、と思いました。
それにしても甘酸っぱいドラマでした。
恋をしている時の楽しいだけじゃない気持ちが小さなエピソードで積み重ねられていて胸がいっぱいになりました。
好きなのに、好きでいるだけじゃ物足りなくて、不安になってしまう気持ちとか、
想いを伝えたいけれど、やっぱり怖くて伝えられない切ない気持ちとか、
好きな人とわいわい騒いでいる時のすごく楽しい気持ちとか、
好きな人と同じ空間にいて、楽しい時間を共有できて、
こんなに幸せなんだから、この幸せを壊したくないな、と思ってしまう気持ちとか。
どれもこれも共感できるエピソードばかりで、なんだか見ていて泣きたいような、照れくさいような気持ちになりました。
不器用で意地っ張りで不憫な主人公、ケンゾーに思いっきり肩入れしながらの鑑賞です。
ジャニーズの三大挫折顔(と私は思っています。あとふたりは錦戸さんと風間さん。)山下くんがケンゾーを熱演。
あんなに綺麗な顔をしているのに「ちょっと残念」な子がすごく似合っていてさすがだなぁ、と思いました。
好きで好きで好きで諦められない、けど、行動を起こせないへたれっぷりがとっても似合ってました。
どれだけもがいても、何度過去に戻っても、「今」を全然変えられないために、
「もう諦めたほうが楽なんじゃないかな。」と考えて、礼から離れようとした回のケンゾーがとても好きでした。
毎年恒例の初日の出参拝イベントをひとりだけ欠席し、
大晦日のゲームセンターで黙々とストラックアウトをするケンゾー。
礼を好きだと思う気持ちを封印しようとしているのに、
頑張れば頑張るほど、礼とのこれまでの日々が鮮やかに蘇ってくる場面です。
忘れようともがけばもがくほど礼を好きだと思う気持ちに縛られてしまう。
結果、苦しくて苦しくてやっぱり無理に忘れることなんてできないんだ、と気付く回。
諦めようともがくケンゾーも、そんなケンゾーを見守る仲間たちもどちらも切ない回でした。
高校を卒業し、大学ももうすぐ卒業、という時期。
高校時代のように毎日一緒に過ごせるわけではなくて、
「これまで通り」ではない未来に不安になるみんなが愛しかったな。
明るくていつも笑顔のヒロイン、長瀬さんが本当にかわいいのです。
でも、「かわいい」だけではなくて、好きな人の前では全然、素直になれない意地っ張りなところとか、
幼馴染という関係性についつい甘えてしまって、ケンゾーにだけは言いたい放題で過ごしているところとか、
言いたい放題が過ぎてしまって、ついつい好きな人と喧嘩をしてしまうところとか、
好きな人に対してだけ、すごく不器用なエピソードが各話に満載でいじらしいヒロインでした。
そして、藤木さん。
ヒロインを見守る大人の男性。
もっとも大人なのに、計算がまったくなくて、「傷つきたくない」なんていう防衛本能もなくて、
自分の気持ちに素直なところがとても素敵でした。
ケンゾーが「打ち上げ花火を見終えたら」「みんなと離れたところに連れ出してから」
と告白のタイミングを計っている隣で、
ついぽろりと「好きです」とシンプルに想いを伝えてしまったエピソードがとても好きでした。
自分を守ろうとする計算がまったくない彼となら、礼は穏やかな幸せを手に入れられるんだろうな、
と思わせてくれる男性でした。
でも、冷静に考えた時の計算通りに動けないのが「恋」で。
最終回、過去に戻っていろんなことをやり直して、
でも、やり直すのも所詮へたれの自分だから、ほんの少しの勇気しか出せなくて、
ほんの少しの勇気では、物事を劇的には変えられなくて。
そういった冒険を何度も何度も繰り返した主人公がようやっとのことで
「違うんだ。そうじゃないんだ。」と気付く。その場面で胸が熱くなりました。
過去をやり直すのではなく、今、ここでできることをしよう、と決意するケンゾーが清々しくて、
ついつい「頑張って!」という気持ちになりました。
普段だったら、断然、藤木さん派なんだけどな。
披露宴のさなかに想いを伝えるなんて、もってのほか!と思っているんだけどな。
でも、今回は、ぜひともケンゾーと幸せになってほしかったので、
披露宴会場から駆け出した礼の姿を見て、とても幸せな気持ちになれました。
10年かけてようやく素直に向き合えたふたりを見れてほっと安心しました。
「よかったよう!!」とまるで自分の友達のことのように喜んじゃった。
とにかく徹頭徹尾、甘酸っぱい気持ちを満喫させてもらいました。
やっぱり好きだったな、このドラマ。
そして、モンゴル800さんの曲!
こちらも久々に聴いたけれど、やっぱり好きでした。
「広い宇宙の」っていう初めの初めの1フレーズを聴いただけで、思わず泣きたいような気持ちにさせられる。
曲の持つ力ってすごい。そう思いました。